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IDEAL DIAMOND  作者: マグロノオウ
4/4

アイデアルダイアモンド 04

なぁ、 ずっと思っていたことがあるだろう、


何億年かけて 地表に出た時 覚えているか?


俺は 1度 人になったことがあるんだ、


何故か 地面に はちみつが 零れていてなぁ


人間だったら ハチミツを 舐めれていたんだろうなぁ


いいか、 何も聞こえないだろうが、


騒音が聞こえないだろうが、


彼女の悲鳴が 聞こえないだろうが、


殺意や 暴力を向けられているのに


分からないだろうが


これは 鉄の塊だから 分からないだけだ、


いいか、 意志をもて、 今日だけでいい、


今日 やり遂げるだけでいい、


全ては変わる、 アイデアル、

今、 お前に話しかけているのは


俺だ、 魂が2つになった、



マントルにいた時 負荷に耐えられなくて


魂が分裂した、 俺はお前だ



お前は俺だ、 俺は 意識がはっきりしているが


お前はまだ眠っている それでも ようやくひとつになれた、



死ぬ気で戦うな 戦って死ね、





来るぞ…




うつ伏せになって イアは 精神崩壊している、


人一人分の苦しみを 丸々1日に 凝縮したような

日だな



両手を触れろ




Irregular AlLoy 能力


鉄をコントロールする力


その力は 鉄だけではなく 金属をコントロール出来ます


指先だけで 融点をコントロール出来ますが


両手を合わせることで 融点が 全身に回ります



両手に触れた瞬間 俺は 死ぬなと思った、




1600°の熱が 徐々に 俺を襲う感覚


少しづつ 少しづつ融点に近づいている


左右 殴れ


ブォォンンン エグい音が 響く


ガーァァァァァァン


頭を 後ろから 棒で殴られた そして 背中を蹴られる


起き上がれ… そのまま 回って右を殴


ブゥン 乱闘になっている…


脱がせ!! 脱がせ!!



やめて いや、 だめ、 ヤメデァァァァ


周りに 手を触れろ


ギャァァァァァァァァァァァァァァ



全員が倒れ込む


イアの服が ビリビリに破れる … 助けて…


助けて… 泣き声を出している 顔があざになっている


たくさん殴られた跡か…


途方もない 虚無感が襲った


溶ける 溶ける 溶ける 溶ける 溶ける 溶ける


溶ける 溶ける 溶ける 溶ける 溶ける 溶ける 溶ける


溶ける 溶ける 溶ける 溶ける 溶ける 溶ける 溶ける 溶ける


溶ける 溶ける 溶ける 溶ける 溶ける 溶ける




身体の 金属が 垂れてくる 気づいたら 5分経っていた


懐かしいな この感覚…


なあ、 ようやく俺たち 死ねるぜ


やり遂げろ




うおおおおおおォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ



鉄の塊は もう、 身体の 4分の1


ぐらい解けていた、 体が軽い


続々と 倒していった、


グラグラして ふらつき 機械音を響かせる


まだだ… まだだ… 意識がぐらつく

倒れ込む その度に イアが殴られているのが分かった


体を触られているのがわかった… 数秒のロスで


彼女が死ぬ…!!!!!!!!!



俺の体なんて どうでもいい、 もっと溶かせ!!!!


もっと金属を…!!!!


溶かせ…!!!!!!


ギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ





気づいたら 転がっている タンパク質の塊の上に 乗っていた、


何十人が その下で寝ていた…


14分経過 身体 がもう既に 動かない…



ドロドロした 鉄が 垂れている


龍一だけが 残されている


はぁ…? はぁ…? はぁ… ?


はァ …? 嘘だろ…??



うおおおおおおォォォォ ォォォォォォ


自暴自棄になって 龍一が 鉄バットで 殴り込み


!?!? イアが 武器を持って スキをついて 龍一を

殴った…




… … 酷い顔


ブス すぎ 私 ボロボロになった 顔を 鏡で見る


顔に触れると 腐ったような 血液が出ている


気持ち悪すぎ、 私は…



勝手に体


バタ


勝手 に あれ?


言葉? 喋れ 血が


バタ 歩きながら 倒れて まるで、


ねぇ、



バタ 下着すらもボロボロ


服はビリビリ


ズボンはちゃんと着てた、


スカートじゃなくてよか、




ふらつきながら 呼吸ができない 気持ち悪い

吐き気がする 倒れている男を踏んでしまった事に

気づかない


痛い 痛い 痛い 痛い



ねぇぇァァァァァァァァァァァァ



ねぇ、 ねぇ、 ねぇ、 ねぇ、


彼は そこにはいなく、


あるのは ドロドロに溶け 原型が無く、


鉄の塊が 固形物の形をしているだけだった…



私を… やっぱり 私を 助けてくれたんだね…


ねぇ、私は… 私は ずっと助けられたかったの…


小さい時から… 好きな人と一緒にいたかったの…!!


ねぇ、 なんで、 ようやく会えたのに なんで、

なんで、 なんで、 なんで、


倒れ込み 顔が 涙が溢れてくる


傷口が染みる なんで、


きっといつか来るって きっと、

きっと、 私は 私は…



救われるって思ったの!!!!


なんで、 助けてくれたのに なんで… なんで

…!!!!!


ドロドロに溶けた鉄の塊は 返事をするように 形を崩した、





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