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IDEAL DIAMOND  作者: マグロノオウ
3/4

アイデアルダイアモンド 03

私は本当に どうかしているのかも知れない、

鉄の塊に恋をしてしまった、

全く喋らないのに あれから2週間ほど ずっと一緒にいる、


あれから、 一緒に寝て 鉄の塊に触れて

抱きしめて 寝ている


夜 キスをしている 私がいる


この鉄の中に 王子様がいて 私を守ってくれているんだと


日を経つ事に 妄想を膨らませていた、


暫くして 私は 気づいたことがある、


この鉄の塊は 意思があるということ、


少しだけど 動く 僅かだけど ゆっくりと 歩く、


学校までの距離を 動いてきたのは


磁石を操る キモ男から 引き寄せられて

学校まで来たのだと思う、


そんなことどうでもいいから、

私は 彼と眠った、


名前は えっと、


月が輝く部屋で 小さな空間で

まるで、 2人だけの世界


小さな楽園のような 空間で

2人は キスをした、


もちろん、 あれから、 鉄の塊は 動いていない、


意識も何も無い、


王子様が来るというのも 私を守ってくれると言うのも

全部 全部 もうそうだった、


あの時だって 守ってきたのではなくて 鉄の塊が重心となって 倒れ込んだだけだと 心の中ではわかっている


それでも、 私は 鉄の塊のことを 彼と呼び

2週間程 愛の時間を過ごした、






IA STORY




トワダコ で 鉄の塊を拾った、

それからの事は 覚えていない、

なんでまた、 私の前に現れたのか、

なんでまた、 私を助けてくれたのか、


きっと、 異端だったと思う、

前より今の方が、


私は 夜だからって言って

誰もいないから、 十和田市の

中心を歩いていた、


大きな倉庫があって、 そこで 2人で

キスをしようと思っていた


常識では考えられないし、

理解されないことだと思う、




真夜中の暗い夜 まるで、

静かで2人だけしかいない夜

私たちは ずっと 2人で 生きていけると思った

そんな ゆっくりとした時間が流れていた、



鉄の塊を 真夜中 引きずりながら 彼女は思った



ズリィ ズリィ ズリィ ズリィ



ヒィィィィィィ


通り過ぎる人が 驚き逃げることなど 気づかない程に


私は 彼を愛していた、

















……












……

















……










おい… 嘘だろ… 見ろよあれ…


あの時の女じゃね? 龍一さんに連絡しろ、


いや、 もう近くにいますよ、



今日は 会議があるみたいだから、

ここから近くで 集まっているらしいッス


了解だ




ブゥンブゥン ブゥン


ブゥンブゥンブゥンブゥンブゥンブゥンブゥンブゥンブゥン






弾き殺せ




ブゥゥゥゥゥン





私は 物凄く激しい勢いで 後ろを見た

殺気立った目だ 自分でも分からなかった…


猛スピードで 走ってくる バイクを 私は避けた


その途端 地面に転がり コンクリの音が響く


ブゥゥゥゥゥン ブゥゥゥゥゥン


ブーーーーー プップップー




リーダーが バイクから降りてくる

ウチの 仲間がよぉ お前に 酷い目に遭ったらしくてなぁ

火傷をおったらしいんよなぁ


仲間 がこんな酷い目に合っていりゃぁ

俺としては やり返さない訳には行かないわけよォ

俺らとしての 誇りがある訳でよぉ


どう落とし前とるつもりてめぇ


口にくわえた タバコを吐く




レイプごときじゃ すまねえぞコラァ!!!!


服を脱ぎ 龍のタトゥーが 体に染み込ませられる、




起きろ ブゥゥゥゥゥンォォォォォン



助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助


こんな未来 望んだはずじゃなかった

私はただ ただ 生きたいと 生きたいと 願ってただけ、


私は 私は 私は 私は 私は 私はただそれだけ



弾き殺せ リーダーが言うと 一斉に

バイクが走る




起きろ ブウォン


鉄の塊の 顔が 青く光る



起きろ イアは お前に触れている


この温もりがわかるか?


ヴォォォォォン




実際走ってきたのは 4台程度だった


バイクは 鉄の塊に 当たり負けして 転倒



!? てめぇ… 龍が キレる…


続々と バイクや 人が こちらに来る


152~ いや 153人ほどだ、



お前に意識はあるか? アイデアル


アイデアルは 両手を上に持ち上げて イアを守った


今何が起きている?


アイデアルが 俺の心の中にある もうひとつの 俺と

また話している


クラクションの音が聞こえないか? バイクの音が


もうすぐ 俺とイアは ミンチになって死ぬ、


だから、 助けて欲しいなら 助けを求めたいなら

自らに助けを求めろ

俺がお前を助ける


右といえば 右を殴れ 左といえば 左を殴れ


右 ドォンンンン


ヤンキーが吹っ飛ぶが 何科に当たった程度しか分からない、


右 左 ドォン ドォン ドォン


全員 吹き飛んで意識がない


鉄の塊は 拳を 突いた 正拳突きをした、


そうだ、 後 151人、 やれるな?



テメェェエ!!!!


やりあがったなクソ野郎!、!!!


イアが 鉄の塊を抱きしめて 泣いている


震えているの… のか…



あぁ … 200年前の事を 思い出してくれ、


今お前が使える能力は


殴る 動く だけだ、 全速力で攻められたら


攻めてきた…!!!!?!?




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