彼と彼女と私と
はじめまして。
RENと申します。
このサイトにて、初投稿作品となります。
よろしくお願いしますm(__)m
花嫁がブーケトスをする。
会場は大盛り上がりだ。
花嫁が投げ上げたブーケは綺麗に弧を描き、
すとん、と
私の腕の中に収まった。
会場は拍手していたが、
私はこんなもの、欲しくはなかった。
「大きくなったら、悠美ちゃんを僕のお嫁さんにする。」
幼稚園の時、口癖のように彼は言っていた。
「うん。悠美、光輝君のお嫁さんになる。」
私はいつもこう言いながら嬉しくて仕方なかった。
「光輝君のお嫁さんになる。」
それは絶対に手に入る夢だと思っていた。
でも、世の中「絶対」なんてないんだ。
小学校三年生くらいまでは順調だった。
でも、四年生になったある日。
私と彼のいたクラスでイジメが起きた。
一部の女子が寄ってたかって1人の女の子をバカにして、持ち物をめちゃくちゃにした。
私は見ていられなくて先生を呼びに行った。
でも、彼は違った。
すぐに飛び出してその女の子を庇ったのだそうだ。
私と先生が教室に来た時には、女の子は彼にしがみついて泣いていた。
そこからだった。
その女の子は彼にまとわりつくようになった。
彼といつも一緒だった私にもまとわりつく。
私は内心嫌だったが、彼に嫌われたくなくて、受け入れた。
その後、高校を卒業するまでいつも3人でいた。
そのうち、彼の心は変化していった。
私といても彼女の話ばかりするようになった。
でも彼に嫌われたくない私は、それを黙って見ていることしかできなかった。
大学も3人一緒に行くはずだった。
でも、私だけ落ちた。
私がいないところで2人は急接近した。
それまでは3人、という形だったのに、
大学に入ってからは恋人同士の2人とその2人の幼なじみ1人、という感じになった。
いたたまれなくて、
私は3人でいようとするのを辞めた。
大学を卒業して、
会社に勤め出して、
やっとちょっと一人前になったとき、
彼女から大事な話がある、と言われた。
私と光輝君、結婚するの。
私は内心青ざめたが、やっぱり表向きはにっこり笑って
おめでとう
と言った。
ブーケを見つめた後、彼女を見た。
彼女は幸せの真っ白いドレスを身にまとい、私の方を見て無邪気に笑った。
私は使い慣れた作り笑いを浮かべた。
私の初恋は、もう手に届きそうにない。
私はブーケをぎゅっと抱きしめた。
なんとなく、淡い雰囲気の悲恋を描きたく、このような作品となりました。
次の投稿はおもしろめのものにしたいと思います(^^)




