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彼と彼女と私と

作者: REN
掲載日:2016/07/08

はじめまして。

RENと申します。

このサイトにて、初投稿作品となります。

よろしくお願いしますm(__)m

花嫁がブーケトスをする。


会場は大盛り上がりだ。


花嫁が投げ上げたブーケは綺麗に弧を描き、


すとん、と


私の腕の中に収まった。


会場は拍手していたが、


私はこんなもの、欲しくはなかった。





「大きくなったら、悠美ちゃんを僕のお嫁さんにする。」


幼稚園の時、口癖のように彼は言っていた。


「うん。悠美、光輝君のお嫁さんになる。」


私はいつもこう言いながら嬉しくて仕方なかった。


「光輝君のお嫁さんになる。」


それは絶対に手に入る夢だと思っていた。


でも、世の中「絶対」なんてないんだ。



小学校三年生くらいまでは順調だった。


でも、四年生になったある日。


私と彼のいたクラスでイジメが起きた。


一部の女子が寄ってたかって1人の女の子をバカにして、持ち物をめちゃくちゃにした。


私は見ていられなくて先生を呼びに行った。


でも、彼は違った。


すぐに飛び出してその女の子を庇ったのだそうだ。


私と先生が教室に来た時には、女の子は彼にしがみついて泣いていた。


そこからだった。


その女の子は彼にまとわりつくようになった。


彼といつも一緒だった私にもまとわりつく。


私は内心嫌だったが、彼に嫌われたくなくて、受け入れた。


その後、高校を卒業するまでいつも3人でいた。


そのうち、彼の心は変化していった。


私といても彼女の話ばかりするようになった。


でも彼に嫌われたくない私は、それを黙って見ていることしかできなかった。


大学も3人一緒に行くはずだった。


でも、私だけ落ちた。


私がいないところで2人は急接近した。


それまでは3人、という形だったのに、

大学に入ってからは恋人同士の2人とその2人の幼なじみ1人、という感じになった。


いたたまれなくて、


私は3人でいようとするのを辞めた。


大学を卒業して、


会社に勤め出して、


やっとちょっと一人前になったとき、


彼女から大事な話がある、と言われた。



私と光輝君、結婚するの。



私は内心青ざめたが、やっぱり表向きはにっこり笑って


おめでとう


と言った。





ブーケを見つめた後、彼女を見た。


彼女は幸せの真っ白いドレスを身にまとい、私の方を見て無邪気に笑った。


私は使い慣れた作り笑いを浮かべた。




私の初恋は、もう手に届きそうにない。




私はブーケをぎゅっと抱きしめた。

なんとなく、淡い雰囲気の悲恋を描きたく、このような作品となりました。

次の投稿はおもしろめのものにしたいと思います(^^)

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