短歌集
中学生の頃に書いた短歌です。
順番に意味はありません。
「深海」
海の底 音も光も とどかない
けれどあなたの 気持ちはわかる
「髪」
髪はよく 女の命と いうけれど
ほかのことにも 気をまわせ
「夕日」
顔赤い 指摘されたら すぐに言う
夕日のせいだと ベタなあなた
「家」
いわくつき 家賃の安い 家買った
なのになんにも 起こりやしない
「ポチ袋」
ポチ袋 名前の由来 知らんけど
ポチはあるのに なぜタマはない
「雪」
雪だるま いつかはとける 運命だ
ならとけるまえに 別れを告げる
「夢」
夢を見る たまに悪い夢 見てしまう
だけどいい夢 あまり見ない
「猫」
猫が好き 寝てる姿に 癒される
だけど俺の 布団で寝るな
「ゴミ箱」
ゴミ箱は 忌み嫌われる ものだけど
お前がいないと みんなが困る
「ぬくもり」
ボールペン 冬になると インクでない
ぬくもり与え 生き返らせよう
「線香花火」
はかないね 線香花火 消えちゃった
はかなくもキレイ まるで人生
「プレゼント」
誕生日 いろんなものを もらったけど
キミの笑顔で 十分すぎる
「大切なモノ」
大切だ キミの幸せ なによりも
でもそんなこと 誰にも言えない
「クリスマス」
クリスマス うかれる人が いるけれど
うかれない人は 冷めているのか
「花粉」
桜散る 春はそこそこ 好きだけど
花粉が飛ぶから 少し嫌いだ
「ガキ」
ガキだなと 馬鹿にしながら 言うけれど
ガキみたいな お前が好きだ
「雪景色」
雪景色 白一色の この世界
冷たいけれど 心温まる
「柱」
それはそう ガラスでできた 細い柱
細くてもろい 心の柱
「こたつ」
こたつには 出たくなくなる 力がある
出るべきなのに でも出たくない
「紅葉」
秋になる 木の葉がゆっくり 赤くなる
なにをそんなに 照れているのか
「枯れ葉」
枯れ葉散る その散り様は まるでそう
さも楽しげに おどっているよう
「祭り」
夏祭り 暑くて来たく なかったけど
キミに会えたから 後悔はない
「夏」
夏の夜 花火に見入る キミの顔
花火を見ずに キミを見るぼく
「眠い」
起こされる もっとぐっすり 寝たいのに
起きろ起きろと そんなにせかすな
「夜更かし」
夜更かしだ 寝るまであんな 楽なのに
起きてしまうと 憂鬱になる
「ジュギョウ」
やる気ない 興味があれば やるけれど
興味がないと 全くしない
「おとしもの」
おとしもの 見つけて思う かわいそう
だって持ち主と はぐれてしまった
「七夕」
笹の葉に 短冊つるさげ 目を閉じる
あなたはなにを 願っているの
「風鈴」
縁側に ちりんちりんと 鳴っている
風鈴見ると 夏を感じる
「海辺」
海へ行き 海辺にすわり 海を見る
あなたと二人 肩を並べて
「寝坊」
寝坊して 慌てて支度 したけれど
寝癖そのまま なおしてない
「お化け屋敷」
キミの手が ぼくの右腕を つかんでる
驚き声を 上げそうになる
「ちょきんばこ」
ちょきんばこ 重いと幸せ 達成感
軽いと逆に 不幸と思う
「人」
知ってるかい 人が死ぬとき そのときは
大事な人に 忘れられたとき
「新学期」
新学期 期待と不安 抱えてる
キミを見つけた その時までは
「表情」
いろんなカオ どれも好きな キミだけど
笑ったキミが 一番好きだ