表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

夢物語

勇者は魔王に殺されたい

作者: 夢前 日陰

 心中要素があります。

 苦手な方はブラウザバックをオススメ致します。

 横たわる彼女の頬に、彼の涙が一筋落ちた。

 それを合図にまた涙が一粒、二粒と落ちていく。

 まるで彼女が泣いているようだった。

 その涙を拭うかのように彼女の右手が彼の左頬に触れる。

 彼女の右手を労わるように、彼の左手が彼女の右手を包んだ。

 そうして彼女はそっと、微笑んだ。

 それは泣き笑いのような表情で、彼女は接近する彼の顔を見て、瞼を閉じた。




*




「だから言ったのに。どうせ無駄だってさ。」

 彼はそう言って、嘲けるように口の端を吊り上げる。

「知ってるよ。無駄なことくらい。わかっててやってるんだから。」

 狙い通りの光景に、思わず顔が恍惚に緩む。

 彼は怪訝そうな表情であたしを見て、暫く考え込む。

 その間も状況は変わらず、あたしが不利のまま。

「……っ!まさか!?」

 何かに気が付いた様子で、彼は驚愕に見開かれた目をあたしに向ける。

 その視線は見えない鋭利な刃物と化し、強くあたしを刺してくる。

「なあに?」

 小さく首を傾いで、あたしは白々しいほどの笑顔と共に彼を見る。

 目の前に迫った“それ”を、あたしはどれほどの時間、待ち続けただろう。

「死にに来たとでも言うつもりか!」

 あたしを睨む。睨む、その視線。

 刺すような視線が心地良い。

 視線に込められたその重さ。

 でももう覆りはしない。

 あたしの“死”は確定している。

 この場に一人で来たあの瞬間から、もうあたしに他の道はない。

 あたしが心の底から望んで、望んだ道しか、残ってはいないの!

「さあ…どうだろう?」

 言いながら、あたしの顔は緩んでいた。

 そのにやけた表情が、どこまでも彼の言葉を肯定し続けている。

「馬鹿な!お前が死ねば誰も救われないんだぞ!」

 心の底から信じられないと、彼の目が雄弁に語っていた。

 逆に彼奴らを救いたいと思っていると、そう思われていたことに驚いた。

「ああ…そうだっけねえ…。」

 緩んでいたあたしの顔から、一気に表情が抜け落ちた。

 つまらないとでも言いたげな顔をして、あたしは興味なさげにそう言い放った。

「お前は勇者だろう!?」

 彼は縋るような目をしてそう言う。

「魔王に諭されるなんて、世の中不思議なこともあるものねえ。」

 あたしは感慨深げに頷いた。


「俺は好きで魔王になんかなったわけじゃないっ!」


 悲痛な叫びが響いた。

「だったら私だって、好きで勇者になんかなったわけじゃないのにね。」

 勇者になったからって、彼奴らを救いたいと、世界を救いたいと思ったことは一瞬たりともないというのに。

「あんただってそうでしょ?」

 彼は、あたしと真逆だ。

「魔王になったからって、世界を壊したいなんて思ったことはないでしょ?」

 彼の顔を見ながら、あたしはそう吐き捨てた。

 二の句の継げない様子の彼が、悲しげに微笑んだあたしの顔を見ることはなかった。

「でもやらなきゃいけない。だって、やらなきゃ――殺される。」

 右手を頬に当てて、あたしは恍惚に微笑んだ。

「だからやった。たくさんの人を殺した。違う?」

 ああ、ようやく。

「もうあんたは戻れない。あまりにもたくさんの人を殺しすぎた。」

 彼は何かを呟いた。

「………れ…。」

 あたしは構わず続ける。

「だから。」

彼の言葉が少しずつ大きくなる。

 「…めてくれ…。」

 でも構わない。

 あたしはあたしが何よりも強く望んでいる、それを口にした。


「あたしも、殺して?」


「っ!?」

 彼は立ち尽くしたまま、あたしに力ない言葉を放つ。

「な……に、を。」

 右手を頬に当てて、恍惚に微笑んだまま、あたしは更に言葉を続ける。

「あたしやあんたを苦しめ続けた彼奴らに殺されるなんて、我慢ならないのよ。」

 ようやく叶うね。

「それに、約束したでしょう?」

 その言葉を聞いた彼の肩が、微かに動いた気がした。


「もしも死ぬときが来たら、互いの手で殺し合おう。って。」


「でも気付いたの。あたしを殺せば、あんたは強大な力を手に入れる。そしたらもう、誰にも負けないでしょう?。あたしとあんたを苦しめた彼奴らに復讐もできる。あんたに人を殺させる奴らも、殺せる。」

 目を見開いたまま固まっていた彼が、手に持っていた水晶を落とした。

 ――パリンッ、と、甲高い音が、響いた。

「落としちゃ駄目じゃない。大事な大事な、武器でしょう?」

 柔く微笑んで、あたしは喉元まで出てきた言葉を飲み込んだ。


『そしたらあんたは、幸せになれるでしょう?』


 遠い昔の幼い頃に、二人で耐え続けた地獄の日々が脳裏を過る。

死ぬときは互いの手で死にたいと話した。

そして約束した。

でも、あたしが死ぬだけで彼が幸せになれる道を見つけた。

「ほら、殺してよ。」

だったら、迷いは、ない。

もしかしたら、彼と共に生きる道もあったのかもしれないけれど。

でも、これが、確実な道だから。

「どうして…。」

ポツリ。彼が呟いた。

意味が理解できず、あたしは小さく首を傾いで、左手に持った聖剣を右手に持ち替えた。

水晶が壊れて暴走した一部の魔を、聖剣を一閃して殺す。

「なあに?」

いつもは威力が強すぎて利き手に持たない聖剣を、今だけは右手に持ち替えて戦う。

暴走した魔に、加減は無用だ。

「どうして、殺される道を選ぶ。どうして、一緒に歩む道を選んでくれなかった。」

 感情が抜け落ちてしまったような声で、彼はあたしに問う。

 心を読まれたかのようなそのタイミングに、一瞬、あたしの心臓が強く脈打った。

 あたしは彼から目を離し、何度も何度も聖剣を振って、魔を殺した。

 魔の残骸が散らばる。

 そうして生きている生物があたしと彼だけになったとき、あたしは少しだけ彼に近くなった場所で、彼を正面に見据えた。

「…今更。」

 聖剣を左手で持って、右手を腰に当てる。


「あたしが勇者に選ばれて。」


 あたしの顔が、無表情から笑顔に変わった。


「あんたが魔王に選ばれて。」


 疲れきったようなあたしの笑みを、彼は目を見開いて、かと思えば悲しげに眉を寄せながら見つめていた。


「今更、共に歩む道を、選べるはずがないでしょう。」


 二人の間を、沈黙が流れる。

 あたしはそれを笑って壊す。

「それに、あたしはあんたを崇めてるの。」

 怪訝そうに首を傾いで、彼は眉を寄せたままあたしを見る。

 あたしは彼のその姿に、小さな子供を重ねて見た。

 そう、勇者と魔王に選定されたあの頃から、いろいろあって、苦しくて…そうしてこの道を決めた。

 それから、もう随分と長く、彼に殺されることだけを願ってきた。

「あたしを救ってくれる、優しい魔王様。」

 あたしは今日この瞬間まで、誰の手も借りずに生きてきた。

 勝手に着いてきて、勝手に仲間を自称する奴らを助けることはあっても、助けられるようなことはあるまいと生きてきた。

 魔は勿論、人間からも、彼以外の奴らに殺されるようなこともないように生きてきた。

「あんただけよ。」

 たくさんの人間を殺しておいて、優しい魔王様なんてふざけてると、そう言いたげに顔を歪める彼に、尚もあたしは言い募る。

 だって、彼以外の救いの手なんていらない。

 どんなに苦しくなっても、彼に殺されることだけを救いに生きてきた。

だから。


「――あんた以外に、あたしは救えない。」


 彼は何も言えないようだったから、またあたしが言葉を発した。

「そういえば、最初に言ってたっけ。」

 頼りなさげに立っている彼は、何を思ってか額に右手を当てていた。

「仲間を連れず、一人で来るなんて嘗められたものだなって。一人で来てもどうせ無駄なのにって。あれ、一部訂正しておくわ。嘗めてなんていないからね。信頼して来たのよ。」

 続く言葉は飲み込んだけれど、彼には聞こえたようだ。

『殺されに。』

 彼の手が強く握りしめられる。

 あたしはそれに気付かないまま、最後の言葉を告げようとしていた。

「それと。」

 左手で自身の髪の毛を握りしめた彼は、覇気のない声で言う。

「…まだあるのか。」

 あたしは軽く頷いた。

 彼自身の右手が顔を覆っていて、彼には見えていないだろうけれど。

「まあまあ聞いてよ。」

 だから、言葉を吐き出す。

 彼の耳に、あたしの言葉が届くように。

「あたしが言わなくてもわかると思うけどさ。」

 あたしの願いを叶えるために。

「魔がどれだけいようと、あたしは殺せないわよ?だから。」

 彼に、逃げ道はない。


勇者(あたし)を殺すには、魔王(あんた)が出てこなくちゃいけない。」


 ああ…ようやく叶うんだね。

 今日この瞬間を迎えるために、どれだけ頑張ったと思う?

 ああ…!長かった…!

 だから、お願い。

 今までの頑張りを認めて。

 あたしを、殺して。

「………ろ…。」

  彼の言葉を聞き取れなくて、催促するように首を傾いだ。

彼は、叫んだ。

「殺せるわけねーだろ!」

 あたしは目を見開いて、苦しそうに顔を歪めながら胸を手で押さえる彼を見つめた。

 だって、ねえ…今、なんて、言った?

 彼は、今――あたしを、殺せないと、言ったのか?

 その瞬間、胸を埋め尽くす、“絶望”。

「そん…な…」

 勇者と魔王は殺し合う関係だ。

 何故?

 ここまで来れば、殺してくれるはずでしょう?

 どうして殺してくれないの?

 あたしが今まで頑張ってきた意味は?

 殺されるために生きてきたのに。

 彼に、殺されるためだけに生きてきたのに!

 無意味だったの?

 あたしがここまで来る意味なんて、なかったの?


 ――否。


「俺は!今までずっと、お前に殺されるために生きてきたんだ!」

 意味は、あった。

「お前が俺を殺せば、お前は強大な力を手に入れる。そしたら、お前は自由に生きられる。――幸せに、なれるだろ?」

 最後の一言を告げる声は、頼りなく震えていた。

 頭を殴られたような衝撃が、あたしの心を震わせていた。


「俺が魔王に選ばれて。」


 胸が苦しくなって、思わず右手で胸を押さえた。


「お前が勇者に選ばれて。」


 わけもわからず、顔が歪む。

「随分と…経ったよな。」

 全身から力が抜けそうになった。

「ずっと…お前を待ってたよ。お前に殺されたくて。お前以外に殺されないために、生きてきたんだ。」

 聖剣が、床に落ちた。

「大事な武器を、落としちゃ駄目だろ?」

 そんな顔で、あたしを見ないで。

「その武器で、俺の心臓を刺してくれなきゃ困るんだ。」

 そんな声で、あたしに。

「お前に殺されるために、名前も知らない人間を殺してきたんだ。たくさん、たくさん。ただ、お前に殺されるためだけに」


 ――無理なことを、言わないで。


「そん、なの…無理に決まってる…!」

 震えた声で、吐き捨てるように呟いた。

「殺されるために生きてきたのに、殺せるわけないじゃない!」

 悲痛の叫びが、二人しかいない部屋に響く。

「同じだよ。」

 静かな声と共に、魔の残骸が潰される音が聞こえて、俯いていた顔を上げる。

 彼は、あたしに近付いてくる。

「お前に殺されるために生きてきたのに、どうしてお前を殺せるって言うんだ。」

 目の前で泣きそうに顔を歪める彼。

 あたしはふと、こうして彼と向き合って話すのはいつぶりだろうと考えた。

 そもそも今日は彼と百年以上ぶりの再会なのに。

 勇者と魔王という立場故か、挨拶すらしていなかった。

 あたしと彼は、幼馴染なのに。

「…久しぶり、かな。」

 気を抜けば視界が歪みそうになる。

 一度深呼吸をして、あたしはそう呟いた。

「久しぶり、だな。」

 彼が少し潤んだ瞳をあたしに向ける。

 あたし達はぎこちなく微笑い合った。

 もう百年以上は、こんなに穏やかな感情を抱いたことがなかった。

 ただ彼に殺されたいと、生きて。

 彼も、同じだろうか。

「いつも、お前のことを考えていたよ。」

 彼がまっすぐにあたしを見てそう言うから、胸に何かが込み上げてきて、なんだか泣きそうになる。

「あたしも、同じ。いつも、あんたのことを考えていた。」

 殺されるとか、そういうこと抜きで、ただ。

「あの頃の思い出がさ。日に日に薄れていくのが、無性に悲しくて。」

 右手を握りしめた。

「今はもう断片的にしか思い出せないけど、あの頃の思い出は、今までの百年よりも大切な思い出で…。」

 続けようとした言葉が、彼に遮られる。

「いつだってお前のことを想って、お前との思い出を振り返って、日々を過ごしていたよ。」

 抱き寄せられる。

 あの頃よりも大きくなった体が、あたしの体を包み込む。


「――愛しているんだ」


 絞り出すような切ない声が、あたしの鼓膜を揺らす。

 そしてあたしは、彼を突き飛ばした。

「っ……ぇ?」

 形容しがたい音が響く。

「――くぁっ!」

 突き飛ばされて尻餅を突いた態勢のままで、彼は呆然とあたしを見る。

 否、正確には、“光線で撃ち抜かれた”あたしの脇腹を。

 あたしは聖剣を握った。

「っはあ!」

 姿勢を低くして、地面を蹴る。

 そうして“敵”の元へ跳び、聖剣を一閃する。

 お返しとばかりに脇腹を斬りつけ、敵の苦悶の声を聞きながら、その心臓を一突きした。

 手足が痙攣している敵の身体を蹴りつけて、あたしは自身の聖剣(相棒)を引き抜く。

 右手に持った聖剣を一度振り払い、血を落とした。

「…っは!」

 詰めていた息を吐き出し、空気を吸い込む。

 あたしは聖剣を杖にして身体を支えると、左手で痛む右脇腹を抱えるように庇った。

 血が流れていく。

 彼の元へ戻ろうとして、一瞬クラッとした。

 聖剣を支えにしたまま、右膝を床につく。

 右足に重心をかけ、あたしはつい先ほど殺した敵を鋭く睨む。

「無事かっ!」

 声を掛けられ、彼の無事に薄く微笑む。

「此奴、あんたを狙ってたわ。」

 慣れない痛みに額に脂汗を浮かべながら、あたしは敵を睨んだままそう言った。

「っ!」

 彼は息を呑んだようだった。

「知ってる奴?」

 見えないけれど、彼が頷いた気がした。

「魔王を殺せば魔王になれると勘違いしてる奴らの一人だ。」

 彼は苦々しくそう口にする。

「ああ、成る程。あたしのとこにもそういうのが来たことあるよ。勇者を殺せば勇者になれると思ってる馬鹿。返り討ちにしたけど。」

 勇者と魔王なんて存在ができたのは、あたし達が初めて。

 だから、そういう馬鹿はそこらにたくさんいる。


 全く…勇者と魔王なんて、替われるなら替わってほしいくらいなのに。


「そんなことはどうだっていい!傷は大丈っ…!?」

 彼の言葉を聞きながら、あたしは遂に耐えられなくなって倒れた。

 手から離れた聖剣が音を立てると同時に、彼の温もりを感じた。

 抱き起こされているようだ。

「どうして庇ったっ!」

 今にも泣いてしまいそうな彼を見ながら、あたしはうわ言のように呟いた。


「だって、愛しているから。」


 そうして、あたしは意識を逸らしていた脇腹(そこ)に目を向ける。

 途端、痛みが鋭さを増した気がした。

「ねえ、殺して。あたし、痛みに耐性ないから、ちょっと、キツイ。それに、どの道この傷じゃあ、助からないもの。」

 目を閉じてそう言えば、途中から頬に何かが落ちてくるのを感じた。

 目を開ければ、彼が泣いていた。

 次から次へと落ちてくる涙に、あたしが泣きたくなる。

 でも、これが、最後(最期)なら、耐えてみせようか。

「…お前も俺を殺してくれ。俺がお前を殺すから。」

 彼はあたしの身体をそっと横たえて、あたしの頭を優しく撫でた。

 そして、震えた泣き声が、確かに、そう言った。

 あたしは右手を彼の頬に伸ばして、そっと触れる。

 彼の左手があたしの右手を包んで、それに、胸が熱くなって。

 あたしは、無邪気に笑った。

「愛してる…。」

 そう言った彼の顔が近付く。

 あたしは彼の顔を目に焼き付けて、瞼を下ろした。

 そうしてあたしの唇に、彼の唇がそっと、触れて。

 何度も離れては触れる。

 啄むように触れては、名残惜しげに離れる。

 そして、あたしは気が付いた。

 あたしは、彼に殺されるのを待っていたんじゃない、と。

「愛し、てる…。」

 泣きそうになりながら、その言葉を紡いだ。

 あたしは、この瞬間を、遠い昔からずっと、待ち続けていたんだ。

 果たされた想いに、胸が、震える…。




「…これでお別れじゃないよな。」

 護身用と思われるショートソードを手に持って、彼はそう言った。

「死んだ先で、また逢おう。見つけ出すよ。」

 あたしは笑ってそう言う。

「ばーか。それは俺の台詞だよ。」

 彼は無邪気に笑いながらそう呟いた。

 その目に、涙はなかった。

「あんたは大人しく待ってなさいよ。魔王は勇者が迎えに行くんだから。」

 挑むようにそう言えば、彼は参ったなと言いたげに右手で頬を掻く。

「じゃあ…また、な。」

 あたしは笑顔で「うん」と頷いて、聖剣を構えた。




*




「あたしがゆうしゃで、まーくんがまおうね!」

 子供特有の高い声が響く。

「えー!?ぼくがゆうしゃやりたい!」

 不満げな声の子供に、無邪気な声の子供が笑って言う。

「でも、あたしがゆうかでまーくんがまおでしょー?まーくんがゆうしゃじゃーおかしいよ!」

 自信満々な裕香を見て、不思議そうに真央は首を傾いだ。

「おかしいの?」

 裕香は頷いて、同じことを自信満々に告げる。

「おかしいよ!」

 真央は裕香に言いくるめられ、渋々といった様子で魔王役を頷いた。




END

 勇者と魔王が殺し合う…じゃなくて、殺され合う…というか殺され合いたい。という謎の小説です。自分でもなんでできたのかわかりません←

 いつか設定や展開はそのままに書き直したいなと思っています…拙作を最後まで読んでいただいたことに、心より感謝の言葉を。


 (いろんな裏話、隠し設定が活動報告にございます。)


 読了、感謝感謝でございます(-人-)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ