咆哮
1晩中バロウズの『裸のランチ』を読む 安い赤ワインをちびちびやりながら
スプリングの死んだベッドに寝そべって 踊る活字を目で追う
ジャンキーとおかま野郎にいい加減うんざりし 時々窓を開け煙草を吸って
眠れぬ夜を恨みながら また下衆野郎の待つ街に戻る
涙ももう枯れ果てた センチメンタルなんかいらない
目が覚めるほどのキックが欲しい
とろけるようなまどろみが欲しい
即物的な対処療法を求め どこでもない土地を彷徨う
ここに俺の影を落としていこう
ここに俺の墓標を建てよう
やがて陽が昇るだろうが 俺はまだ迷っている
「俺はどちらに住むべきなのか?」と