表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
科学は魔術に嫉妬する  作者: 大山ヒカル


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

8/9

仇討ち


 ジンの両手から爆ぜるように風が放たれた。

 荒野の砂を巻き上げ、空気を切り裂くその風圧は、まるで彼の中に溜まっていた怒りそのものだった。怒号のような突風が相沢と遥に襲いかかる。


 相沢は遥を守るように一歩、前へ出た。

 その動きに迷いはない。

 風圧で軍服がはためき、髪が乱れても、彼の背中は微動だにしなかった。


「行け」


 短く、それでいて命令のように重い声。

 振り向きもせず、ただ風の中へ言葉を投げる。


 遥はその声に一瞬だけ息を呑んだ。

 だが次の瞬間、無言で頷くと、相沢に背を向けて駆け出した。


 砂が頬を打つ。視界は茶色に染まり、呼吸もままならない。

 それでも、背後にあるあの背中だけははっきりと感じていた。

 嵐の中心で、誰よりも静かに立つ男――それが、相沢という人間だった。






 舞い上がる砂は、一粒一粒が散弾のように相沢の全身を打ちつけた。

 砂の層は次第に厚みを増し、止めどなく降り注ぐ。肌を裂く音が耳を満たし、荒野全体が轟音に包まれていく。


「人のことを無視するからこうなるんだよ!」


 ジンが吠えるように叫び、さらに両腕に力を込めた。

 空中の砂が唸りを上げ、巨大な渦を巻く。相沢の姿は完全にその中に飲み込まれ、砂の塊が空に浮かぶ異様な光景となった。


「こいつで終わりだ!」


 両手が振り下ろされる。

 砂の塊が崩れ落ち、岩のような重みをもって地を叩く。荒野が揺れ、爆音とともに視界が砂煙に閉ざされた。


 やがて風が収まり、砂埃がゆっくりと薄れていく。

 砂埃が晴れた先にあるのは、血と砂が混じった、真っ赤に染まった山のはずだった。

 だが――人影はなかった。


「……どこに消えた?」


 ジンが言葉を漏らす、その瞬間だった。

 首筋に衝撃が走り、世界が音を失う。視界がぐるりと回転し、地面が近づいてきた。

 ジンは何が起きたのかを理解する間もなく、闇に落ちた。


 レキは思わず息を呑む。

 先ほどまでジンが立っていた場所に、相沢が立っていた。

 その手には、ぐったりとしたジンの首が握られている。

 力なく垂れた舌。虚ろに揺れる頭。生命の気配はもう無い。


 相沢は静かに手を放した。

 ジンの身体が砂の上に崩れ落ちる音が、やけに重く響く。

 そのままレキの方へ視線を向けると、氷のような眼が彼女を貫いた。


「あんた……」

 レキの声には、驚愕と警戒が入り混じっていた。


 相沢は無言でジンの首から手を離すと、重力に従うように死体を落とした。

 地面に倒れた音がやけに乾いて響く。

 そして、相沢はゆっくりとレキへと向き直る。その瞳は氷のように冷え切っていた。


「すぐにお前にもやってやる」


「……いったい、何をしたの?」


 レキが震える声で問いかけた瞬間、風に晒された相沢の軍服が破れ落ちた。

 布地の下から覗いたのは、漆黒のアーマースーツ。

 それは夜の闇を切り取ったような色をしており、表面を流れる薄い光が電子回路のように脈動している。

 左腕と左脚は特に損傷が激しく、服の形を成してはいなかった。


 相沢は両手を広げ、漆黒のグローブをじっと見つめる。

 その口元に、わずかな笑みが浮かんだ。


「電気というものは、実に偉大な発明だ」


 淡々とした声が荒野に響く。

「電気が歴史に姿を現した頃からだ……俺たち“人間”と、お前たち“魔術師”の力の均衡は逆転し始めた」


 レキは無意識に自分の左腕を見た。

 そこは先ほどの戦闘で痙攣したまま、感覚が戻らない。


「……なるほど。弱点は、最初からお見通しってわけね」


 その言葉を口にしながらも、レキの頬を一筋の汗が伝う。

 相沢の目は、もはや“人間”のそれではなかった。


―バチン!バチン!


 相沢がグローブをはめた掌をゆっくりと広げるたび、バチンッと鋭い音が響く。

 開いては握り、また開く――その動作は、まるでレキへの牽制そのものだった。


 掌の中心には、ドーナツ状の緑の光輪が浮かんでいる。

 閉じた掌を再び広げるたびに、光輪が一瞬強く脈打ち、緑の粒子が火花のように飛び散った。

 しかしそれは炎のような熱ではなく、冷たい電流のきらめき。

 空気を焼く音とともに、緑の粒子はふわりと宙を舞う。


 彼の周囲に漂う空気が、かすかに唸りを上げる。

 見えない何かが空間そのものを圧迫しているようだった。


「悪いが、バリ―の敵討ちをさせてもらうぞ」

 それは桐井に向けて放った言葉のように聞こえた。





 今になって、遥はようやく吉岡の言葉の意味を理解していた。

 相沢の指示どおり、自分は仲間を連れて退く――それが今の自分にできる唯一の選択だ。

 悔しさはあった。だが、無力を嘆く時間はない。仲間を救えるのは、自分しかいない。


「ゴン!」

「隊長……面目ないです……」

「謝るな。動けるか?」

「自分は……なんとか……」


 声は震え、身体のあちこちに火傷の痕が残っている。とても戦える状態ではなかった。

「お前はここにいろ。皆を見てくる」

「……はい」


 遥は立ち上がると、ヨシが倒れていた方へ駆け出した。

「ヨシ!」


 そこには、あのとき炎に包まれたままの仲間がいた。

 黒く焼け焦げ、かろうじて人の形を保った影が、地面に横たわっている。

「……帰ろう。一緒に帰るんだ……」


 そっと手を伸ばした瞬間、ヨシの身体は崩れた。

 ヨシの身体は地面の砂の一部となった。


 跡に残った灰の中から、金属の光が見えた。

 それはヨシの認識票だった。


「……ヨシ」


 遥はそれを胸の前で、両手で包み込むように抱えた。

 唇をかすかに震わせながら、呟く。


「帰るぞ」


 認識票をそっとポケットにしまうと、遥は顔を上げた。

 その瞳には、確かな覚悟の光だけが宿っていた。





 ゴンを背負いながら、遥は荒野を歩いていた。

 ポケットからは入りきらなかった認識票の鎖がはみ出し、足を進めるたびにジャラ…ジャラ…と乾いた音を立てる。


「はあ、はあ、はあ……」


 髪の隙間から大粒の汗が零れ落ち、頬を伝って砂に吸い込まれていく。

 ここに来るまでに使っていたバイクはすでにガス欠。軍用車両は魔術師の攻撃で燃え尽き、頼みの綱だった無線も爆発で沈黙した。

 ――もう、助けはない。

 それでもゴンを救うために、遥は一歩ずつ足を前に出す。砂に足を取られ、太陽に焼かれ、息が詰まっても。


 だが、ゴンの巨体はあまりにも重かった。背中が軋み、腕が痺れ、視界の端が揺れる。

 照りつける太陽が地面を溶かすように熱を帯び、靴底まで焦げ付きそうだった。


 その時――遥の視界の彼方で、砂煙が上がるのが見えた。

 揺らめく蜃気楼の向こうに、一台の軍用車がこちらへ向かって走ってくる。


「あ……ああ……」

 喉が張り付いて声が出ない。自分の呼吸音だけが荒く響く。

 ゴンをそっと地面に降ろすと、遥は両腕を振り上げて必死に手を振った。


「ここだ……!」


 だが、踏み出した瞬間、視界が急に暗くなった。

 ――空が、傾く。


 気づけば、地面が目の前にあった。自分が倒れたのだと理解するのに数秒かかった。

 倒れてはいけない。ここで止まれば、ゴンを助けられない。


 遥は膝に手をつき、必死に立ち上がろうとする。

 砂の上に滴る汗が、まるで血のように滲んだ。


「ゴン……みんな……大丈夫だ……助かる……」


 その言葉は、風にかき消された。

 崩れ落ちるように地面へ倒れ込むと、遥の意識はゆっくりと暗闇に沈んでいった。






「ほらほら、あたしがお友達に会わせてあげる!」

 レキの右手から、次々と火球が放たれた。

 相沢は寸前でかわしながら距離を詰めようとするが、レキは決して間合いを許さない。

 ――彼女の戦法は徹底していた。近接型の相沢に対して、常に距離を保ち、絶え間なく攻撃を浴びせる。


「動きが鈍くなってきたわね。そろそろかなぁ?」


 放たれる火球は、どれも同じ大きさ、同じ速度。

 規則正しい攻撃が、逆に相沢に“慣れ”を生じさせていた。

 レキの口元が、愉快そうに歪む。


「いひひ!」

 その先に広がる光景を想像しただけで、レキの口から笑いが零れた。

 火球は一定のリズムで、まるで呼吸のように放たれていく。相沢はそれを紙一重で避け続け、焦げた土の匂いが周囲に漂っていた。


 レキはその動きを観察しながら、口角を上げる。

 ――いい感じ。もう“慣れて”きた。


 相沢の回避は洗練されていくが、それこそが狙いだった。

 人間の反応は、繰り返すほどパターンになる。

 その瞬間を、レキは待っていた。

 火球を撃ち続けることで体力を削り、反応を固定化させる。

 そこに“回避不能”の一撃を叩き込む。

 レキの中では、すでに勝利の形が完成していた。


「いま謝ったら、許してあげようかな~?」

「ふざけるな!」

「あははっ、せっかく生き残れるチャンスなのに」

「くそが!」


 息を荒げ、汗に濡れながらも応じる相沢の姿が、レキには滑稽に見えた。

 必死に抵抗するその様子が、むしろ彼女の愉悦を刺激する。


「でも、ごめんね。もう飽きちゃった」


 レキは火球の生成を一瞬だけ止める。

 その静寂の刹那、空気が重く沈んだ。


 次の瞬間、右手に集まった炎が膨れ上がる。

 これまでとは比べものにならないほど巨大な火球が、轟音とともに相沢へ放たれた。


「あはは! おもしろっ! 今の爆発、最高だったわ!」

 レキは手を叩いて笑いながら、まだ煙の立ち上る爆心地へと近づいた。

「はーあ、面白かった」

 えぐれた地面を覗き込む。だが、そこには何もない。

「……あれ? 弾け飛んだかな」


 軽く首を傾げて辺りを見回した瞬間、背後から声が届いた。


「お前はこういう時には、高笑いするものだと思ってたぞ」


「――なに?」


 レキが振り返ると、数メートル先に相沢が立っていた。

 無傷。

 あの規模の爆発を真正面で受けたはずの男が、まるで何事もなかったようにそこにいる。


「あなた、なかなかやるわね」


 強がりを装うように笑みを浮かべたその瞬間、銃声が響いた。


 ――バンッ!


「ぐがああああああ!」

 右腕を撃たれたレキがよろめく。肩から肘にかけて痙攣が走り、指先の感覚が消える。

 苦痛に歪む表情のまま両腕を垂らすレキに、相沢はゆっくりと歩み寄ってきた。


「丸腰だと思ってたか? それとも――」

 相沢は低い声で続けた。

「俺の手に目を奪われて、掌の電撃しか使えないと思い込んだか?」


 レキの脳裏に、さっきまでの戦闘光景がよぎる。

 掌を開くたびに弾ける緑の光。

 あのとき――確かに、自分はその輝きに釘付けになっていた。


 悔しさと、ほんの少しの興奮が混ざった笑いが漏れる。


「あなた……思ったよりも、汚くていい男ね」


 レキはゆっくりと歩いてくる相沢をじっと見据えていた──その直後、相沢の姿が掻き消えた

「消えた?」


不意に左腹に鋭い痛みが走る。

「ぐああああああ!」


 視線を下ろすと、左腹の皮膚が裂け、三センチほどの肉片が無造作に削ぎ取られているのが見えた。

 血がじわりと滲み出し、レキは両手を伸ばそうとするが感覚が無い。


 その瞬間、冷たい気配──相沢がレキの横をすり抜け、後方に立っているのを感じた。

 レキは必死で振り向く。怒りと恐怖で瞳を充血させ、相沢を睨みつける。


「あなた……それ、返しなさいよ……」


 相沢の片手には、鮮血に濡れた肉片が小さく摘まれていた。

 無表情のまま、それをちらりと見せる。


「これか?これを返して欲しいのか?」


 相沢は言葉だけで問いかけ、目を逸らさずにゆっくりと肉片を地面に落とした。

 血が砂に染み、黒い斑点を描く。


「くそがああああ! ぶっ殺してやる!」


 叫んだ瞬間、レキの右耳に鋭い痛みが走った。

 相沢はレキの横をすり抜けると、その手で耳を引き千切っていた。


 レキは咄嗟に後方の相沢へ振り返る。だが目に入ってきたのは、

 自分の顔面に投げつけられた――自分の右耳だった。

 べたつく感触が頬を這い、耳は重力に従い、ゆっくりと地面へ落ち、砂を赤く濡らした。


「悪いな、今回は返そうと思ってな」


「絶対に殺す!殺す!」

 レキの叫びが干上がった砂地に響く。怒りと恐怖が混じった声だ。


「そう焦るなよ、始まったばかりなんだ」

 相沢の視線は冷たく、刃のようにレキを貫いた。

「バリー、ブンファの痛みはこんなもので終わらないからな」


―バチン! バチン!


 掌を開くたびに鋭い衝撃音が響く。

 最初の音とは違い、今回はレキの身体を震わせるほど威圧的だった。

 相沢はゆっくりと一歩一歩、確かにレキへと詰め寄る。

 顔面に浮かぶ表情は、笑みなど微塵もない、ただ冷徹な怒り。


「お前の両腕、引き千切ってやる」

「あ、ああああ…」


 相沢がレキの手首へ手を伸ばしたその瞬間、目の前の空間がすっと切り替わった。

 レキの姿が、そこにはもういない。


「そのくらいで勘弁してもらえませんかね?」


 背後から軽い声がして、相沢は振り返る。

 そこに立っていたのは、真っ赤なジャケットに蛇柄のズボンを穿いた、二メートル近くはあろうかという巨漢の男だ。男は片腕に意識を失ったセブンを、もう片方の腕にレキを抱え上げている。


 相沢の視線が男を貫く。

「そいつを置いていけ。今度こそゆっくり殺す」

「殺すだなんて物騒ですね。やめましょうよ」

「駄目だ、そいつは殺す」

「そこをなんとかなりませんかね? 彼女に悪気は…」

「邪魔をするならお前も殺す」

「仕方ありませんね…」

「ふん」


 相沢は鼻を鳴らすと戦闘態勢に戻った。

 両手に緑の光輪が滲み出すのを確認して、男へ向けて構えを取る。

 だが次の瞬間、目の前の三人の姿が跡形もなく消えた。


 風のように、一瞬の出来事だった。

 辺りを見回しても、気配はもうない。

 相沢は苛立ちを露わに地面を蹴り、低く唸った。

「くそっ!」






「そんな……酷すぎる……」


 美羽の目の前には、まるで地獄が地上に溢れ出したかのような光景が広がっていた。

 ビクロ派もサマ派も、兵士も民間人も区別なく、砂は真紅に染まり、あらゆるものが肉塊と黒い灰へと変わっていた。

 その殆どは銃火器を使ったものとは到底思えないものばかりだ。

「なんでこんなことに……私たちがしてきたことは……」

 美羽は乗ってきた軍用車に戻ると、衛星電話を取り出した。


「ファリ、美羽です。現場に到着しましたが……」

《どうやら、相当ひどいことになっているようですね》

「はい……」

《無線の傍受である程度は把握しました……》


「どうやら私たちではない、別の勢力が強硬手段に出たようです」

《状況を立て直すのは難しそうですね。一度こちらに戻って──きゃあっ!》

「ファリ!?どうしました!?」


 電話の向こうから、複数の人間の声が混じり合う。

《ファリ・ガザブだな。我々と来てもらう》

《あなたたちは誰です!?》

《あなたの味方です。さあ、急いで》

《やめてください! 私はここを離れるわけには──》

《抵抗するな。乱暴はしたくない》

《離して! あなたたちは何も分かってない! 今は──》


 ファリの声は、次第に遠ざかっていった。

「ファリ! ファリ!!」

《……》


 そして、通話は沈黙に包まれる。

 すぐに、足音と物音。誰かが電話を拾い上げたようだった。


「あなたたち、ファリをどうするつもり?」

《……》

「その人はこの世界を救う人よ、おとなしく返して」

《……ブツ》


 電話は無言のまま切れた。

 美羽は息を呑み、すぐに別の番号を押す。


「久保田さん、私です」

《美羽くんか、そっちはどうなっている?》

「ファリが攫われました」

《なに!?》

「攫ったのはおそらく久遠連合かと」

《科学の奴らか…》


「この混乱自体が最初から仕組まれていた可能性があります」

《奴らならやりかねない》

「ですが、帝国軍隊、ビクロ、サマ派両軍隊もすべて壊滅してます…。現場を見ると虐殺に近いことが起こったみたいです」

《いったい何が起こっているんだ》


「私たちでは無い、別の魔術師が数名で起こしたようです」

《なんてことを、これでは…》

「私はファリの救出に向かいます。彼女が居れば何とか仕切り直せるかもしれません」

《分かった。わたしは長老たちを集めて状況を説明する》

「お願いします」


 電話を切ると、美羽は運転席に身を沈め、深く息を吐いた。

 荒れ果てた空気の中、エンジンの止まった車内には、彼女の呼吸音だけが響く。

 ふと視線を上げ、バックミラーを覗き込む。そこに――人影があった。


 砂の上に、誰かが倒れている。

 反射的にドアを開け、美羽は外へ飛び出した。砂を蹴りながら駆け寄ると、軍服を着た女性がうつ伏せに倒れている。


「大丈夫ですか!?」


 声をかけても返事はない。だが、脈はあった。気を失っているだけだと分かり、美羽は胸を撫で下ろす。

 辺りを見渡すと、少し離れた場所にも大柄な男性が倒れていた。


 美羽は一瞬、迷った。

 ファリを追うべきか――それとも、この二人を助けるべきか。


 息を飲み、唇を噛みしめる。

 だが結局、答えはすぐに出た。


 目の前の命を、見捨てることはできない。

 それが彼女の選択だった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ