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私と俺の異世界転移~二重人格の少女が異世界転移して感情を知っていく話~  作者: 加藤 すみれ


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9/9

なずなと幸せ

「さて、これは一体どういう状況なのかしら?」

『なずなが氷の魔法が使えたんだ。それで、殴られそうなところを氷づけにしたってわけだ。ちなみに俺は雷魔法が使えた。だから、お前らに場所を知らせるために周辺に雷を落としていたんだ。』

「待って、ということは一人で二つの属性の魔法を使えるの?」

『そうなるな、まあ使えるといってもなずなは雷魔法使えないし、俺は氷魔法を使えないがな。』

「これは他の国に知られないようにしないと...」

「あぁ、ナタエル様に相談しないとだな。」

そして私は家に帰ってきた。家に戻るとサキさんはいなくなっていた。


それから半年後

「なずな~、準備できてるか?もう行くぞ~」

「はーい。今行きまーす。」

今日は、私のお披露会だ。私がアレンさんの養子になったことを伝える会になっている。

「皆様、大変お待たせいたしました。アレン様とエレン様の養女となりました、ナズナ・ピリオン様です!」

私は、きれいな水色のドレスに身を包んで、会場へと入った。

「なんとかわいらしい方なのでしょう。お二方がお選びになったのも分かりますわ。」

「なんと、きれいな所作でしょう。本当に習い始めたばかりなの?」

そう、私は半年前の事件で二人とちゃんとした家族になってから、貴族のマナーや礼儀作法を勉強したのだ。わかり約教えてくださったおかげで、すぐに身に着けてしまった。

「皆様、本日は私のお披露目会に来てくださり、ありがとうございます。感謝の気持ちを魔法でお伝えしたいと思います。」

キラキラキラ

私は、微小の氷をフラワーシャワーのように降らせた。会場はキラキラと輝いていた。

「なんとこの年でこんなにも魔力操作がうまいとは...」

「すごい娘を見つけたようだな、宰相様は。」

私のお披露目会は大成功だった。皆さんとてもいい笑顔で帰っていった。

「ななちゃん、私今すっごく幸せだよ。ありがとう、ずっと支えてくれて。これからもずーっと一緒にいようね!」

『あぁ、ずっと一緒だ。』

―たとえ、この思いを一生伝えられないとしても。―


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