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ヒーローインヘアレント(仮)  作者: 作者ir
戦禍再現編
34/35

2章34話 奪還作戦概要

奪還作戦概要



革靴の鳴る音が近づいてくる

さっきまで騒いでいた十二師は静かにその時を待つ

威圧感を感じる

入り口から金髪のエリート臭がする、強面スーツ姿の長身が、入ってきた

「クーフーリン、扉どうした」

「う、えっと、すんません自分がまた壊しちゃいました」

「そうか、ちょうど内開きに修繕してもらう予定だったんだ、その足しにさせて貰うよ」

「あはは…」

「皆様静粛に」

どこかから女の子の声が響いた(…静粛に?)

「いや、今めっちゃ静粛だったけ…」

クーフーの頭にペンが刺さり、血飛沫が上がる

「コホンッ、会議を始める前に紹介します!遊飛鳥さん、ご起立ください」

「はい!」

突然呼ばれ立ち上がる


「彼は今回の作戦における重要なキーマンです、彼は神の器、樋口茜さんと同調し、彼女の気配を追うことができます。」

(警察犬…)

「犬みてーだな」一本

クーフーリンの額にペンが刺さる

「神降ろしの解明を我々は非常に重要視しています、敵側も恐らく同じ考えと仮定して、早急に取り返す必要がありっすます」

((((噛んだ))))

「彼の成長幅を加味しても今回は前線に配置したいと考えています。ぜひ仲良くしてください、あ、座っても大丈夫ですよ」

「はい」

「そしてもう1人新たな十二師、第十二位、白夜叉さんです」

「この場に女侍らせて十二位か?」

「…」

目を瞑り、無視している

「無視か?なら俺がボコして後ろの女は俺が貰っていくぜ」

空気が一気に暖かくなった

「…拙は気が短い」

立ち上がり牽制する

それと同時にナポレオンも立ち上がる

「まぁまぁ、白夜叉も緊張してるんだろ」

「そうは見えないけど?」

「白夜叉もこいつはバカで戦闘狂なだけなんだ、悪意はない」

「ガキの喧嘩ならよそでやれ」

ここまで沈黙を貫いていたアレクが声を上げる

「いつから十二師は幼稚園になったんだ、欐、クーフーリン、白夜叉、貴様らはその戦闘力を買われてここに座っている、礼節を求めているわけではない、場を弁えろ」

空気が痺れ肌を刺す


「…」

「すまないアレク、私の責任だ」

「事情は理解しているつもりだ、だが、これらと肩を並べるのは不安が拭えん」


「私もそう思ってしまうな」

織田さんはラヴィの背中を摩りながら異議を唱える


「アレクサンダー、今は抑えてくれ、ラヴィナイチンゲールもいるんだ」

「…」

「内包する問題はいずれ時間が解決してくれよう、ただ差し迫る時間は待ってくれない、皆、気を強く持て、我々はホープだ、世界の秩序を維持、守護する役割を持つ」

空気が引き締まるのを感じる

「私利私欲は一度この会議室の隅に置いておけ、それは邪魔だ」

「「…」」

「…続けてここからは私が、初めの議題は来たるべき、ラグナロクについてだ」



「数々の調査にて日付が判明した、九月六日、恐らくガップル社の新作発表に合わせているようだ」

「一つ質問イイっすか?」

クーフーリンが手を挙げる

(メンタル凄い…)

「なんだ」

「そんな細かい日にちがわかるんですか?」

「なぜそんなことを聞く」

「もしかしたら内通者とかいるんじゃないかなって」

ペンが額に突き刺さる

「馬鹿が、貴様はあまり会議に参加しないから知らんだけだろ」

反対に座る織田さんがペンを投げて言う

「要らぬ情報で混乱させたくは無い」

「間抜けが」

「アホですね」

「イキんな脳筋」

「ナポまで…」

「誤解のない様に言うが、私の殊科は些細な情報から未来を予知することが出来る、数秒先から何十年先までな」

「……」

「君たちが集めた情報はどれも精良で正確だ、あくまで予測だが、その蓋然性は極めて高い」

「すんません」

「構わない、だが気をつけろ、二本目が生えるぞ」

(怖ぁ…)

「生えんよ」

「先日に行われた京都、マドリード強襲により各地に封印された魔族の情報が奪われた」

「!?」

「何処からその情報が漏れてたのかは今はノイズだ


一つ、封印地点は絞ってのカウンターで迎撃。

二つ、飛鳥等は敵の拠点を捜索し殲滅する。


それだけに集中しろ」


「既に解かれた封印は無視だ、敵は雪だるま式に戦力を集めて魔王を解放するつもりだ」


「ラグナロクでは主に、日本イギリスにある本部を集中して狙われる事が判明している。もちろんブラフの可能性もある。そして、各国の王族は必ず狙われる…以上だ」


「ここからは報告お願いします」

「いつも通り僕からで良いですか?」

立花さんが手を挙げる

「日本で起きたクレーター事件は、神童の仕業でした、日本限定で、力になると言ってます。それと、沖田の子孫と柳生の捜索は、未だ進展はありません…。おそらくはもう…」

「憶測は必要ない、ただ、立花和穏は捜索から撤退し、次の任務を任せる」

「わかっ…りました」

「次は私が」

織田威雪が手を挙げた


「調査していたコードネームネクロマンサーの身元が判明いたしました」

「本名、シュルア・ジュガシュバリー

二十三歳で大量殺人を犯し、刑務所に入れられるも脱獄、その後、四年間も行方不明でしたが、タレコミがあり捜査すると、DNAが一致、我が隊とクレセントの隊で捜索に当たっています」

「引き続き頼む、他は?」

「はい!」

クーフーリンが手を挙げる


「えーっと、魔獣戦線は激化の予兆があるとかってアーサーが言ってたぜ」

「成程…後日増援を捻り出すとしよう…他は」

「…」

それぞれは首を振る

「ラグナロクの詳細は次の会議で話す」

「続いては先に神降奪還作戦についてです」

「作戦はジャンヌとシヤク、宮本…」

「はい!!」

白夜叉と呼ばれた男の後ろの女の子が返事した

「いや、君では無いんだ」

「クフフッハッハッハ!かわ!…」

茶髪ロン毛の側頭部と額にペンが刺さり、血飛沫が上がる

「す、すみません…」

(あの子、めっちゃ緊張してる…あ、二本目が)

「ジャンヌ、シヤク、宮本、風刃、遊飛鳥君の部隊の少数先鋭で行う、クレセントの部隊はバックアップだ」

「了解です」

「以上だ。」

1時間足らずで会議が終了した、かなり長い濃密な時間だった


「さってぇ〜眠たいし女の子探しにいこっと!」

茶髪ロン毛が席を立つ


「おいレイ!久々に飯行こうぜ」

「えっいや俺今食欲なくて…」

金髪の女性が立花に絡んでいた

「じゃあ飲みに行くか!」

「だから俺未成年だって…」

「グダグダうるせぇんだよ行くぞ!」

「えっちょっ、飛鳥さん助けてくださぃ…

そのまま引き摺られていった…

(さよなら…)

「いくぞ椿」

「う、うん!…お先失礼します」

「お構いなく…」

「ねぇ、ボクゥ」

妖艶な声が耳元に漂う

「は…はいぃ…」

恐る恐る視線を向ける

(でっけぇぇぇぇぇえ!見える、見えそう…!)

「あら?やっぱり男の子なのね?フフッ…」

笑顔、覗き込む仕草、褐色の肌、寄せる胸、全てエロい

「退け」

織田さんに蹴飛ばされた

「すまないがこれは回収していく」

「何よ!物みたいにぃ」

「乳房が喋らないでください、ほら私達もご飯食べに行きますよ、今日こそは捥ぎ取ってやる…」

「……」(殺意…凄…)

「おい少年」

「あっはい、な、なんでしょう」

「いや、特には無いが、一応挨拶だけしようかと思ってね、クレセント・速水・バナパルトだ」

手を差し出して握手を求めてくる

「初めまして、飛鳥です」

「みんな根は良い人だから、あんまり気を張らなくても大丈夫だ、じゃあまた」

「はい、ありがとうございます…うわぁ!」

手にカエルが付いていた

「ハッハッハッハッハッハッ!」

廊下の先から高笑いが聞こえてくる

(真面目な人だと思ったのに…あれ?ラヴィさん居なくなってる…)

スーツの金髪が紙に何かを書き留めてる

(ホープのCEOは人がいいから挨拶だけでもして来たらいい…なんて咲夜さん言ってたけど…)


「あの、すいません」

「ん、あぁ、柳生咲夜から話は聞いている、今回の神降は君の連れ出そうだな」

「はい」

「必ず取り戻すと約束しよう」

「!!…、ありがとうございます」

「ただ、君にもしっかり働いてもらうぞ」

「ッ!はい!ではお先に…」

(凄い良い人だ…)



―ホープ本部の上階は隊員用のホテルになっていて、その一室を借りているのだが、眺めが壮観である

「ものすごく凄い…」

語彙力が消滅してしまった

(疲れてるのに眠れない…散歩でも行こっかな)

日は既に落ちて、月が主役を張っていた

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