2章31話 三竦み
前回の乾拭き
樋口が暴走し倒れた。身柄を求め今衝突しようとしていた
約3000文字、8分程度
三竦み
「―#/¥3=1々j°g―」
白い仮面と黒いシルクハットが横目に見えたかと思えば
倒れる樋口は鋼の荊棘に支え囚われ、棘が全員を襲った
一度また距離を空ける
―m(~bs;―
周りに撒菱の様な塊が散布された
「お前は!」
「あぁ、間違いない、聞き及んだだけだが、やつは…
『王妃専属の騎士 錆びれた鋼盾リター』
ホープが指名手配している中の最上位の魔族」
綺麗な黒のタキシードと杖、そしてシルクハットから覗かせる白髪
「おい、この件に手は出さないんじゃなかったのか?」
「事情が変わりました、お嬢さんはこちらが保護いたします」
「チッ、面倒な…まぁ、こちらは時間を稼げば勝ちだ」
「りょうかい?」
「ここが正念場というわけじゃな?」
「あぁ、魔力濃度の濃い今奴らに移動手段がない、アイツ(鋼盾)に連れ込まれんように俺らは少し気を反らせれる程度でいい」
「殺してしまっても構わんのじゃろ?」
「今のは聞かなかった事にするが、お前は好きに動け」
「了解?」
「イフと魔族サイドの重役が揃い踏みだ、神降も渡すわけにはいかない、ここで一掃するぞ」
「ああ!!」
「先手…
―瞬刃雷歌―
必勝!」
レイの刃が鋼盾に迫る
下から棘が伸びレイに向かう
直前で速度を落とし、それを刃を防ぎ一瞬動きが止まる
途端に連続して荊棘が襲う
その避けた先
―上霞―
赤目の一線
巨躯が割って入り、大太刀が受ける
甲高い音が複数重なって響いた
撃ち合った場所に荊棘の棘が襲う
―エクス…カリバー!―
光線は鋼の荊棘の妨害を破壊して一直線に鋼盾へと向かう
鋼盾は短絡的な軌道の光線を避けた
―薪落―
雑巾の5連撃は杖と棘で防がれた
「硬!!」
アーサーに向かって月城は刃を振るう
簡単に受けられるて鍔迫り合いになる
「お前らの目的はなんだ」
「教えてあげようか?」
「チッ!」
振り払い棘を受け流す
(落ちてる撒菱だな、厄介な、魔力で生み出した物質を体から外しても操作できるのか?)
レイは立ち止まり精神を集中させる
「出し惜しみは無しだな、受けよ!タイ捨流の真髄を!」
「一つ結って心と為し、二つ結って業と為す、三つ結って体を為せば、自ずと道は開かれん」
―奥義・天衣無縫―
レイは透明な衣に身を包んだ
まっすぐ鋼盾に向かっていう、鋼の棘の方がレイを避ける様に透明な衣を撫でていく
「援護じゃあ!!」
―長篠三段撃ち―
火で具現化した火縄銃から炎弾が発射され、棘の防御を削っていく
鋼盾とレイの一騎打ち、互いに傷つくことなく牽制し合う
(凄いな、本気で攻めてんのに崩しきれない)
(この若さで、これ程とは)
「儂も混ぜよ…」
―地ノ角切―
衣に一切れと鋼の棘を切り崩した
「…月城さん!!」
「!!」
月城は背後から巨躯に左腕を切り落とされた
―四条烏丸―
間髪入れない高速の居合
「なんのぉ!!」
織田の右腕を切り落とすが、思い切り蹴り返される
―エクスカリバー!―
―斬流ノ太刀―
―s);llo―
―全然避けます!―
月城のマークが少し離れた瞬間に、乱戦に放った光線は当たることはなかった
「潮時ですね」
「…準備できたらしいです!」
桐野が叫ぶ
伊村の斬撃は立花の透明な衣で滑る、逆に、立花の斬撃は的確にコアを裂いていく
「まずいのぉ…!」
「攻めるぞ!まずはイフをおとす!」
アーサーの号令
鋼盾、レイ、ボロ雑巾、にアーサーが加わり、ボロ雑巾を削っていく
「まだまだぁ!!」
炎砲弾が月城を襲う
―斬流の太刀―
桐野が前に立ちそれを防ぐ
「クッ!…後…10秒」
魔法陣の展開された
「待、て、」
コアを斬り壊すだけでなく、肉を削ぎ再生を遅らせる
棘が雑巾の身を穿ち固定される
約10秒の刹那の永遠
(この追い詰められる感覚!やはり良い!)
「これこそが戦場よ!」
伊村の刀は刃こぼれしては血が覆い、ついに半分くらいで折れた
伊村の赤い目は強く輝いていた
「この瞬間、我は天下無双と成る」
あたりに巻かれた血が反応する
「秘技
―咲き誇る畏怖― 」
あたり一面の血に彼岸花が咲く
皆が踏んだ、アーサー以外の動きが止まる
「…」「!!」「!!」「ぬお!」
1秒にも満たない間、敵を全て切りつけた
鋼盾の仮面を砕き、レイの腹部とアーサーの鎧に傷をつけた
織田は身動きが取れず驚いていた
「…」
赤い、紅い、魔族特有の生理現象、気分の高揚と共にひかる冷たい瞳
しかし、表情は穏やかに見えた
「手負だけでも、落とさせてもらうぞ!!」
地面の血を焼き払い巨躯は飛び出した
―赤藤―
月城に巨躯が迫る
その前に桐野が納刀し集中する
―四条烏丸―
「んな!?」
織田の一刀は弾かれた
(魔力反応?)
「なんつう馬鹿力!」
「!…」
「―瞬間移動!―」
イフの4人と樋口は消えた
(視線!)
感じた視線はすぐに鋼盾の魔族と共に消えていった
「…」「…」
「…クソッ!!」
アーサーが近くの鋼の荊棘を切り砕く
「そっちは片付いたんですか?」
「あぁ、神童だった」
「神童!なんて言ってるんですか?」
「今は保留じゃだめですか?だと」
「oh………」
「大敗だ…」
「まぁ、何を持って敗北とするのかによるが、収穫はあった」
「結果変わらない」
「よくわかってるじゃないか」
「織田さんだって、最後弾かれていたじゃないですか」
「おいアーサー?」
「そうだな、だが彼が魔力を有する可能性を今回のでわかった、そうだろ」
「…すみません、熱くなってしまって」
「構わんよ、君が言った通り結果は変わらない、それは残酷な事実だ、だが、これからの選択に変化をもたらす重要な材料だ」
「…」
「君達はまだ強くなれる、そうだろ?」
「…」「…」
「これからが大変になる、まずは休め」
こうして、京都下剋上は完遂された
白蓮や都市は半壊、機密情報を奪われて隊長の紫式部は重傷を負い、神降の器は連れ去られた
とある寂れた地下街
月城は倒れた樋口に上着を被せながら抱える
「たぁーーつかれたぁーー」
桐野は大の字になって寝そべった
「まず儂に労いの言葉をじゃな」
「うるさいなぁ、血生臭いしさっさと風呂入ってこいや」
「お主はなんもしてないじゃろぅ、皆に労いの言葉くらい掛けたらどうじゃ」
「あの状況で動けるかぁ、ずっとあのおっさんに牽制されとって動けんかったし、アイツも火力分散させたないって言う利害の一致しとったんや」
「その分儂らに飛んできとった訳じゃが?」
「隊長!大丈夫なんですか!?」
「あぁ、出血が焼かれた時に止まったのが幸いだったな」
「すみません、僕がちゃんと足止めできていれば」
「そうかもな、だがもう二度と乱戦はしたくない」
「こやつが気を抜くから腕の一本持っていかれたんじゃ」
「お前は誰か切ったのか」
「無論じゃ、全員をちーとばかし切った」
「大量の血と引き換えにな」
「そうじゃ、血が足りんのじゃ」
「織田の右手と俺の左腕じゃ価値が違いすぎる」
「よくやった、桐野」
「…それで、これからどうするつもりなんですか?」
「俺は、ふ不本意だが…こいつを運ばなくちゃいけねぇ」
「不本意とか言ってまたまたぁ」
「…」
「あ、すいません…」
「これから大変になる、英気を休めとけ」
「ヴィランがそれゆうんかいな」
「勿論」
人物紹介
アーサー
男性18歳7月10日
好きな物・和菓子
嫌いな物・野菜 魔族
先代である父が奇襲により討たれ、若くして一位の座を継いだ。実力は申し分ないが、粗暴で好戦的な一面を見せる事も。




