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ヒーローインヘアレント(仮)  作者: 作者ir
戦禍再現編
29/35

2章29話 覚醒する鼓動

前回のアラサー

大立ち回りする敵に翻弄されていく

3000弱、約8分

覚醒する鼓動



キンッ

甲高い刀と刀の衝突音と共に飛鳥は扉を開ける

「紫式部さん!」

壁にもたれかかる女性に声をかけた

「動けますか?」

「はい…傷は治りかけてますが力が入らなくて…」

(佐倉さんは一緒じゃないのか?まぁいいか)

「肩を貸すので、一緒にいきましょう」

「待って…」

「?」

「あなたは、本当に飛鳥君?」

「え?バレた?」

「!! ―召喚・光源氏―」

突如発生した光が収束し、子供化した光源氏が現れた

「無礼者めが、気安く触れるな!」

「ちょっと!?」

抜剣し、攻撃を防ぐ

ちょうど爆発音がして、地響きが起きる

建物が炎上をはじめて崩れる予兆を感じる

「待ってください!僕は…君を攫いに来たんだよ?」

「やはり幻覚でしたか…」

「幻覚って?…その通り!」

紫式部は力無く立ち上がり、最後の気力を振り絞って逃げ始める

「こうなったら…」


            ―紅閃!―


火を纏った横一文字はその剣ごと光源氏を両断した

「本当にすみません!!!」

「!!、や、め…、……」

裸締めして締め落とした

錯乱していたとはいえ凄い罪悪感があった

意識のない紫式部を抱えて屋敷を飛び出す

「紫式部さん確保しました!」

『付近にサーチャーの方が待機してます、その方にお任せください』

「了解です」



「血が足りん」

「は?」

目の前のボロ雑巾はどこかに話しかけていた

「例の魔族を見つけたが、連れていくのか?」

「何を1人で」

「えぇえ?今の儂じゃ骨が……全く、人使いの荒い荒い」

「話はついたのか?」

「あぁ、存分に楽しもうか」

「縮地」

霧月は高速で敵に接近し振り翳す

「霧月さん!?」

勢いよく振り下ろした剣は、軽々と受け止められるが、その隙に霧月さんが、敵の背中から心臓を貫いた?

敵は天を仰ぎ、血を吐いた

「ククッ」

魔族は笑みを浮かべる

2人は後方へ素早く避ける


       ―間ノ太刀・地ノ角切―


伊村の周囲の地面に複数の切り傷が一瞬で現れる

「後の世も、また後の世も、巡り合いて、染む紫の雲の上、震え」

             ―共振―


残像を生み出す

(この小さいの!止まる時は微動だにしねぇ、お陰で視線が残像に固定されて見失うのぉ、緩急のせいで移動先が読めんし)

伊村に複数の切り傷をつける

(通らない…)

(得物が小さいおかげで深い血管は切れないのが救いじゃな)

霧月は黒い風の塊を生み出し、方々に放つ

(ダッルゥ!!残像しか捉えられてないのに、またややこしいものを、選択肢の多さで思考が奪われてしまうな)

「これが六位か」

伊村はその場から動けないでいた


            ―地ノ角切―


「チッ!面倒な…」

黒い風が伊村の周りを跳弾する中、虎視眈々と刀が光る

          ―絶技・天神縮地―


「!!」

亜音速の刺突が正面から伊村の心臓を貫いた

伊村は笑う

「斬撃が通らんならば刺突よなぁ!捕まえ…!」

「残念」

目の前の黒い影が霧散していく

「錯視!刀だけ投げよったか!」

伊村の背後から刀を首目掛け振るう

(!!)

霧月は振るうことなく、伊村の背中を蹴り、距離を開ける

「さっすが!お主の殊科は便利よのぉ、だが…」

「!!……」

伊村は自分ごと貫いて、霧月の足裏を刺した

「致命傷にならない攻撃には反応しないのぉ」

「よく喋る」

「こんな愉快なことがあるか?速さが売りのお主は足を失えば致命傷も同義だというのに」

「そんな…」

「貴様も、気配が微塵子みたいになってるぞ」

「バレた?二つある核のうち一つは潰されちゃったからのぉ」

飛鳥は恐怖で体が震えていた、本能が目の前の悪魔は対峙するなと警告している

「これは逃げられまい」

          ―霧ノ太刀・磯波切―

「!!」

伊村から扇状に斬撃が広がる

咄嗟に力を入れた足は傷み、ガードの姿勢を取る

(この足じゃ避けれない…)

樋口は霧月の前に立つ


            ―紅化・紅踊―


膨大な魔力の乗った斬撃は、向かいくる血に衝突し爆発を起こす

「魔族の?」

霧月は驚いていた

「ハァ…ハァ…ハァ…、まだです」

樋口は全身に傷を受け、血を流すが、すぐに落ち着いた

「大丈夫か?」

「大丈夫です」

二人は巨悪に剣を向ける

また同じ

自分だけが動けない

飛鳥は物影からその様子を見る

どうしようもない憤りが内に渦巻く

『被害ありきの英雄だ』

既に多くの被害が発生し、全て後手に回っている


「こいつは主らの弱点だろ?」

「!?」

飛鳥は振り返り抜剣したが剣を弾き飛ばされ、首を掴まれる

「もう1人!?」

「血を分けると弱体化するからあまり使いたくないんじゃが」

「待って…待ってくれ…」

「ッ!!!」

何度も目の前で見た夏坂さんに教わった魔力操作を思い出す

うちに沸く衝動

心臓の鼓動をはっきりと感じる

火花が散り、火炎が起こり、敵ごと自身を焼いた

「あすか!」(ダメ動かないと、動かないと動かないと!)

「チッ!」

霧月さんは幾度も敵の体を切り裂いたが、何ともない様子だった

再三伊村の体が元に戻る

「柔い魔力だ」

血を短刀に変えた、そして

「!!」

首に刺さった短刀は飛鳥から命を吸い取っていく

「…」

樋口の鼓動が加速する

呼吸は荒く血の気が引いていく

血を吹き出すことはなく、抜かれた短刀にも血はついていなかった

「ご馳走様」

その躯を雑に投げ捨てる

「遅いんだよ英雄!…ッ!!ククッ」


         ―妖尾ノ刃―


数箇所深い切り傷を受ける

「…」

「あすか…」

「クハッ…ハハハックフフハハハッフーハハハハ!」

 あろうことか、血を吐きながら、2つの魔族は高笑いし始めた

その光景は悍ましく終末をなぞるようだった

「遅いなぁ!!全部ぅ!!」

「そんなんだから何も守れんのだよ!ノロマな英雄ぅども!」

分身体が赤い結晶に変わり、本体に吸収され一つになる

「…」

樋口は直ぐに骸の元に向かう

「どうした?そんなしけた面して?こんな愉快なことがあるか?全部儂らの掌で踊ってたんじゃぞ?」

「もう逃しはしない」

「カッハッハッ、よいぞ良いぞ、その意気じゃ」

「霧月さん」

「構わず振え」

「承知」

持つ刀を変える

「振え」


      ―resonance・狐の嫁入り―


小麦色のオーラで狐の耳と尻尾が生えた

「良いぞ、死合おう!」

「…絶技・天神縮地」

超音速で、敵に向かっていく

しかし、待ち伏せされ、目の前に刀を振られたが、それも利用し、殊科で跳ね上がる

「わざと刀に…!」


          ―ニ景・一ノ谷逆落とし―


 跳ね上がったとほぼ同時に急降下を始め、腰あたりから反対側へ刀を振り抜き、切断する

ただすぐさま傷は癒えていく

「!」


          ―磯波切―


逃げる霧月を追うように地面を抉り、斬撃が飛ぶ

高速の体躯と目に見えない斬撃

霧月は設置された斬撃を避けながら敵を正確に削いでいく

「ふむ、あの時よりはマシになっているようじゃ」

「減らず口を」

その状況に魔族は徐々に適応していく

(見えているのか?それとも勘か?)

魔族は見えない斬撃をそのまま受けていたが、徐々に避ける動作を見せるようになっていく

そして

「なるほど、やはり」

太刀筋を受け止め、霧月を蹴り飛ばす

「グフッ!!…」

「やっぱり、私じゃ火力が足りない…」

「まだお主らは若すぎるな、少々物足りぬ」

「「「!!」」」

斬り合う三人が同時に感じた圧

咲夜は振り返る

「今のは?」

「咲夜!」

「よそ見か?」

一太刀防ぎ、蹴り飛ばされる

魔族の歩みは魔族の元へ

「行かせない…!」


『寄るな』

「「「!!」」」

人物紹介チャンネル

伊村ーー

年齢生年月日、不明

好きな物・血 死合 女 自由

嫌いな物・正義感 良心 お年寄り

謎に包まれた吸血鬼の魔族、卓越した剣術は全てを渾身の一撃にする殊科、クリティカル、一ノ太刀・極、へと昇華された。月城へは利害の一致から付き従っており、猛者を組み伏せるという目的で同行している。ついでに暇つぶし

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