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ヒーローインヘアレント(仮)  作者: 作者ir
戦禍再現編
27/35

2章27話 下剋上

前回のあらすじ

京都に着いた。

5000文字約10分

下剋上



3日前、商店街

「桐野、食い過ぎだ」

「えー、もうちょっとだけ!後3件行かせて」

オレンジの髪の少年は、京バウムを頬張る

「月城さんもいりますか?」

「いらん」

「僕初めてですよ、こんなに美味しいもの食べたのは」

「はぁ、あんまり食べすぎるなよ」

「なんかいいですね」

「ここらはお前の担当だ、地形は覚えておけよ」

「うっす」

「…一口貰おう」

「なんだぁやっぱり欲しかったんですか?」

「少し歩いたからな」


「あ〜いたぁ!」


(あの子可愛いくね?)

(スタイルめっちゃいぃ)

(胸でケェ)

すれ違う男性の視線をうばっていく

明るい桃色髪の少女が走り寄ってきた


「伊む…こなつか、どうした」

「小腹が空いたから食べにきたよ!」


(なんだよ、男いんのかよ)

(弱そうだし行けそうじゃね?)


「ダメだ、計画の3日後までは大人しく…」

「なぁ、俺らと遊ばない?」

チャラそうな黒髪の男二人組に声をかけられた

「知り合いか?」

「知らなーい」

「ニンスタやってる?カフェでもどうかな」

「食べていい?」

「いいぞ、先帰ってるから」

「師匠またあとで!」

月城と桐野はその場を後にした

「酷いねぇあの人ら」

「ビビったんじゃね?笑」

「ささ、俺ら楽しいとこ知ってんだ」

「へぇ?行こいこ!」

忽然と闇へ消えた



―正午

「……うわ、…寝ちゃってた…」

飛鳥はあれから考えすぎて寝つきが悪かった

「おはよう飛鳥」

「あ、おはよう」

樋口は少し余所余所しかった

「あれ、フアソラは?」

「結さんが預かってくれてます」

「なるほど」

「…その、今日は何処かお出かけしませんか?せっかくの京都だし…」

初めと比べるとだいぶ馴染んだ言葉遣いをする

(ちょうど昨日咲夜さんにも言われたしな)

「うん、そうしよっか」

「本当か!?最初に行きたい場所があるんだ!」

「おう、分かった」

軽く朝食を済ませ、樋口の後についていく

『キモノ』

先に着替え終えたので待機

(袴って結構重いな)

しばらくして樋口が戻ってきた

「…」

その光景に語彙は消失、目を疑った

 薄紫色の着物で一際大人びた樋口の姿があった

普段後ろで括ってる髪の毛を結んでウェーブした、クルクルなってて、そんで、なんか、いい匂いがした…

「どうかな?」

恥じらいもあって、サイコウだったと記憶している

「うん…、凄く似合ってるよ」

「ありがと…」

「そんな綺麗だと、俺の方が似合わないな…」

少し惚けたつもりだった

「そんなことはないよ!十分…似合ってるよ?」

急な上目遣いにやばいが止まらない

(やばいどうしよやばいだってやばい凄いやばい)

「いこっか」

「うん」

それから色々お寺を回ったり、和菓子食べたり、それからお寺を回ったりした

商店街でみたらし団子を食べたり

「綺麗…」

樋口は通りぎわ何かを見て呟いた

「ん?何みてんの」かんざしやん…)

「ほらこれ」

白色の小さい花柄の簪を指差していった

眺める横顔を眺める

どこか遠くを見ているような、憂いを孕んだ瞳

「ごめん、なんでもな…」

「すみません、これください」

気づいたら買っていた

「あいよぉ!」

「え〜あすかも欲しかったの?」

微笑を浮かべ、気さくに笑った

「うん、俺が欲しいから」

「フフッそうなんだ…」

「その、君が貰ってくれるなら…」

「…ありがと」

……

とても紅潮していた、胸の昂まりが抑えきれない

「その花はジャスミンを模ったもんでぃ」

「ジャスミン?」

「お幸せにな!」

「ッ……」

「どぉ?」

「うん、綺麗だよ」

「ほんと?」

目が合う

斜陽の光を開けた瞳が、ほんのりとひかり始める


「イテ」

飛鳥は咄嗟に樋口の目を塞いだ

「誰が見てるかわからないから、ちょっと抑えて…」

「うん、ごめん…」

(あれ以上見つめられたら保たない)

樋口は自分で目を抑えて、深呼吸する

「次!いこ!」

簪をつけ、手を引っ張る樋口に連れられる

口にはまだ、みたらしの甘い味が残っていた

(ヤッベェェ!京都の街なんかなんも見てなかったァァ)

この光景を守りたいと思う程にやるせない思いと、それ以上に覚悟が湧いてきた


飛鳥の覚悟が5上昇し、理性が8下がった!!


2日目は部隊として地形の把握を優先して行った

ダイジェスト

「ここが避難所になる」

「普通の商業ビルなんですね」

「そうだ」

「あれ?咲夜さんこっちの道であっ「てないぞ、どこに行く」

「咲夜さん見て!猫!」「おにぎりを食べさせるな!」

「あれ、さっきこの道「であってるから進むぞ」

「見て!狐さん!」「何!?って真面目にやらんか」


樋口は二人の少し前を歩いている

「京都って同じ様な路地とか多くて難しいですね…」

「少し寄り道してもいいか?」

「別にいいですけど、どこ行くんですか?」

「確かこの辺に結の…、桐谷が昔好きだった和菓子屋があるんだ」

「へー」

「今はあるか分からないが買って行ってやりたい」

「ぶっちゃけどうなんすか」

「何がだ」

「結さんのことですよ」

「どうも何もない、少しの間一緒にいた旧知の仲というだけだ」

「本当ですか?」

「あぁ、元は一般の出自で訳あって京都の刀匠さんの養子になった時たまたま知り合っただけだ」

「急には早口…、出自とか関係無いと思いますけど」

「大有りだ、特に俺の場合は短命で、先の長い人生に悲しい思いは残して欲しくない」

「……」

「それに、いずれ許嫁ができよう」

「許嫁!?」

「これは特殊な殊科だから、受け継ぐ為に丈夫な身体が必要なんだ」

「へ、へぇ…」

「子供が継ぐことができなければ途絶える事になりかねん」

「そんな感じなんですね」

「それよりなんだ」

「何がですか?」

「樋口のやつは何か浮かれてないか?」

「さぁ?なんででしょうか?」

「上機嫌なのはいい事だが、本業を疎かにされるのは困るぞ」

「本人に直接言ってください」

「それもそうだが」



―27日の昼下がり

「始めようか」

ボロ雑巾を羽織った少年が刀を一振りする

「『(⁉︎)』」

下京区の一つのビルが倒壊した


そして、各地で爆発音が轟く

地面からは異形の動物が無数に湧いた

『想定よりも被害範囲が大きいな』

『狂徒の発生を確認、大まかなポイントを送信します』

「了解」「了解!」「了解」

晴れ渡る快晴の中、突如落雷が落ちる

「タ、、、タコ!?」

京都タワー程の巨大なタコが発生し、瓦礫の雨が降る

『フアソラを送ります』

無線から桐谷さんの声がする

『俺はフアソラを援護する、飛鳥は下を任せたぞ』

「了解…」


少し前

26日の夕方、リビングにて

『色彩紫、伊村を抹殺せよ』

「これが天使に任された使命だ」

「抹殺…」

「俺の目と殊科、樋口がいれば奴のコアを削り切れる」

「なるほど…」(流石に俺は含まれてないよな)

「奴が見つかり次第我々に連絡が入る、遊部」

「はい?」

「お前にはそもそも荷が重い任務だ、生存優先、忘れるな」

「わかり…ました…」

「それぞれの配置はこうだ」

地図の上に書き込む

「俺と飛鳥と樋口が三角形に配置、樋口の索敵範囲を鑑みてそれぞれカバーし合える位置で常時戦闘を」

(流石にフアソラちゃんは出さないよね)

「当日は狂徒がばら撒かれ、総力戦になる可能性がある」

「俺はその処理ですね?」

「あぁ、一番巨大な物にはフアソラを当てる」

「フアソラちゃんが行くんですね?」

「無茶です、いくらなんでも荷が重すぎる気がします」

樋口はフアソラを見て声をあげた

「こればかりは見ればわかる」



タコ目掛け、戦闘員は総攻撃を開始する

『色彩青 人力大砲 石包いしづつみ 丸投がんとう

「なんだクソ!俺の大砲よりも強い砲弾投げが一切通らないとは!?」

『色彩緑 俺に任せろ』

「俺に任せろ!ハイパーイグニッション飛び膝蹴り!」

蛸足は波打つがびくともしなかった

「クッ!膝を挫傷した!」

「あぶない!」

貝殻に覆われた狂徒を砲丸が貫通する

「ありがとう、助かったぜ」

『聞こえとる!?』

イヤホンから女性オペレーターの声が聞こえた

「なんだ?」

『はよ撤収しんかい!』

「何言ってんだ!このままこいつを野放しにすれば…」

「巻き添い食らって死にたないんやったら、とっとと離れろ!』

「巻き添い?まさか」

『急げ!』

「了解!」


咲夜は大きく飛び上がり、普段とは違う刀を左手に取る

「殊科  ―遠隔斬撃―    

発生する斬撃の切れ味は、得物に比例する

その為、殊科の使用時は、打ち合いには弱いが、切れ味が抜群の業物を使用する

八角形のシールドを足場に上空まで飛び上がる

カラスと複数の動物の特徴を持つキメラが複数たむろし始める


フアソラが宙に現れる

巨大な片翼をはためかせると、白い大きな羽毛が舞う

手を振り上げると、羽はその場で停止

素早くタコに向かって振り下ろすと、白い光線がタコに向かった


       ―羽毛爆弾!!―

          ―絶技・妖尾ノ刃―


数十羽のキメラはが同時に切り落とされる

 光線による爆発はタコを抉り取り、その進行を止めた

地面近くに残された触手が暴れ、瓦礫の山が出来た

咲夜はシールドの上に立つ

「無理はするな」

「まだやれます!」


―後方で爆発音が聞こえた

「そろそろ行こっかなぁ…」


高い建物に挟まれた狭い道路

飛鳥は犬の様なキメラを切り続ける

「まだ…なんとかなるな…」

「やぁやぁ、適当に斬り回ってたら、何やら面白い気配を感じてね?」

柿色の髪に、目元を目を黒い布で巻いた少年と対面する

返り血の浴びた少年は、腰に携えた刀の頭に手をかけ、手を振りながら歩いてきた

「敵だな?」

「そだよ〜」

飛鳥は近くに落ちていた石を全力で投げつける

石は彼の目の前で破砕し届くことはなかった

いつのまにか抜き身の刃を納刀し、歩いて向かってくる

「それ以上近づくなよ」

大体十メートルくらいの位置で制止させた

(この感じ…)

「酷いなぁ」

大きく一歩を踏み出してから、雷に打たれた様に急接近してくる

反応が少し遅れて、防御に入るが間に合わなかった

 後ろに飛んだら何者かに引っ張られた

割って入った樋口は剣戟を受け止め、弾き返す

樋口の後ろから回って斬りかかるが避けられる

「ありがとう、助かった」

「無問題」

樋口の目は赤く光っている

比較的綺麗な雑巾は、こちらを見て何かを悩んでいる様だった

「うーん?、お姉ちゃん可愛いね!」

「は!?」「?」

「お兄さんは何?彼氏?」

(何言ってんだこいつ)

「違うが」

「じゃあ一騎打ちさせてよ!」

「はぁ?」

「僕が勝ったら、僕の彼女になってよ?」

「えっと、何を言っているのか分からない、此処は戦場で敵同士で…」

「やるよ」

「あすか!?」

「ヒュ〜男だねぇ」

(今の俺がどれだけやれるのか試しておきたいし、樋口がフリーになるなら…)

とか考えていたが、樋口はその場で見守る様子だった

瓦礫のかけらが地面に落ちたその一瞬

甲高い抜刀音とともに刃が向かってくる

ギリギリを見切り後ろに下がり回避する

「居合

         ―戒踏かいふみ―」


居合の横一線からの素早い追撃

それを弾き返すとすぐに元の位置まで引いて行く

(居合でヒットアンドアウェイか?なら…)

もう一度構えた敵に石を投げて距離を詰める

「うわ!」

(捉えた!間合いを潰す!)

雑巾は投げられた石を抜刀して撃ち落とした

予想は的中し、敵を防戦一方へと追いやる

「離れろよ気持ち悪いな、お前とはくっ付きたくないんだけど」

「まずそのダセェ目隠し取れよ」

「抜刀は目線が命なんだよ」

「外した方が見やすいんじゃないか?」

「大丈夫、僕、純粋だから…」

大きく飛んだ柿色の刀は納刀されていた

「いや…背後に回れば!」

瓦礫を伝い側面から切り掛かる


「居合

         ―薪落まきおとし―」


体を捻り、反対側からの無理矢理な居合い

ほんの数秒の間に3回の斬撃

首元の一つは防ぎ、2つは浅かった

「オッホォッ!よく受けたね」

「あっぶねぇ…」

冷や汗が流れて落ちる

人物紹介チャンネル

柳生咲夜

男性16歳5月1日

好きな物・ムニエル お稲荷さん 狐

嫌いな物・うるさい人 騒音 大人の女性

・自らのまた武器を模倣した魔力を、視界内の任意の場所に顕現させる殊科を受け継いだ。早熟の精神は推定30代、任務を迅速かつ冷静にこなすが、経験値と身体がまだ追いつかない

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