ウジウジとまあ……
あー……勉強……しなきゃな。
……なんかやる気でねーな。
なんだろう、テストでまともな点とって……それがどうだって?
別にこの学院って優秀な探索者を育成して、資源の確保、技術の発展に寄与、国際競争力を高めて……次代の更なる発展に努めるとか何とか。
それってテストの点って関係あんのか?霊洞をバンバンクリアしてけばいいんじゃねえ?
総代か……テストで最下位とかとったらクビになんのかやっぱ?
……したらこっからも出てかなきゃなんなくなるか……まあそれでもいいのかな、何となく顔合わせづらいし。
ああ、でもその前にせっかく救出したんだからヒメをカエデに引き渡さなきゃな。
棺に入って花に埋まって寝てるけど、あとはアッチに任せときゃいいだろ。
予想がドンピシャでほぼ最短救出が出来たんだから、そんぐらいはやってもらおう。
うーん、この無気力感……いかんな、あらゆるモチベーションが下がってる。
誰か俺のやる気スイッチ入れてくんねーかな。
何でやる気でないかは分かってる。
だからこそ、更にやる気も元気も勇気も活気も熱気も玻琉綺も出て来ない。
どこまで本気か分からない、相手の気持ちも分からない、自分にただそうだと言い聞かせるだけの気持ち……そうかもしれないって気持ちだけで浮き足立ってた。
そう言うことがしたかったとか言うだけの幼稚な欲求、それだけだったのかもしれないのに、立ち聞きした単なる雑談、嘘か本当か照れ隠し……だったのかもしれない言葉で……。
俺の事なんか好きなわけねーじゃん、俺にロマンスなんか訪れねえよ、そんな言葉で自分に言い訳してたくせに、そんな言葉でここまで落ち込むもんか……。
なーんか嫌んなるね、そんな自分にさ。
そういや、クラスにお土産だけでも置いてくるんだったなあ。
逃げる様に逃げてきたから明日学校いきにくいなあ……。
今時間は……よし、気分転換がてら威徳霊征五条覇を一晩クリアでも目指してみっかな。
最悪明日も休んだっていいや、このままここにいるとみんな帰って来ちゃうしな。
でもそうやって逃げてるとまた顔合わせづらくなって悪循環だな……。
いやでも、今日のところは一旦逃げよう。戦略的逃亡って奴だ……敗走か。
それでもいいや。
そんなモヤモヤを抱えたまま俺はカンセコ目指して一路課題霊洞へ向かう。
頭を空っぽにしてただ目の前の魔物を倒すロボとなる。
「あー、スッキリした!」
早朝、俺は晴れやかな気分になっていた。
そうだよな、忘れてたぜ。人間って、高校生って、青春ってそんなもんだよな。
うじうじと悩めるのもその特権だ。
今の俺は上から眺める傍観者じゃない、中から変える変革者でもない。
みんなと生きる、みんなで生きる共犯者だ。
アッちゃんのお叱りや、セトちゃんの辛辣な皮肉を聴きながら無心で魔物倒してたら、なんかそう言うふうに吹っ切れた。
みんなに合う覚悟がついたわけじゃないけど、なる様になれだ!
俺は俺で普通に俺らしく俺の思うままに成せる事を成すのみだ。
そうだな、手始めにナルとヨミを名前で呼んでみよう。
苦手かと思ってたけど、まれなで慣れたのか桃花ちゃんも普通に名前呼びしてたし、多分無意識に壁みたいなのを作っていたのかもしれない。
その壁を壊すとこから始めよう。
一晩カンセコ達成したし家戻って朝飯でもなんか食おう。ヨミ、じゃなくて深優璃朝メシ作ってくれてるかな?無断で朝帰りは怒られちゃうかもな。
前回文字数少なかったので、ちょっと追加でハルキの心情吐露回です。
今回も読んで下さってありがとうございます。




