イルカ人間でごじゃります。
3人の周りに風が吹いたかと思うと、、
声が聞こえてきた。
「お呼びでしょうか。ご主人さま。」
「えっ!!!どこっ??」
サキは驚いて部屋を見渡した。
すると、太一とミキが、サキを指差して、固まっている。
「さ、、、サキ。。あ、、頭。。」
太一が震えた声で言う。
「頭?????!頭がどうかしたの?怖いこと言わないで!!!!」
サキはパニクった。
ミキが指差して言う。
「あ、、頭に、、イルカ。。」
「は!!!??何言ってんの!!!!」
サキは叫びながらも怖くてしょうがない。
あ、、、あたしの頭に何かいるの???
サキは両手で目を隠した。
「怖い怖い!!!やめてえええ!!」
と、そのイルカらしきものはぴょんと跳ねて、
床にストンと着地した。
サキは恐る恐る指の間から下を見た。
そこには10センチほどのイルカの顔をした人間?
が立っていた。
「イルカ!人間???」
サキが指差す。
3人は驚いて立ち上がる。
「ご主人様。驚かないでください。ここは、陸地でごじゃります。
通常であれば、海の上で呼ばれますので、
今はこの形になぜかなっております。
なにせここ二百年以上呼ばれてなかったので
どんな形でお会いしようか迷ったわけでごじゃいます」
3人は呆気に取られていた。
イルカの顔をした世にも不思議なミニ人間が、
しかも流暢にこちらに話しかけているのだ。。




