人魚サキのインスタグラム
太一は考えていた
悪魔を閉じ込めるには海に潜らなければいけない。
でも扉は二つある。
サキだけでは難しいかもしれない。
そもそも人魚はサキだけなのか?
サキには両親も兄妹もいない。
サキが気がついた時から人魚だった。
もしかしたらサキの仲間がいるかもしれない。
そして太一はまず、サキに他の人魚を探す提案をした。
「でも、太一、こんなに広い海でどうやって探したらいいかわかんないよ。」
「その指輪に語りかけたら、答えてくれるとかないかなw」
「そもそもこの指輪、誰が作ったんだろうね・・」
太一は見当もつかなかったが、
サキがなぜこのまちにいたのかを考えていた。
海はコバルトブルーで波が穏やか。イルカも生息している島々に囲まれた美しい海。
この地形に何か意味があるのか。
手がかりがないなら発信するしかない。
と、サキが思いついたように言った。
「ね。あありえないかもしれないけど、インスタで呼びかけてみたら?」
「でも、インスタ、悪魔が見てたら場所わかっちゃわない?」と太一。
「でも、悪魔ってスマホないんじゃない?笑」
「そうか。。逆に良い方法かもしれないね。サキと僕たちみたいに人間になった人魚がいるかもしれない。
そしたら情報がいろいろ聞けるかも!」
二人は、思い切って人魚サキのインスタを作ることにした。
大胆にもサキが人魚になって、海で泳ぐ姿を動画投稿した。
「人魚の仲間集めてます。グッドボタンよろしくお願いしまーす」




