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未来からきた使者
太一はベッドの上で、目が覚めた。
ふと横を見るとサキの姿がない。
太一は飛び起きて、叫んだ。
「サキ!!」
キッチンに入ると、そこにサキはいた。
「なにー。どうしたのよ。太一ー。」
サキはキョトンとした表情で太一を見た。
太一はほっとした。
またサキがさらわれたんじゃないかと。。。
そうだ。
あのスマホに映っていた影。。
あれは一体なんだったんだ。。
ここにいては危険だ。
「サキ!今すぐまちに帰るぞ!」
「いま?何言ってんのよー。朝ごはん食べてからにしよ。。。」
そう言ったサキの目が凍りついた。
なぜなら。。太一の後ろに、もう1人の太一が立っていたからだ。
サキは驚いて持っていたお皿を落とした。
そしてサキは指を指す。
「た、、、、、たいちぃ。。。」
太一は背後の気配に気づいて、振り返る。
そこには自分がもう1人立っていたのだ。
太一は唖然として、言葉を失った。
そしてもう1人の太一はこう言った。
「驚かせてすまない。今から君たちを未来に連れて行かなければいけない。」




