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求め合う二人

2024年


「サキちゃんよかったよ〜」

サキは薬のおかげで回復した。

太一たちに経緯を聞いたが、覚えていないという。

覚えているのは動画を撮ったところまでで、

そこで地震が来たところまで。それ以降は全く覚えていないという。

4人はひとまず丘の上に戻ることにした。


太一は考えていた。

あの男は自分だった。あの崖崩れをわかっていた。

アニーが過去に行ったように、未来から誰かがタイムトラベルするということもあり得る。

4人は丘の上についた

じゅんと権太は、港を見に行くといい、去っていった。


太一とサキは建物の片付けをしはじめた。

水道はなんとか使えた。

「太一、ありがとね。」

「うん。遅くなってごめんね。」

サキは太一の手をとって、抱きしめた。

二人はキスをしてそのまま寝室に。

太一はサキを失ったかと思った、

それが今笑顔で自分の下にいる。

二人は熱く求め合う。

「すごい。。太一。。。」

「サキ。。愛してる。。」

夕日がサキの体を照らす。

その美しさはこの世のものとは思えなかった。

時折彼女の体は七色に変化し、人魚の姿をした。

そしてまた人にもどり、太一を愛した。

「太一、あなたの子供がほしい。。」

おもわずサキは口にしてしまった。

「うん。僕も・・」

二人は夜中愛し合う。

こんなことは久しぶりだった。

太一は抱いても抱いても物足りなかった。

「太一、、もっと。。。」

サキもずっと求めてくる。

何度も何度も抱きしめあった。

月が落ちるまで。





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