表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/35

真実の愛

2020年ーー


ペニーは自宅で畑を耕していた。

大学を卒業して丘の上に戻り、

半分自給自足をしていた。

アニーと連絡が取れなくなって随分年月が流れてしまっていた。

ペニーがクワを振り下すと、地面の中の硬い何かに当たった。

そこを掘ってみると、中から金属の箱が出てきた。

箱の中を開けると、手紙と、青い石が入っていた。

ペニーは手紙の内容を読む。

涙が止まらなかった。

ペニーはずっとアニーを待っていた。

いつか戻ってくると信じていた。

何が起きたのかわからなかったが、

ここに手紙があると言うことは、

アニーがここにいたと言うこと。

ペニーは青い石に語りかける。

「アニー。どうか私もあなたのそばに連れて行ってください。」

石は答えてくれなかった。

なぜ自分たちがこんな目に遭わなければいけないのか。。

ペニーにはわからなかった。

もう十分なのよ、あなたはがんばったわ。

その文面から目が離れなかった。

「会いたいよ。アニー。。。」

ペニーは覚悟をした。手紙を2人に渡すのが自分が待っていた理由であり、

それがアニーが求めていることだと。

ペニーは近くの不動産屋に来た。

自分の家を若い2人に譲るためだ。全てを終わらせたかった。


時が来て、ペニーは2人に手紙を渡し、家に戻って石に語りかけた。

「全て君の言うとおりにやったよ。アニー。

僕を君のそばへ連れて行ってくれ。」

そ言うと、青い石は光り、ペニーの体を包んだ。

その光は家全体を包み込み、光の向こうに、アニーの声がした。

ペニー。会いたかったわ。目の前にはアニーがいた。

2人は抱擁する。。僕もだよ。アニー。

2人は手を握って、天に昇って行ったのだったーーー。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ