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2024年__


フードを被った男は3人のトラックに近づいて言った。

「太一はいるか?」


外は雨が降っていて、顔がよく見えない。

「あんた、誰だ。」

権田が言う。


「すまないが説明している暇はない。」

と男は後ろの座席を見る。

「居るんだな。サキを降ろしてくれ。」


「な、何を言ってる。サキは気絶している。なぜ俺たちのことを知ってる?」

男は一瞬黙ったが、

「わかっている。病院へは行くな。サキやみんなが死ぬことになる。

代わりにこの薬を飲ませてやってくれ。回復するはずだ。

すまない。詳しく説明している時間がないんだ。」

そう言って一本の瓶をポケットから取り出し、権田に渡した。

「いいか、絶対に病院へは行くな。」

その時、また余震が来た。地面がかなり揺れる。

「ここは危険だ。折り返せ!!早く!!!」

男は強い口調で太一たちの来た道を指差した。

権田は怖くなって、ハンドルを切り替えす。

「わ、、わかったよ!戻ればいいんだろ!戻れば!」

権田の車は来た道を戻る。

「きみ悪いぜあいつ。。」

その時、後ろでものすごい地響きが鳴り、

男の真横に崖が崩れ落ちてきた。

太一とじゅんは振り返る。

「あ、、あの人!」

その男は微動だにせず、

太一達のほうをまっすぐ見ている。

「危ない!!!」

土砂がその男を飲み込む瞬間、太一は男と目が合った。

そしてその男は土砂と共に消えた。

わ。。笑った?太一は心の中で思っていた。

あの男、巻き込まれる瞬間、俺を見て微笑んだように見えた。

そしてあの男の顔が一瞬見えて、それは、、まるで。。

自分そっくりだったのだ。


「あの男の言う通り引き返さなかったら、おれたち。。。」

車は急いでその場からはなれた。

助かったという安堵と、不思議の男の存在で

3人は困惑していた。


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