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運命の番?ならばその赤い糸とやら切り捨てて差し上げましょう  作者: 音無砂月
第1章 夫には既に運命の赤い糸で結ばれた相手がいました
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翌朝、食事は自室で摂った。

慣れるまではという陛下の計らいで。よほど、私を食堂へ行かせたくないのだろう。

番と陛下は食堂で仲良く食事をしているという話は侍女から聞き出した。

私はカルラに入れてもらった食後のお茶を味わいながらこれからのことを考える。

地盤固めとしてお茶会を開くのは必要だろう。

それと番とも会ってみたい。どういうタイプか把握しておく必要もある。願わくば御しやすい人間であるように。

「陛下に挨拶がしたいのだけど。昨日は陛下が忙しくて挨拶できなかったから」

「確認してまいります」

エウロカが確認し部屋を出て行った。それからすぐに戻ってきて彼女は申し訳なさそうに言う。

「申し訳ありません。陛下は忙しく、時間が取れないそうです」

「そう」

つまり会う気はないと。

婚姻式は一週間後。それまでに一度くらいは顔合わせがあるだろうと思った。ところが私の認識は甘かった。

陛下は結局、婚姻式まで姿を見せなかった。

婚姻式で会った彼は金色の髪にコバルトブルーの瞳をしていて、とても女性受けしそうな優男の印象だった。そんな彼は終始不機嫌顔。

婚姻式も形ばかりで、誓いのキスすらしなかった。

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