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転移大学生のダンジョン記~拳一つでフルボッコだドン~  作者: 如月 燐夜
四章 攻める者と護る者
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事後処理と期待の新人…の産みの親


処刑から一週間が立った。


里は平和だ。


滞っていた復興作業も奴隷を使い段々と元の姿を取り戻していく。


ユリアンやアンリエッタも三日が経った頃にはいつもの調子を取り戻していた。



勇者の仲間だったエルフの姉弟は里に残り、英雄さんに蒼い髪の龍殺しなんかは三人娘とユキヤを連れ回復してから既に王都へ帰っていった。


問題は勇者だ。まだ目の前で見た処刑を引きずっており立ち直るには時間が係りそうだ。


俺の噂も広まっているという。


ソラトとしての一冒険者の名ではなく、守護者としての悪名が。


見張りに付けたブルースの妹分から報告を貰った。


黄色い珍しい色をしていたから印象に残ってる。


なんか、俺の事を神の様な扱いをしてくれるから対応に少し困ったがそれはまた別の機会に話そう。


後で名前を考えてやらないとな。


なんだっけ?ブルースはキーちゃんとか呼んでたな。


もう一人似たような赤いのはピーちゃんだったか?


ブルースの命名基準が良く分からないがそれはどうでもいいな。


さて、俺の方だが無理な行軍のせいで疲れた身体も癒されつつあり、もうすぐ全快する。


左腕とか折れてた筈なんだが異常に回復速度が早い。


これも魔王になった影響なんだろうか。


あと、毎日ランニングをしてるんだが、足の早さが異常に上がってる。


前世の金メダリストが亀に思えてくる程の速度だ。




俺の傷が完全に癒えたらクロッセアに戻る事も考えている。


それまでは雑務をこなす程度だ。


あ、そうそう。名付けと言えば色々残ってる。


カミツレの連れてきたコボルト達やチトセの召喚した翼竜達、あとブルースの子分か。

とりあえずコボルトの長にジンって名前を付けた。

その瞬間、《人狼王》に進化した。

ジンはカミツレの父親らしく進化すると片目眼帯、銀髪、髭面、ダンディ親父になった。

しかも犬耳もふ尻尾付き…だが、娘のカミツレより流暢に話すし戦闘力も高い。

執事服でも着せれば様になるんだろうが現状、腰簑一着である。

個性強すぎだろこいつ…


能力は以下の通りだ。


名前 ジン

種族 人狼王

年齢 18 (見た目は人間換算で34歳くらい)

レベル 1


職業 コボルトの長 王


称号 【コボルトの王】【力を追求せし者】【魔王の加護】



能力

物理攻撃力 2500

物理防御力 2500

魔法攻撃力 1000

魔法防御力 1000

敏捷 3000

運 1800


魔法 土魔法 風魔法


スキル 咆哮 人化 統率 一気呵成 神速 カリスマ 空間把握


固有スキル 武具創造




娘のカミツレと称号やスキルが似たようなものが多いが…



うんレベル1で中々のステータスだな、これからもっと強くなるだろう。

とりあえず日に二体ずつ名付けをしているが何せ百体以上、こりゃ2ヶ月はかかるな…

落ち着いてから考えよう。


個体によって千差万別あるが中にはアークコボルトや人狼に進化するものも居る。


どうやら魔王になったことが作用しているのか例外はあるもののレベル1に下がるがその分能力は底上げされているみたいだ。




そうそう、翼竜の方は隊長とか呼ばれてる奴にだけ名付けした。

他のは後回しだ。


進化したら竜から龍に代わり飛躍的に能力向上した。


名はシノンと名付けた。


種族も翼竜から《樹龍》となった。

チトセの部下なのに同格になっちまったよ…

五龍から六龍になってしまうのではと内心ドギマギしている。

そうなるとこの世界の常識を覆すことになるからだ。

まぁ、新参者だし、歯牙にもかけないだろうとは思うけど。


姿は整った顔をしており、長い緑髪を紐で纏めてきつそうな目付き、目元に泣き黒子。

額に二本の短い角、蜥蜴の尻尾を生やし真っ黒な騎士鎧を身に付けた美女である。


なおシノンの名付けの際、魔力をごっそり持っていかれ2日ほど寝込んだのは余談だ。

俺の現在の魔力でも足りなさそうだという事実に少し驚愕している。


能力はまたの機会にでも出そう。



そんな事があり、我が魔王軍(笑)の陣容も厚くなって、帝国への備えも万全だ。


シノンにチトセの部下とティアを戻させ、ブルースの子分のスライム達に帝国軍や帝都の監視を任せた。必要が有れば干渉するのも伝えてある。

ドワーフや獣人とは敵対したくないからな。

なるべく仲良くしておきたい。


それから更に一週間…


俺の傷は完治し調子も戻った。

我が配下の気勢も上々。


このまま帝国を相手に宣戦布告しても良いんだけど…


とりあえずクロッセアに戻る事にした。


チトセがクレープクレープうるさいからな。

モネもデートしたいなどとセレナと結託して俺に付き纏うのだ。

あ、この一週間のうちにセレナ隊の親族は全員、俺が保護した。


俺もやりたいことがある。だから一旦クロッセアに戻るのだ。



そうそう。セレナ隊の家族には今は里で各々の家族ごとに暮らして貰っている。



王国に置いておくよりも側に置いた方が良いと判断した。


地方に住んでたセレナの両親や姉、妹とも対面した訳で…

勿論王都で商人をしていたモネの両親、姉妹も…

まぁいきなり魔王やってますとか言われたら驚くから冒険者を名乗って接したが…

まぁ、その話も後にしよう。


だがこれだけは言っておこう、俺は男として義理を通した。


俺はブルース達従魔五人とセレナ隊十名、アリシアとジン、シノン、カインさんとユリアン、エルフの兄妹ヒューイとリラ、それとクロッセアに行きたいと望む者主にコボルトの子供と翼竜三人を連れ、クロッセアに戻った。

腰簑を履いた髭面犬耳ダンディ親父がこちらを見ています…。▽

仲間にしますか?

→ はい

  いいえ


はい、ということで王都編はおしまい、次回からクロッセアでの日常に戻ります。


四章は王国帝国との戦争、ソラトの魔王化編ですからまだ続きますよ。

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