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転移大学生のダンジョン記~拳一つでフルボッコだドン~  作者: 如月 燐夜
四章 攻める者と護る者
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天翔る龍の呟き~銀の龍の背に座して~

タイトルはまぁ…パクリじゃないよ。


オマージュだよ!そう、オマージュなんだ!


お前ら喜べ、チトセ視点だぜ!?



「うおおおぉおぉぉぉーー!!」


仮面越しに放たれたそれは人ではなく獣の叫びだった。


我が主…ソラトがわらわの背から飛び降りると王国軍なる人の群れの真ん中に大きな氷柱を作る。


阿鼻叫喚の地獄絵図…さながら魔王の様な姿に見えた。



氷柱の上に立ったソラトは声を張り上げ叫んだ。




「人道を踏み外した愚かなる王国軍よ!我はエルフとダンジョン都市クロッセアの守護者なり!!全ての弱き者の味方である。牙を剥くなら我が地獄へと案内しよう!しかし、武器を棄て逃げ帰るのであれば我は見逃してやろう。生きるか死ぬかそれは己自身で決めるが良い。繰り返す!!」



ソラトは五分ほど待ってやったが一番愚かな策を人の子どもは選んだらしい。火球を放ち、土槍が飛び、雷光が乱れ舞った。


「チトセ…」


むぅ…仕方ないのう…わらわは魔力を展開し大地魔法の最高位【地殻崩壊バーストオブアース】を発動する。


大地が裂けていく。


天より俯瞰しておるとまるで蟻の子の様で、その数をみるみる内に減らしていく。



やっと力の差を思い知ったのか、あちこちで泣き叫び武装を解除する者がちらほらと見えてきた。


それでもエルフの里に近い者、約一万ほどはエルフの里へ駆け寄っていた。


まぁブルースや他の者達が居れば何の問題にもなりはせんじゃろう。


下らん…実に、下らん。


こんな事で我が主を煩わせるなど笑止千万だ。


いや、わらわは何を考えている?


ソラトが我が主…だと?ありえないのじゃ。


わらわの主は居ない。


わらわを御せるのはわらわ自身なのじゃ!!




だが何故じゃろうか…否定すればするほど、わらわの中でソラトの存在が大きくなり続けておる。


何故か、この者を蔑ろにすることが出来ない。


それ以上に根深く強くわらわを雁字絡めにしている。


不思議な気分じゃ…


どうやら認めるしかないのかもしれん…


ソラトはいつの間にか、わらわの中でなくてはならない存在になっておったとでもいうのか?


これが…


ママ上の言うておった恋というものなのかもしれん…!



「チトセ…!来い!!」


「うむ!今行くのじゃ!愛しのソラトよ!!」


はっ…!


思わず愛しのソラトなんて言ってしまった…!


変な事を考えていたからか?


わらわが人の子なぞに発情するなどありえんのじゃ!


ソラトとの繋がりが困惑しているのを伝えてくる。


だが逆にわらわの感情もソラトや他の従魔に伝わって居る筈なのじゃ…!


むむぅ…ここは誤魔化すとするか!



「ふ…ふん…!今のは口が滑っただけなのじゃ…!ただの勘違いなのじゃ!忘れろ!」


「こんな時にふざけてる場合か!少し移動するぞ!」


ソラトはまっすぐ軍の後方を睨み付け、そこへ行けと指示してくる。


高圧的で独善的なソラトの態度に嫌悪感は感じない。寧ろわらわの身体中を電撃が走る。ゾクゾクするのじゃ…!



軍の後方、相手の本陣には竜騎士などという空飛ぶ蝿共がわんさかおった。多分百は優に超しているじゃろうな…


ふん、下等生物共がッ!


こんな雑魚に一々付き合っておられんわ!


わらわは魔力を口に集中しブレスを吐く。


龍たるわらわには雑作もないことじゃが、みるみるうちに竜騎士はその数を減らしていった。


あと飛んでおるのはひぃ、ふぅ、みぃ…十前後か…


わらわも最近勉強を始めたから百までは数えられる様になったからのう。


どこで知識というものが役に経つか分からん。


それもこれもアンリエッタやティアお姉ちゃんのお陰じゃな。


「どうじゃ、ソラト!わらわに掛かればこんなものよ!褒め称えるのじゃ!」


「ばっか、名前出すな!はいはい、良くやった!チトセは偉いな!」


うむ…うむ!


褒められるのは中々悪くないのじゃ!


じゃが、わらわとしたことがうっかりソラトの名前を出してしまったが本当は出してはいけない約束事だった…


これは失敗じゃ…


しゅん…


「あうぅ…すまんのじゃ…ソラト…役に経ちたいと思っておったのにわらわは…わらわは…」


身体が小刻みに震える…


恐れているのか…?


この五大龍のわらわが…?


一度失敗しただけで…?


いや…認めよう。


わらわの中に確実に何かの変化が生じておる。


「喜んだり落ち込んだり忙しい奴だな…まぁ気にすんな!」


「ソラト…!!あ…」


わらわは気が動転し、人型に戻ってしまった…


そのままソラトと敵のど真ん中へ。


椅子に座ってたソラトはそのまま地上に落下した。


わらわは咄嗟に翼を広げソラトを助けようとしたが間に合わず無事に降り立ったソラトを見て地に降りた。


そこは丁度…天幕とかいう人の子の簡易住居の真上だったらしい。


衝撃と共に天幕の布は何処かへ飛ばされた。


ソラトとわらわの目の前には人の子が数名。


その中におる金髪の人の子は、男か?


なんじゃ…この優男、どっかで見たこと有るような…ああ!


少しソラトの仲間のユリアンとかいう奴に似ておるのう…


だがほんの少しだけじゃ。



「こんにちは守護者さん。僕はバーストレウス。一応今回の遠征の代表者だよ。」


「ほう…貴様がそうか。我は守護者なり。この騒ぎ、どう落とし前を着けようか…まずは話し合いをはじめるとしようか。その前に一発殴らせてくれ!」


ソラトはこんな時でも冷静だった。


かっこいいのじゃ!!


誤魔化そうとしてるのに誤魔化しきれないロリババア可愛い。


明日はプルネリア、ユキヤ、カミツレ、ティア、ソラトの五人視点です。


次回、ソラト始動!

お楽しみに!


お読み頂きありがとうございます。

感想、ブクマ、レビューお待ちしております。

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