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転移大学生のダンジョン記~拳一つでフルボッコだドン~  作者: 如月 燐夜
一章 転移した者と付き従う者
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居眠り運転してたら異世界転生した。

一体誰なんだ?!(白目


これはある不幸な男の物語。

俺の名前は白井シライ タカシ42才、ごく普通の長距離トラック運転手だ。


基本面倒臭がりな俺の会社は所謂、ブラック企業ってやつでほとんど休みが取れず、しかも給料の払いが悪い。


さっさと止めれば良かったのだが妻と三人の子供を養っていくには転職する勇気がなかった。あー面倒くせぇ


今年19才になる長女が大学に行くため尚更学費を稼がなくてはいけないため止むに止まれぬ状態だ。働きたくねえよ


たまの休みに帰れば、安月給で殆んど家に居ない為か、妻や子供からは邪魔者扱いされる。


長男は反抗期、次女も援助交際をしているのか殆んど家に帰らず家庭崩壊寸前だ。


更に妻は年甲斐もなくパート先のイケメン店長と浮気をしていたりと正直何のために働いているのか分からなくなる時がある。


その日はすごく暑かったのを覚えてる、会社から四国経由の仕事を受けた俺はさっさと仕事を終わらせ関東にとんぼ返りしてトラックを会社に戻す途中だった。


これが終われば久々の休みだということで急いで居たため碌に睡眠時間を取っておらず重い瞼を擦りながら会社へと向かう。


この先を曲がって暫く進めば大きい駐車場完備のコンビニがあるのでそこで少し休もうと思っていた俺は油断していたのだろう。


無事に角を曲がった後からは記憶がない。次に目が覚めたのはドンッという衝撃を受けた時だった。眠気に勝てなかった…


コンビニに突っ込み一人の若者を挟んだ状態で頭を車のガラスに強打した俺は打ち所が悪くそのまま意識を失いその生涯に幕を閉じた。


おいおい、俺の人生こんなんで終わりかよ…会社に入って22年間無事故でやってきたってのに…あぁ、やり残したこと…そんなのあるか?いや、ないな。まぁ、精々あの世で妻と子供達の幸せを願ってやるか…それもねえな。好き勝手やって生きてるし。



ここは…死後の世界か?荒れた荒野に真っ暗な空。何処もかしこも闇が広がるばかり。


あれ、何で荒野って分かるんだ?自分の手を慌てて見る。お、おい、何で紫色なんだ?しかも指が六本あるだと?!



どうゆうことだ?


混乱した俺はその場でぼーっと立ち尽くした。どのくらいの時間、その場に突っ立って居ただろうか。明るくなっていた。いやどうでもいい…とりあえず腹が減った…何か食えるもんはないだろうか?この辺には岩や土しかない。


仕方ない、移動しよう。俺はふらふらと歩き出す。とにかく食えるもんを探さなければ…


しばらく歩いていると坂道の様に傾斜がある場所に差し掛かる。坂を登り切ると森が広がっているのが見えた。


やった!食い物に有り着けるかもしれないぞ!


気を緩めてしまったのか、俺は突然の立ち眩みに襲われ後ろに倒れそうになった。


やばい!


と思って足に力を込める。


ダメか?と思ったら何と腰骨の辺りから尻尾が生えていた。


ワッチュ?何事だ?


いや、まずは坂を下ることを思い付きスタスタと坂を下る。


下り終わり後ろを振り返る。

うん…尻尾…あるな…。


腰と尻の間から腕より太くて紫色をした立派な尻尾が生えている。うむ…俺、人間じゃないのか?いや、仮にこの惑星に知的生物が存在するとして俺のような尻尾が生えた奴がこの惑星では地球での人間の様な役割なのでは?あー、面倒くせぇ。先ずは食い物を探さねえと…



しばらく進むと森の入口に耳の長い人型生物を発見した。エルフってやつか?長男のやってたゲームで見たことあるぞ!とりあえず声を掛けてみよう。


「おい!食い物を寄越せ!」


「ひ、ひぃ!魔族?命ばかりはお助けを…」


予想以上に低い声が出てしまい相手を怯えさせてしまったのか森の方へ逃げて行った。というか魔族とか言っていたな?なんだそれ?まぁいい。小屋に入ってみよう。


小屋の中には机と椅子、それと奥の方に毛布と外套が転がっていた。左手側には竈があり、その横には水瓶、干し肉、野草が天井に吊るされていた。


何か嫌な臭いがすると思ったら右側が解体部屋みたいになっており鹿の様な生き物の頭が大きな机に乗っけられていた。その横に解体した肉が置いてある。うう、グロテスクだな…正直食欲を無くすが干し肉より新鮮なほうがマシだろう。ちゃんと解体されているからそのまま焼いて食えそうだな。食っちまおう!



飯を済ませ小屋の中を漁る。盗賊っぽいがまぁ仕方ない、これから生活するには森の中に入らなくては行けないだろう。外套を拝借し、解体部屋の脇に置かれていた長い剣、台所の干し肉を頂きさっさと小屋を出ることにした。


森をしばらく歩いていると奥の方から熊みたいなのが此方に向かってくる。ヤバいでかすぎる!三メートルはあるだろうか…逃げよう…勝てる訳がない。


パキッ

あ、小枝を踏んでしまった…


やはり気付いたのか熊はこちらにノソノソと巨体を揺らし近付いてくる。


あぁ…近い…三メートルくらいまで近付いてきた熊を見て第二の人生もここまでかと覚悟する。だが熊は何もしてなこない。え?どゆこと?


その時目の前に薄いガラスの板のようなものが空中に浮かんでいた。そして頭の中に電子音が響く。


《強制使役のスキルが解放されました。》


《クレセントベアを使役しますか?yes/no》


ワッチュ?なんだこれ?ま、まぁ、とにかくyesだろう。yesに手を翳す。また頭の中に電子音が響く。


《クレセントベアを使役しました。》


《レベルが上がりました_レベルが上がりました_複製のスキルを覚えました。ステータスを表示します》


名前 紫雷の王

種族 魔族

年齢 0才

レベル 3


職業 略奪者


称号 魔物の王 喜劇の主人公



能力

物理攻撃力 200(+40)

物理防御力 150(+40)

魔法攻撃力 70(+40)

魔法防御力 80(+40)

敏捷 50(+40)

運 200(+40)

()内は強制使役の効果


所持品 盗品の剣 盗品の外套


魔法 雷魔法


スキル 怠惰 強制使役 複製 連撃


使役 クレセントベア




なんじゃこりゃ。訳が分からん。

熊はジッと此方を見つめ犬の様にお座りしてる。

命令でも待っているのだろうか。まさかな。

それよりこれなんだろう?

これ触ったら詳しく見えるんだろうか?やってみよう。



《紫雷の王》元人間白井 隆の転生した姿。魔族補正で暴力的な思考に陥りやすい。


《怠惰》誰かに命令し、休めば休むほど能力を高めることが出来る。しかし、一度能力を解放してしまうと暫く弱体化する。


《強制使役》対象を三秒間見つめると使役する事が出来る。しかし、強固な意思を持つものや既に何らかのスキルで使役されてる場合無効化される。


《複製》対象を複製する事が出来る。生物相手でも使用可能。だが能力は大幅に下がる。



紫雷の王って駄洒落かよ。何だよこのふざけた説明は。


怠惰?確かに俺は面倒臭がりだがそこまで酷くないと思うが…。ちゃんと働いてたし。能力上昇は使えるな。


強制使役は確かに使えるな。複製か…一度この熊に使ってみるか。


「…複製」


熊に手を向け呟くと淡い光に包まれる。すると熊の右側に全く同じ熊が出現した。すげえなこれ。


よし、決めたぞ!まずはこの世界で生き抜く為に力を蓄える。

そして安住の地を築き穏やかに暮らすぞ!

最初にエルフを探すとするか。一匹だけとは思えない。

村単位で生活してるはずだ。

熊を増やして村を乗っ取れば目標は完遂することが出来るかもしれない。

俺の野望、必ずやり遂げて見せるぞ!

この後白井こと紫雷の王はクレセントベアを大量に複製しエルフの里に潜伏します。そして暴徒化しエルフの里を襲うんですね。

まぁ、ブルースにボコボコにやられるんですが…



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