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転移大学生のダンジョン記~拳一つでフルボッコだドン~  作者: 如月 燐夜
一章 転移した者と付き従う者
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エルフの兄妹

翌日、体感で朝7時頃に朝食を取り9時頃出発する。


隊列は昨日のままである。セレナさん…セレナは頭を抑えて俺の横をフラフラ歩いていた。


昨日の事はうやむやにしておいた。だってプロポーズなんて冷静な時にするもんだろ?俺の偏見かな?


ブルースに状態回復魔法を掛けてもらい何とか歩ける程度には回復していた。


夜に魔物が現れたらしいが睡眠を必要としないブルースと夜行性のカミツレが頑張ってくれたお陰か起きたら俺の天幕の前にドロップ品の山が築かれていてびっくりした。尚全部ブルースの空間魔法に仕舞われている。


日が中天に差し掛かり休憩の時間となる。セレナの号令で隊列は止まり開けた場所に各々座り食事を始めた。皆が食べ終わるまで俺とブルース、カミツレで周囲の警戒だ。俺だけ何もしないのはおかしいからな。騎士隊の皆さんは何もしなくていいと言ってくれるが一応この隊列の中には俺しか男が居ないのだ。こうゆう時くらい役に立たなくてどうすると提案し後になった。


進行方向の方を朽ちた木に腰掛け眺めているとガサガサと茂みから音がした。すわっ、魔物か?と思いアイシクル・ブロウを念じる。

だが、茂みから姿を現したのは色白の美貌にピンと横に伸びた長い耳を持つ女性と…なんだ、良く似てるけど男だった。チッ…

でも……キキキキ…キターーーーー(゜∀゜)エルフ!エルフ!冷静で入られるかってんだ!ファンタジー世界での代名詞みたいなもんだぞ!ハッ…取り乱してしまったようだ、魔法を解き話し掛けてくる二人を見やる。


「み、水と食料を…分けてくれないか…?」


「お願いします…」


どうやら空腹の様だ、怪我もしているのか?少し離れているからよく分からないが血の跡が残っている。これは急いだ方がいいのか?


「分かった!ブルース!!!」


俺はブルースを呼んだ。食糧庫と化した彼女ならすぐに食べ物を渡せるだろう。それに水も川で沢山格納しているのだ。一番手っ取り早いだろう。程なくしてブルースはやってくる。俺の考えを読み取ったのか既に木のグラスと皿を持ってやって来た。



「主殿、お呼びでござろうか?」


「あぁ、彼らに食糧を分けてやってくれ。あと、怪我をしているらしいから治癒を頼む。」


「御意」


スルスルとエルフの方に近付くとブルースは手際よく食糧を与え、その隙に治癒をしていた。なんて便利なの、うちのブルースちゃんは。


さて、今のうちに俺はセレナとアンリエッタさんに報告にいこう。


「セレナ、アンリエッタさん、報告がある。南の方を警戒していたらエルフと遭遇した。怪我をしていたのでブルースに治癒をさせ食料を渡すよう頼んでおいた。」


「分かりました、とりあえずそちらに行きましょう。皆、休憩はおしまいよ。移動の準備を」


「あぁ、アンリエッタはここに残って部隊の指揮を。私がソラト殿に着いて行こう。」


「了解しました、準備後そちらに合流します。」


うーん、ちゃんと仕事してるセレナは素敵だなぁ。普段からあれだけキビキビしてくれると助かるんだが…まぁ、それも個性なのか?ON・OFFが出来てると解釈しよう、うん。


「こっちだ。」


俺は短く言い振り返り元の場所へと戻る。俺のすぐ後ろをセレナといつの間にか合流したカミツレが着いて来る。


「カミツレ、異変はないか?」


何となくそこに居るという気配がするので振り向かず話しかける。



「ん。暇すぎて眠い。エルフ見付けたんだっけ?オレ初めて。」


欠伸をして眠そうな声で着いて来るカミツレ。

朝まで見張りごくろうさん。彼女も有能だからすごく助かる。

早く強くなってなるべく負担を減らしてやらないとな…


そんな事を考えながらブルースの方へ向かっているとエルフの兄妹?はまだ食事していた。どんだけ食うねん!

関東生まれ育ちなのに思わずエセ関西弁で返してしまった。


「よぅ、少しは落ち着いたか?」


ブルースは俺に気付いたのかダッシュで俺の元へ掛けてくる。なんか凄く早くね?

ヒャッハー!新鮮なエルフだぁー!


え?お呼びでない?失礼しました。

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