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転移大学生のダンジョン記~拳一つでフルボッコだドン~  作者: 如月 燐夜
一章 転移した者と付き従う者
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セレナ大暴走

ヒャッハー!セレナさんのターンだぜー!!

夕方、とりあえずセレナさんと合流することに決めて探すことにした。


ちょっと怖いけどブルース達と決めた今後の方針を話さないといけない。一応俺の従魔扱いだから離れすぎて不手際が起きてしまったら事だろう。なるべく足並みを揃えたい。


コボルトの集落を歩いていると何匹かのコボルトが俺に頭を下げている。ここは天国か?すごいモフりたいけど今は我慢。


キョロキョロしながら歩いているとセレナさんは見つかった。

てかこっちに気付くなり猛ダッシュしてて顔が必死で怖いよ…((( ;゜Д゜)))


「ソ、ソラト殿!何処へ行っていたんだ?探したのだぞ?」


恐くて逃げてましたとは言えない。


「ちょっと従魔たちと相談を。お待たせしてすみません」



「いや!良いんだ、気にしないでくれ!それよりさっきの話の続きをしよう。まずは私が目隠しをするからソラト殿は私をロープで縛って…」


「あ、すんません。今からちょっと大事な話が有るんで後にしてもらえませんか?」


「むぅ…ソラト殿は焦らしプレイがお好みか?興奮してきてしまったぞ…はぁ…はぁ…そうゆうのも私は嫌いじゃない…!」


ウインクされたのにはどきっしたが息を荒げられながらはちょっとなぁ…鳥肌立ったよ…


てか、器用だな…


変態は無視して天幕へと戻る。まぁ、着いて来るんだけどね。


その間に落ち着いたのか、セレナさんは凛とした表情に戻っていた。



椅子に腰掛け対面する。

ブルース達と決めた方針を話し、あまりセレナさんと離れて行動をしたくないこと、エルフの集落とダンジョン、落ち着いたら人の町に行きたいことを話すとセレナさんはにやにやしている。


「フッ…ソラト殿も素直に一緒に居たいと行ってくれれば良いものを。まぁ、置いて行かれても私は地の果てまでもソラト殿を追いかけようぞ。」


なんて残念な美人なんだろう。。。


この人どうにかしなきゃな。

本当に地の果てまで追いかけてきそうでマジ怖い。

あ、あれか!俺の事が好きすぎてたまらないヤンデレを想像すれば…ヤンデレもヤンデレで怖いな


「ありがとうございます。改めて宜しくお願いします。できれば他の騎士隊の皆さんとも話を詰めたいんですが」


「大丈夫だ。この隊の隊長は私で私がルールだ。私が決めた事には黙って着いて来るさ」


正に暴虐無人を絵に描いた様な人がそこには居た。恐るべし騎士隊長……ゴクリ


「は、はぁ…分かりました。それじゃ、出発は明日の日の出でお願いします。お休みなさい。」


俺は呆れて苦笑しつつ旅立つ時間を告げて天幕を後にしたのだった。



翌朝コボルトの集落の南側からエルフの里へ向かいズンズン進んでいく。

集落を出るとき村のコボルト総勢で送ってくれた。

カミツレは気だるそうに手を振っていたけど尻尾は正直でブンブン左右に揺れていた。


かなりの数が居たけどそれでも一昨日の戦闘で1/4の数の犠牲者を出してしまったらしい。


カミツレのことを女神の様に拝んで居たのを多数目撃したし、中には泣いてるコボルトも居た。上位種族って存在するだけで下位種族には尊い存在だという認識らしい。


とりあえず話を戻す。コボルトの集落からエルフの里まで三日の旅程だ。


メンバーは俺とブルース、カミツレ、セレナさんを含めた騎士団員十名の総勢十三名を連れての大移動だ。


昼過ぎにはブルースが森で狩った鹿や兎などを焼いて食べる。

魔物と野生動物は全く別物らしい。俺には違いが良く分からん。


隊列はセレナさんの部隊員と副隊長が前と左右を進み俺とブルース、カミツレで殿を勤めていたがいつの間にかカミツレを引き連れて狩りをして進行方向の開けた場所で待っていた。


もちろんセレナさんは部隊をほっぽって俺の横を歩いていた。

副隊長のアンリエッタさんの苦労が目に浮かぶ。

この世界にも有るなら胃薬でもダース単位であげたいくらいだ。


アンリエッタさんもこれまた美人だが、しっかりもので気立ても良く面倒見も良い素敵な方だ。

出来ることならお近付きになりたいがセレナさんのガードというか威嚇というか、すぐに俺と引き離そうとするのであまり会話が出来ていないのを残念に思う。




今日の旅程も終わり、天幕と食事の準備に取り掛かる。皆疲れているのか早々に食事を取り始めた。


夕食中、セレナさんは食べるのが早いのか延々と語り出した。


「ソラト殿は好きな食べ物はあるか?私はチーズが好きでな。良く王都のカフェでパスタを食べるんだ、これがまた美味しくてな。機会があれば、是非二人きり(・・・)で行こうじゃないか。そこのサンドイッチも」


うん、すごくどうでも良いことを話しててこっちが疲れる。

此方の興味を引こうとしてくれるのは有り難いが何故こんなに鼻息が荒いんだろう。

それとさっきからガバガバお酒を飲んでいるのが気になる。

これウィスキーとかそんくらい酒精が高そうなんだけど大丈夫か?


顔も頬を染めているし、俺のジャージを掴んだ手を振りほどこうとしても振りほどけないほどの力で掴んでくる。

はっきり言って怖いだけなんですがそれは……


「セレナさん、そんな事よりどんな仕事でこの森に来たんですか?その辺詳しく聞いてなかったですよね?」


「あぁ、そういえばそうだったな。まぁ、上からの命令でな。森の生態調査とダンジョンの脅威について調べてくる様に言われたんだよ。お上は領土の拡大に御熱心でな。私達はそれの尖兵役ということさ。全く…下らん理由でこんな命令をするとは嫌になってくる。依頼が終わったら騎士団を辞めてソラト殿の旅に着いて行くとしようかな…。良いだろうか?」


騎士って一応、国の最大級の防衛装置なんですがそれは…?

アンリエッタさんが着いて来るなら即答するんだけどなぁ…


けど一応セレナさんは俺の従魔扱いな訳だし離れたらどんな不都合が起きるか分からない。

なるべく側に居てほしいってのはある。

おいどんも男な訳で、こんな別嬪さんを侍らせれるならそんな幸せな人生はないだろう。まぁ、俺は強くなる予定だけどそれまでは守って貰いたい。なんてね、


「それがセレナさんの…セレナの意思ならば俺は構わない。着いてきてくれるか?」


なんて強がったのもセレナさんの美貌に当てられて変なテンションになってしまったからな訳で決して夕食の時出た酒のせいではない。

酔ってないぞ?

ちゃっかりセレナさんの呼び捨てと甘い言葉を囁くという願いを叶えたことを追記しておこう。


「・・・」


無言が辛い…。恐くて反らしていた目をセレナさんに向けてみると…


満面の笑みでした。


頬を染めて手を胸の前で組んで何かをぶつぶつ言っているように見える。


「ソ…ソラト殿…!」



なにか思い詰めた顔をしている。俺はセレナさんの望んだ答えを出せたのだろうか?

ビクつきながら返事する。


「な…なんだ…?」


「結婚しよう!!」


「あぁ…そうだな…!・・・はぁ?」



え?どうしてそんな話しに飛躍してるの?今のってプロポーズ?

ちょっと待って、リトルウェイト、落ち着け俺。

人生初のプロポーズをされたのか?

こうゆうのって男からするもんなんじゃないの?


まず友達になってそうゆう気持ちが築けてから告白してお付き合いしてこの人とずっと居たいと思ったらプロポーズするんだろ?


少なくとも俺はそう思います。


あれ?どうゆうこと?本気で混乱してきたぞ?


「隊長、この後会議を始めます此方の天幕にお越しください」


その時天使が…じゃなくてアンリエッタさんがセレナさんに声を駆けた。


やべぇ、女神すぎるこの人。


何処か後光が差して見えるのは気のせいか?


コボルトから見たカミツレとまではいかないけど今の俺からしたら神様、仏様、アンリエッタ様だな。


「セレナ、また明日話をしようか?」


「分かったわ、旦那様!うふふ…ふぁーあ…」


あ、これセレナさん酔っぱらってんな…大丈夫かな?


俺は木製グラスに残った酒を煽りブルース達に周囲の警戒を頼み先に休む事にした。

ちなみに作者はビールを20杯くらい飲みます

ウィスキーよりバーボン派です

友人にまったく酒を飲めない人が居たんですが

一緒に飲む様になって今では人並みに飲める様になりました。

わしが育てた!的な感じです

だけど逆に飲めない人が羨ましい。お金安くすむもんね


作中の恋愛価値観ですがこれは主人公のものであって作者はそうは思いません。

あくまで恋愛は人それぞれ、十人十色だと私は思っています。


急に真面目な話をする如月キリッ

普段は結構真面目なんですよわたしは

ただ頭のなかで妄想をしてそれを表にあまり出さないだけなんです



次回新キャラでます

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