3章 打つしかないっしょ!?
〇〇町の××店へとやってきた。Bには着いたら連絡すると言っているのだがまだ連絡していない。その理由は簡単なことだ。今ここでパチンコ店に入るということは18年間持ち続けてきたプライドを捨てるような気がするのだ。
正直に言うと入りたい気持ちがない訳では無い、でもここで入ったら…などと考えているとBからのメールがきた。
「まだ~?遅くね?」何様なんだこいつは、そうおもいながらも僕は
「今パチ屋の前におる」
そう送ってパチンコ店のドアをくぐった。ドアが空いた途端に溢れ出る音楽と言っていいのかどうか分からないが音と光そしてジャラジャラという音、あいつはどこにいるんだよと思いながらBを探すと1円パチンコ、通称1パチにいた。
Bの隣に座るとBが何か言っているのだが周りの音で全く聞こえない、口元まで耳を近づけてようやく
「今いくら持っとるよ?」と聞き取れた。
「1,5000くらい」と答えるとBは五本指を突き出してきたので5,000円貸してやると
「なんも打たんの?せっかく来たんなら打つしかないっしょ?」と言うから周りを見渡し、適当に台を選んだのだが、どこにお金を入れれば良いのかわからずBに助けを求め打ち始めた。ハンドルを捻り真ん中のへそに入れると画面の数字が回転し奇数で揃うと確率変動というものに突入するようだ。53回転ほどした時だろうか、ピコーンという音とともに緑保留が出現した。
その頃の僕は保留など全く知らなかったのでそのまま打っていると6のリーチになり、
(おっ、数字が揃ったぞ)と思っていると画面に継続と表示されて画面が光り始めた。
そして今度はボタンを押してくれと表示されたので押してみると画面の上から役物が落下しまたもや継続し画面全体が赤く光り始め、5のリーチとなり演出の最後でボタンを押せ!と表示されなのでもう1度ボタンを押すとキュイン、キュインキュインと音がして画面には5が3つ揃っていた。その後確変から4連ほどして
結果は僕3,000円投資の7,000円回収
B15,000投資の4,000円回収で僕がご飯をおごって帰ったのだった。