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9話

うっす、読んで。


読んでくださいお願いします。

9話




坂は意外と長く校舎に着くと広過ぎる位に思う程、続いた平たい平地に建物が建ててある。坂も毎日のジョギングで、あんまり疲れずに登り切る事が出来る。この時間帯では人が少ない為、邪魔者が来ない様ここから通おうと決める。


「これなら、朝のジョギング抜いて良いかな?」


ジョギングする代わりに、この坂を登る事で朝の運動には十分と感じて、毎朝走らずに済むかな?と感想を述べる。


さて、蓮舞高等学園だが、凄い場所だ。どの建物も一流であり、新しく建てられた様に壁が一色に綺麗に染まっている。学生寮と教師寮がある為、学園の門は朝から空いてたりする。そして、それがあるからこそ、私は学園内に入る事が出来る。校舎内までは分からないが、外側の壁から判断して、しっかりした学園であると評価しよう。


それより、蓮舞高等学園は受験制だけで無く、招待制も考慮している。学園は生徒を評価して招待する。勉強、文学、知識などを評価されたり、運動能力も評価される。ちなみに私は、文武両道でバレーボールと勉強方面の両方を評価された。それよりも、私が招待を請け負った理由だが、この学園は招待する生徒からお金を貰わない。受験して入学する生徒は当たり前の様に費用を払わなければならないが、招待された場合入学費は払わずに済む。でもちゃんとリスクリターンも考えて、説明もちゃんと読んだし、金に目が眩んだと言えるかもだけでど、私にとってそれは断じて違う。うん違うからな。お金を貯めたいが為に招待を受けたのだ。本当だぞ。


さて、今日は学園に通う為のバッヂを受け取りに行かなければならない。バッヂは学年を表すので必要なのである。バッヂを受け取るのに当たって、三つの体育館の内のひとつ1年生用の共同第一体育館に居る生徒受付役員の人たちを訪ねなければいけない。


歩いていると、不意に後ろから声が掛けられる。


「鷹塚さん?」


声を掛けられて、振り向く。私の目に入ったのは、茶色のクルクルした、肩まで伸びた髪の女の子だった。


「えと?」

「美留香です、中学の時同じ学校でした」

「名前は分かるけど、何ですか?」


小川原美留香、平仮名でおがわら みるか。中学3年の隣ククラスの委員の人だった筈。


「いえ、有名人が同じ高校なんて美味しいじゃ無いですか」

「有名人?誰が?」

「鷹塚さんに決まってるでしょ?」


どうやら、中学の時名が上がっていた様だ。どう言う意味で有名だったんだろう。


「何で?」

「総勢100人程の男子に告られ振った最強美人って感じです」

「へえ〜」


そんなに告られ振ったのか、私…


「因みに通り名は、『氷炎の少女』です」


……え!?何その厨二病臭い名前!もうちょっと普通ので良いじゃん!かっこいいけど。


「由来は?」

「人間関係に冷たく、文武両道に熱血」

「…」


いやあああああい、恥ずかしいいいいいい!!


「……」ズーン

「あ、ごめん気にしてるんだ」

「ううん、良いの…大学進学しても全然大丈夫な程勉強したから」

「え…」


あれ?なんか引かれてる様な感じなのは気のせいかな?


「だから、分からない時はいつでも聞いて良いよ小川原さん」

「あ、名前」

「ん?名前がどうかしたの?」

「いや、知ってたんだって思って」

「隣のクラス委員だからね、覚えてた」


何やら名前を覚えてた事を口にすると雰囲気が嬉しそうな感じで少し歩速が速くなった。


さて、喋りながら歩いてた所為か、体育館に早く着いた気がするな。しかし…


「大きい」

「ですね〜」


体育館が凄く大きい。何メートルあるんだろうか。500メートルはあるんじゃ無いか?しかも、第一で後第二第三がまだある。


「行こっか」

「そうですね」


私と小川原さんは、体育館の大きな扉へと歩いた。中に入ると一番に歓声を上げる。


「わあー!」

「で、でかい!」


まさに、ドデーンって効果音が出てきそうな程大きく、中に入ればそれなりに賑やかだった。結構な数の人がいるな〜。


受付の看板にあ行か行さ行と書かれている。多分、苗字の名前の先端でバッヂを分けているんだろう。


「私、た行だから」

「私は、あ行です」


分かれてそれぞれの受付に向かった。ササっと終わらせ、バッヂを受け取った。その時、肩にかけてた黒い鞄から振動が伝わった。携帯だろう。


「もしもし?」

『美咲?』

「父さん?何?」

『実はな、父さんSなんだ』

「私がマゾだと?」

『うn「殴るよ、画面越しから」ごめん、冗談』

「それで、何?」

『今日は多分出張で帰れないと思うから連絡を』

「分かった、バイバイ」

『バイバイ』ピッ


甲高い音を出して、通話を切る。Sとか言い出したのは出張のローマ字の頭文字で思い浮かべてそうだからに思える。違うかもだけどね。


「鷹塚さん、誰かと電話?」

「あ、うんお父さんと」

「へえ、どんな人なの?」

「結構外出したり、出張する」


…なんでこんな事を聞くのかね?そんなに興味がある?お父さん稼ぎは、良いけど言って見れば普通の優しいお父さんだよ。


「クラス表を見ないと」

「同じクラスだと良いですね」

「知り合いが多いに越した事は無いしね」

「聞いた事ある様な台詞ですね、それ」


この「多いに越した事は無い」の台詞なら皆んな聞いた事はあるはずだ。多分。ぜったいとは言い切れない。前世の小学校で、漫画読んだ事無い人が居た。


さて、クラス表は壁に貼り出されて、学年とクラスで分けられてる。うむ、どうやら1-4組の様だ。クラスは六つに分けられている。人数が多い為、クラスの量が多い。


むっ、小川原さんの名前が同じクラスに無いと言う事は、違うクラスになってしまった様だ。


(むう…違うクラスとな、せっかく仲良くなったと思ったら)


と思うと後ろから視線が、それに小声が聞こえてくる。残念、私を誰だと思って?そんなの丸聞こえよ。


「なあ、あの子メッチャレベル高いぞ」

「すげえ美人だな」

「誰と電話してたんだろうな」

「美人なのに可愛いとも思える」

「明日には、告白の雨とラッシュで可哀想だな」

「俺も告白しようかな」

「バッカお前、そこはラッシュで疲れた後に慰めて会話の機会を得てだんだん信頼させて告るんだ」

「何?その手があったか」


(まじ!?ラッシュ!?)


そんな事なんてさせない。作戦を考えなければ。


作戦1-

明日は普通に登校して、全生徒の私の登校時間の印象を決めて次から一時間先に学校にいる。見つかった場合選択技が消える。


作戦2-

全校生徒に悪い印象を与える。私の立場は?


作戦3-

事前に全て却下。どうやって?


作戦4-

告白する。却下


作戦5-

誰かに彼氏の振りを頼む。可哀想


作戦6-

誰かの告白を受ける。却下


作戦7-

逃げる。疲れる


作戦8-

いつも通り断る。面倒くさい


作戦き……だあああああああ無理だあああ、詰んだああああああ。ん?作戦9-は何か知りたい?これだ。


作戦9-

孤立する。ボッチ


うむ、ボッチはやだ。


「はあ、どうしよ?」




ありがとう!!


えーとアドヴァイスこれからも宜しく!!

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