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2話

Rmaoより遅いですが、気長に宜しくお願いします。

2話




霞んで見えず音が反響して無かった俺の耳にゆっくりと世界の音が入ってくる少しずつ大きくなりながらも静かで心地いい水がゆらりと流れる様な音色が聞こえる


俺は、この時見た景色に目を見開き見惚れる


「フウウ」


想像を絶する神秘的で神々しい風景。まるで海の様に広く広がる透明で合わせ鏡の様な足場、空に浮かぶ星々、空を少しだけ橙色に染める光と、それでも薄暗いままの夜空、鏡に置かれて姿を反映する雲、虹を描く白い星の群。そして、偉大な存在感を放つ枝の一本も見えないずっと続いた一本の緑の混じった茶色の太い筒状の存在。たった一本だけの真似出来ない物の様に鏡に姿を写さない、まるで芽生え、伸び、生き続け、進化を遂げ続ける地球の時と姿を表す様に足場から、伸び続けていた。


その姿に、緊張を覚え幸福感を得、息を吐く。なんとなくだが、しなきゃいけないと思った。俺はお礼を言う様に頭を下げ、祈る様に捧げ、そして感謝を述べる。


「ありがとうございますっ」


その瞬間一粒の涙が、本物の心からの涙が俺の頬を流れた


「(やあ、聞こえるなら目が覚めたんだね)」


頭の中に最後に記憶に残った声が聞こえた。


「(まず、君の事だからその景色は、何か大方分かるだろう)」


(予想はしたけどわかるってわけじゃ無いっしょ)


「(あと少ししたら君の来世の体を見ることが出来るから ふふっ」


(今何で最後に笑った!?)


「(樹から、出て来て会いに来るからそこで待ってていいよ)」


「(身体の筋肉など君の欲に近づけた、けど一応は制限も付いてるから。)」


「(サプライズは望み通りじゃ無いけどね ふふ)」


(ヤバイヤバイヤバイヤバイ、絶対ヤバイ何かある…危険すぎる何かが…自分の体に来て欲しく無いと思うのは気のせい…じゃない)


「(まず、進化系の第六感だけど、憎み、恨み、怨み、殺意などはチクチクして痛い様な感覚。次に好意、幸福、幸せな感じは暖かい、温い感覚で、嫉妬とかはもやもやって感覚だ。なんとなくで悪いね、嫌悪感は吐き気、気持ち悪く感じるよ。邪な気持ちは寒感とか鳥肌、あとヌメヌメすると思う。視線の感覚も鋭くなってるけどコントロール出来れば感じる視線を減らせるよ。まぁ、たまにだし大体だけどね)」


(成る程、大体分かるけどなんか納得いかん説明だな)


そう思っていると眩い光がそっと近づいてくる。


「(そろそろ君の体が来たんじゃ無いか?)」


(多分、あの丸い光の球見たいなやつの真ん中にいるあれか)


「(君の反応を「ブフっ」想像「はは」するだけで笑ってしまうよ)」ケラケラ


(………)


色々想像して、つい目を向けてしまった。


(何かがおかしいはずだ)


おかしい何かを探す、すると。


(……………アレ?ボクハコノコジャナイヨ)


その無い何かを見つめて自分の身体では無いと無理に思考を停止させる。だがまるで読んだかの様に、


「(そうだよ)」


(ヤメロ、止めてくれっ!)


「(その通りだよ)」


(があああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ)

「うあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」


「(来世の君は「女の子」だ)」


(人生…いきなり…終わりましたとさ)


「(ま、頑張って僕を楽しませてくれよ )」


「だああああああちきしょおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!


そして、何度も何度も響く


「女の子」と


「はい人生いきなり終わりました!」


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