第6話。自宅へ避難
最後の力を振りしぼり、走る!走る!走る!
そこのスーパーを通り抜けるともうすぐ僕の家だ。
小さな木造のぼろいアパートだ。昭和40年頃建てられたものらしい。家賃、なんと2万円。僕の住処だ。外階段を昇り2階を目指す。
鞄に手を突っ込み急いで鍵を探した。
『くそ!鍵が見つからない!早くしないと!』
グオオォォ~。ゾンビだ!やばい!
鞄の中身を全てぶちまけた。鞄の中にはペンケースやら、水筒が入っている。
そうだ、確かペンケースの中に!ゾンビが突進してきた!
僕は水筒をゾンビに投げつけた!
バキッ!!
ゾンビの頭にクリーンヒットした!奴の動きが一瞬止まった。
『あった!鍵だ!』
ガチャ、ガチャ、ガチャ、くそ!鍵穴にうまく鍵が入らん!
ガチャガチャ、ガチャ!
ドアもボロくなっているのだ。
ちくしょうめ!早く開け!
カチャ。
『よし、開いた!』
急いでドアを開けて飛び込んだ。早くドアを閉めないと!
『奴が』隙間から一緒に入ってこようとしている!
バターン!!間一髪だった。
ピチャッ!
ぼくの顔にドロドロした液体がかかった。
ヌメヌメしている。奴の右手がドアに挟まり潰れたのだ。
『うわ!ゾンビの体液だ!』
急いで鍵と鎖を閉める。
ふぅー、なんとか、奴を振り切ることができた。
ひとまず安心だ。。。