君の、目線。
学校の帰り道にある、この鉄塔。
毎回見るたび「上からの景色は遠くまで見えるだろうなぁ…」と思う。
「ねぇ、君は登りたいの?」
名前を呼びたくない派の友達が言う。
いつもこの呼び方だから、慣れてるし、恥ずかしいだけだと思う。
「いやー………うーん、若干」
へぇーと言って先に歩いて行ってしまう。
見つめたまま想像してみる…
春…陽射しに照らされて座る、ぼく。
そして軽く吹く春風。雲はうすく、周りは新緑に。
深呼吸………
夏…日差しが強い、風は心地よく吹く。
そして賑やかに、音があちこちから聴こえる。
深呼吸………
「ねぇ!遅いよ」
先に行った友達が、早足で戻って来て、僕の手を引っ張る。
「ぼーっとしてると、また転ぶよ!」
「…ん、ごめん……ありがと、」
嬉しそうな感覚が、手から伝わってくる………
春…深呼吸――((くしゅっん)) 症状がある人はする(笑)
夏…深呼吸――((あっっつ)) 空気も暑い、涼しい風くれ!!
短編、2作目です。
思ったよりも、1作目「ただ、景色をみる。」が伸びてて、びっくり。
今回の「君の、目線。」は読む方によって、みる景色が違うよね。
鉄塔がない街でも、高い場所からの想像は可能。
どんな感じの景色がみえた?
感想欄でも、雨人のメッセージの方に直接送ってもらってもよいです。
一言でもいいよ、「ハッックション!!」だけでもいいよー笑
(逆にそっちの方が面白そう……)




