銃の保管場所
そういうと弓削さんは瀬霜さんのところからスタスタと歩いて離れていく。俺も急いでそれについていく。
「驚いているか?」
「えっ…まぁ、正直に言うとそうですね」
「確かにここにいるのはどうしようもない連中が多い。だから日に日にこの部屋が汚くなっていくんだが…とはいえ、あの人たちもちゃんと仕事はできる人たちだ。隊長はもちろん、菖蒲も瀬霜もあと一人もスキルだけで言うなら1流。だから安心していい」
「…それでもやっぱり自分の目で見てみないと納得できないです」
「まぁ、そうだろうな。どうせすぐに仕事が来る。その時に確認したらいい」
弓削さんが後ろを振り返る。そこには文句を言いながら机の周りに落ちているごみをかき集めてる。…確かにゴミが落ちてる範囲は狭くなってるんだけど逆に机の下にゴミがたまってるからそれってあんまり意味ないんじゃない?
…たぶん弓削さんいったのはそういったことじゃないと思うんだけど。
「そこでずっと見てるなら手伝ってくれよ。それにこういうのは俺の担当じゃないと思うんだ」
「黙ってちゃんとやれ。そうしないと今日の歓迎会にお前の参加を認めないぞ。そしてゴミは集めるんじゃなくてちゃんと捨てろ」
「もう、弓削君は細かくて参っちゃうよ」
「つべこべ言わずさっさとやれ。剣持行くぞ。お前の机をとりあえず教える」
そういうと弓削さんは比較的にきれいなほうに向かって歩き出した。
「こっち側はきれいですね」
「当たり前だ。こっち側は俺しか使ってない。こっちまで汚くされたら俺は間違いなくこの職場をやめるな」
「もしかして弓削さんは潔癖というかそういう感じなんですか?」
「あぁ、そうだな潔癖と言ってもいいかもしれない。だからお前もあんな感じに散らかしたりしないでくれよ」
「さすがにそんなことしませんよ」
仕事場をゴミ屋敷にするような人たちと同じように言われるのは心外。さすが俺も最低限常識ぐらいは持ってるからそんなことしないよ。
「それならいいんだが、あいつらも最初は人当たり良かったらしいからな。実際ここまでひどくなったのは俺がここに来てからのことだぞ」
マジかよ。それじゃ俺もああなるかもしれないってこと!?…この職場ヤバすぎない?
「それとここがお前の机だ」
案内されたところにあったのは一般的な会社にあるような机といす。そして机には冷蔵庫みたいなのがとなりに付属している。
「設備の説明をすると、これがいすでこれが机だ。ほかに聞きたいことはあるか?」
いや、それはわかるから。どっちかっていうとこの冷蔵庫みたいなやつのこと教えてほしい。
「この冷蔵庫みたいなのは何ですか?」
「あぁ、それは銃の保管場所だ。この部隊の特性上個人個人好きな銃を使っていいことになっているから、こっちで一括管理にするとめんどくさいだろ。だから管理も個人でやってくれ」