パブリックオーダーの試験?
2050年、前々から言われていた通り科学技術は発展していきそして個人の管理というのが進んでいっていた。
そんな状況に保守的な思想が強い日本人はもちろん抵抗。首都東京をはじめとして様々な都市でテロなどが頻発するようになっていた。
そのような状態から市民を守るために作られたのが警察の特殊部隊「都市治安維持部隊」通称治安部隊。
ある少年は幼少期新大阪駅で起きた大規模なテロに巻き込まれた。その事件は治安部隊の隊員の30パーセントが死亡するという壮絶なもの。
彼はその日事件が起きる新大阪駅にいた。そこで両親との待ち合わせをしていたのである。ただその待ち合わせが果たされることもなく無慈悲にも爆弾は新大阪駅構内で爆発した。
そこから新大阪駅に潜んでいたテロリストが新大阪駅を一時占拠するなど様々なことがあったが彼は治安部隊によって助け出された。
また、ある少女は幼少期から治安部隊に入ることを夢見ていた。
というのも彼女の家系は代々警察関係者になるというジンクスがあり、それの関係でエリート部隊である治安部隊に入ろうとしていたのだ。
ただやはり身体能力の男女差というものは大きい。彼女は一般の隊員としての入隊を断念差ざるを得なかった。ただそのようなことで彼女はあきらめない。彼女は違う形での治安部隊への編入を目指した。
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やっとこの日が来た。
俺こと剣持隼人はこの日のためにずっと努力をしていた。
だって今日はついに正式に治安部隊に配属される日。子供のころからの夢をついにかなえたんだ。興奮しないわけがない。
でもちょっと不安ではある。噂を聞いたところだと治安部隊の人たちは一癖も二癖もある人ばっかみたい。
部隊の任務の関係上同僚や先輩とは良好な関係を築いておきたいところ。それに夢をかなえたっていうのに人間関係がうまくいかなかったので止めますなんてこと言えないし言いたくない。
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そんなことを考えながら歩いていたらいつの間にか部屋の前についていたみたいだ。
ちなみに治安部隊の正式な拠点というのは全国に5か所ある。北から札幌、盛岡、東京、大阪、博多で、俺はその中でも最も精鋭である東京の部隊に配属されることになっている。
コンコンコンコン
と4回ノックしてから部屋に入る。
「失礼します。今日から都市治安維持部隊に配属されることになった剣持です。よろしくお願いします」
そして直角にお辞儀をする。
それなのに中からは何の反応も帰ってこない。…これはさすがにおかしい。もっ…もしかしてなんか俺まずいことやったかな。一つ一つ確認してくことにする。まず、ノック。うん。ちゃんと4回やった。そして挨拶。うん。これも問題なし。
となるともうお辞儀ぐらいしかないんだけどなんかまずいところがあったのかな?俺の中ではできているはずなんだけどもしかしたら何かダメなところがあるのかも。いや、これがもしかしたらよく物語の中なんかで見られる『新人を試す』ってやつなのかもしれない。ということはここで動揺してはいけない。落ち着け。これを乗り越えた先には夢の治安部隊が待っているんだ。
今回小説家になろうに初めて作品を投稿させていただいた、クララです。まだ中学生なので頻繁に更新することはできないのですが読んでいただけたら嬉しいです。ちなみにカクヨムでもクララという名前で更新しています。それではよろしくお願いします。