雁字搦めのギーク
「生きていることを忘れるくらいに
他人の存在を想っているなら
それを恋と呼びましょうか」
あなたは
そう言って笑いました
木陰に座った夏の日に
そう言って笑いました
爆音ベビメタの上に
宙吊りになった人形
顔に落書きをされてご満悦な様子
刹那の匂いを残して
エンジンからマフラーへ
こ綺麗な音など
大人の世界には要らない
無駄口に性差を取り付けて
雁字搦めのギーク
貼り付けられたシールのあとは
どんな選択をしたって取れやしない
周り諄い責任が
首を垂れて笑っているぜ
「共に生きることを願うくらいに
他人の時間を欲しているなら
それを愛と名づけましょうか」
あなたは
そう言って泣きました
海辺に座った冬の日に
そう言って泣きました
爆音クラシックの下で
着ぐるみを着た人間
暑さで朦朧としながら意識を保つ
振り解きたい暗闇
閉塞から開放へ
元から譜面なんて
自由な世界には要らない
心にホワイトを取り付けて
雁字搦めのギーク
縛り上げられた心のあとは
どんな答えを出したって取れやしない
見つめられた責任が
断頭台で光っているぜ
雁字搦めのギーク
歌いながら泣いている
雁字搦めのギーク
作り出したモノの気持ち悪さを
今から叩き壊そうか
雁字搦めのギーク
もっと笑いたいだろう
無駄口に性差を取り付けて
雁字搦めのギーク
貼り付けられたシールのあとは
どんな選択をしたって取れやしない
周り諄い責任が
首を垂れて笑っているぜ
心にホワイトを取り付けて
雁字搦めのギーク
縛り上げられた心のあとは
どんな答えを出したって取れやしない
見つめられた責任が
断頭台で光っているぜ
雁字搦めのギーク
恋にも愛にもホワイトは無い
雁字搦めのギーク
傷ついてもブラックは無い
雁字搦めのギーク
もっと笑いたいだろう
雁字搦めのギーク