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始まり


其の世界は大きく二つの国に分れ・・・・・


 世界の生まれいずれた時よりあるとされる魔国・・・・

紅魔王より安らぎの地を託された人族の聖国・・・・


 山脈を挟み国は分かれ・・・・

豊かな地は聖国に人族が統治し・・・


 エルフ族ドワーフ族有翼人族鬼族ゴブリン族擬人族竜族夜魔族等美しいか・・・

優秀な者が選ばれ住まい・・・・


 住みずらい地を魔国と・・・・

それ以外の人が住まう地に・・・・


 やがて聖国は魔国に攻め寄せるように・・・・


 ほぼ魔国を制圧するも・・・・・

権力抗争により・・・・・


 統一は成されず・・・・・

人族が魔国も統治し・・・・・・ 

 


 幾星霜が過ぎ去り・・・・・

魔国の主要守領地に向かう・・・・・



 此処よりは彼女に・・・・・



昼一台の荷馬車がゴガオスト領主の館へと・・・・・


 忙しい中集まりる民達・・・・


 出迎えでもと想ったが違う様だ・・・・

集まりひそひそと・・・・



 会話しあうあんな無能だなんて思わなかったと・・・・・

どうなるんだろうと・・・・・


 やはり追い出されるのか・・・・・

それともと・・・・・・


 其れを私グネヴィア・フォー・オニキスは荷馬車席で揺られ聞く・・・・・

民たちの声を聞き・・・・


 目の前の青年が信頼されていないと・・・・・

民も人柄を見抜く目を持っているモノだと・・・・・



 そう思いつつ今一度青年ヴァランス・ブレイクを眺める・・・・

平民より質素な服を着・・・・・・


 全てが痩せ細く黒い髪はうざく長い・・・・・

見ているとヴァランスは頭を上げ・・・・



 ギラリと黒い瞳が私を見つめる・・・・

私は沈黙し・・・・


「其の兜外して貰えませんか?」


 其の言葉を聞きつつ・・・・・

私は其の視線は相変わらず心臓に悪いと・・・・


 其の人相は尋常では無く・・・・


 「良いでしょう」

此処で翻されても困る・・・・・


 もし望むなら・・・・

この身を使っても・・・・・


 私は兜を解除し・・・・

兜は赤いラインが走り・・・・


 後頭部に吸い込まれるように・・・・

私は素顔を晒し・・・・


 「魔国一」

「いえ二国一美しい」


 ヴァランスの賛辞の言葉を聞く・・・・

私は冷徹に・・・・


 「其の黒き艶やかで宝石の様な漆黒長き黒髪は」

「見るの全てを魅了し」


 だからと言おうと・・・・

賛辞を聞き続けている・・・・・


 「その氷の微笑がもし」

「新緑の芽の様に初々しく輝くなら見るもの誰しもが生の喜びを覚え」


 笑えばいいのかしら・・・・・


 「その白き瑞々しい御手に」

「触れられるなら誰しもが喜び膝を突くでしょう」

 


 手いえ肌に触れたいのかしら・・・・


 「其の素晴らしき身を」

「あずけられば誰もが心躍るでしょう」


 にこやかに歪に笑う・・・・

ヴァランスに近づこうと私は・・・・


 其の言葉を聞き・・・・

身が固まった・・・・


 「有難うございました」


 ヴァランスは処刑台に向かう者のような表情・・・

私は座り直し兜を着用し間を置き・・・・


 「何故?」



 ヴァランスは頭を垂れ・・・・

「伝えたかった」

「ただそれだけです」


 私は考え・・・・

「そう」


 尋ねようかとも思ったが・・・・・

ヴァランスが納得した今もうかける言葉は無く・・・・・・・


 荷馬車は進む・・・・・


 

 

お読み頂き有難う御座います。

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