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また君に出会えたなら  作者: ソラ
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邂逅

気長に書いていこうと思います。よろしくお願いします。

ーー今日、夢を見た。

何の夢だったか必死に思いだそうとするけれど、もう思い出せない。

いつもなら気にする事なく一日の準備を始めるのだが、今日はどこか違っていた。

目が覚めた瞬間に感じた、懐かしさや切なさを混ぜ込んだようななんとも言えないあの感情は一体なんだったのだろうか。

結局何も思い出せず、俺の心には何か納得のいかない不純物が沈降していた。



ーー今日も電車に揺られている。

今年で大学二年生になった俺、高槻春人は学校に向かうため電車に乗っていた。時間は午前八時を過ぎていた。周りにはスーツをビシッと決めたサラリーマンや制服に身を包んだ高校生、それに、髪を派手な染色し、楽しげに友達同士で談笑する大学生らしき二人組もいる。さすがにこの時間帯ともなると電車内は混み合っており、少しでも身体を傾ければ隣の人にぶつかってしまうほどの距離感である。

正直な所、俺は今成り立っているこの状況が大嫌いだ。

なぜなら電車の中というのは非常に窮屈であり、周りの人との密着感もある。(語弊を生みそうなので一つ訂正しておくと、押入れなどの閉所が苦手なのではなく、人が密集したこの窮屈感が嫌いなだけである。むしろ閉所は好きだ。)

発車し始めたら次の駅に到着するまで降りることはできず、ただじっと待ち続けるだけ。

移動手段として申し分ないが、俺はあまり好きにはなれなかった。

なので、電車を利用するときはなるべく先頭車両や最後尾車両に乗るようにしている。

その方が空いていることが多いため、気が付いたらその習慣が身体に染み込まれていた。

 電車が駅に到着した。俺が降りるのはこの駅ではないが、乗り換えのために下車する人が多く、一度ホームに身体を移した。

 この駅は更科駅といい、俺が高校時代に通学のため利用していた駅である。そのため、先ほど車内で制服を着ていた高校生がたくさん降りる。なぜか中年の人も少数降りているのだが、そこは気にしない。

 俺は毎朝この駅を過ぎる度に過去の青春時代を少し思い返す。楽しかった日々を、幸せだった日々をーー

そんな感傷的な気分に浸っていると、つい電車に戻るのを忘れそうになる。

おっと、いつもの癖が。そう思い、足早に車内に戻ろうとした瞬間。

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