あとがき
こんにちは、シェイフォンです。
私の拙い小説を最後までお読みいただき、誠にありがとうございます。
中には「もうこれで終わり?」と思う方もいらっしゃるですが。はい、これで終わりです。
続きを書くことはありません。
これは読者が少ないとか、単に飽きたとかそんな理由でなく最初から決めていたことです。
このなろう系の小説は平気で100万字越えがいくつもあり、その情熱と努力には敬意を称しています。
ただ、そこまで長いと、どうしても脱落してしまう読者が出てしまうのではないでしょうか。
未完の名作より完結した駄作。
小説は最後まで読んでこそ伝えたいメッセージが現れるのであり、途中までだと単に「面白かった」で終わってしまうのではと考えています。
今回の作品『素晴らしき凡人達の世界』で表したかったのは、どこにでもいる凡人が全てを決めるのであり、一部の支配者や天才も結局は凡人に従わざるを得ないということです。
そういう意味では主人公の時宮悟は実にそれをよく表してくれました。
天才に比類するほど突出した能力を持ちながらも、時宮は凡人に屈している。
しかし、そうであるがゆえ良い思いをさせてもらっています。
時宮は決して認めはしませんが、滅茶苦茶美味しいポジションにいるんですよ? 彼。
多分作中で最も恵まれた存在でしょう。
ただ、ひねくれ者ゆえそれに気づかないのはご愛嬌。
だらだらと駄文を重ねましたが、私が言いたいのは一つ。
世の中を、世界をの命運を決めるのは一部の天才や支配者ではない。
どこにでもいる凡人が決めるのだから、無力感に囚われる必要はないということです。
そのことを少しでも感じてもらえればこの小説を執筆した甲斐があった物です。
それでは皆さん。
機会があればまたよろしくお願いします。
失礼しました。
シェイフォン。




