脅威!Dクラス!
実は黄色い人の存在を最後の最後まで忘れてました。
※ここまで全て思い付きで描いてるので後付けや訂正や伏線回収忘れなど結構な頻度であります。
本当に申し訳ない。
『さあ!クラス対抗戦第一回戦もこれで終わり盛り上がって参りましたぁー!!』
司会が叫び、観客が吠える。そして俺、耳塞ぐ。最早無限ループと言っても過言じゃないくらいこれを繰り返している気がする。そろそろ頭がぐわんぐわんとしてきた。
「しっかし、Sクラスの奴らは余裕ぶっこいてんなぁ…」
「Sクラスは強過ぎるって事で決勝戦まで試合が無いからな。高見の見物気分なんだろ」
「ですが余裕でいられるのも今のうちです。Aクラスが倒れた今、最早別のクラスでは私達の相手になりませんから」
生徒用観客席から動く事なく高見の見物を決め込んでいるSクラスに対してリーナとセリアスが啖呵を切る。この二人、先程の戦いから一緒にいるが仲が良いんだろうか。
「そう言えばさっきの試合、お疲れさん」
「お、サンキュー!」
「当然の結果ですね」
素直に喜ぶリーナと素直じゃないセリアス。ますます一緒にいる理由が分からなくなりそうだ。
「なんか二人とも良い連携だったらしいけど、打ち合わせとかしてたのか?」
「別に?私達は小さい頃から一緒にいるからお互い直感でそうすればいいかが分かるんだよ」
「今明かされる衝撃の事実!それって、お前ら幼馴染みって事か!?」
「馬鹿、幼馴染み以上の関係だっての!」
「しかもレズ疑惑!!一気に俺の中でのお前らの印象変わったぜ!?」
この短時間で知った衝撃の事実が多過ぎて混乱しそうだ。この二人は百合の花を咲かせているらしい。
「もう、リーナ。ツヨシさんが困ってるじゃないですかっ!」
「いやぁ、悪い悪い!学園の中で幼馴染みで通すんだったな!」
まんざらでもない様子でリーナを止めに掛かるセリアスに対し、当のリーナは後頭部で両手を組みニシシ、と笑った。急に目の前でイチャイチャされても困るんだが。
そんな俺の思いも虚しく届く事はなく、リーナとセリアスの惚気は続いた。しかし、百合少女も悪くない気がしてきた。
「Aブロックの勝敗が分かったぜ!」
徐々に肥大化しつつあったこの桃色空間を吹き飛ばしたのはハルートだった。ナイスと称賛しよう。
「何処が勝ったんだ?」
「聞いて驚け?なんとな、あのDクラスだ!あのDクラスが勝ったんだよ!」
その言葉に、この場にいた俺を抜いた者は驚きのあまり停止してしまった。それもその筈。散々落ちこぼれと言われ続けていたDクラスがBクラスに勝ったと言う事実はD、絶対敗北と言う常識になりつつある定義を覆すものなのだから。
だがその中で俺だけは驚かなかった。別に思うところがあったからだ。
実はDクラスには俺と同時期に編入してきた生徒がいるらしい。Dクラスが勝ったと聞くまでは特に気にする事もないだろうと思っていた話なのだが、俺が過去に読み漁った異世界物にこう言ったケースが結構在り来たりとなっていた。
異世界に転生、転移、もしくは勇者召喚に巻き込まれた主人公に位置する人物が落ちこぼれとして最弱を装って最弱のクラスに編入、そして隠していたチート能力でエリート達を蹴散らしてクラスを最強に仕立て上げる、的な話を読んだ事がある。
今はまさにそれなのではないかと。あくまで仮説だが、俺みたいな明らか異世界人が存在している今、その説は否定し難い。
テキストが手元にあれば調べたいところだが、生憎喋って動く本は目立ち過ぎると言う事で寮の自室へ置いて来てしまった。
「嘘だろ…あのDクラスが…」
そう誰かが呟いたのが引き金になったのか、停止していた皆がざわつき始める。勿論、俺達のクラスだけじゃない。観客席からも驚きの声が聞こえている。
「どうか異世界人じゃありませんように…どうか異世界人じゃありませんように…!」
ただひたすら俺は祈った。もし俺の予想通りならば相手は確実にチート能力を持っている。常識的に考えれば勝てるわけがない。
俺に異世界での記憶が戻ればまだ希望はあるのかもしれない。記憶に無いだけで、実は俺もとてつもないチート能力を持っている可能性があるからだ。テキストがいれば分かったかもしれないが。
相手がただ偶然強いだけの人である事に賭けつつも、俺はDクラスであろう集まりに視線を向けた。その視線の先には黒い髪の男が見えて――。
「嘘、だぁ…!!」
俺は本日二度目の膝から崩れ落ち、絶望した。
「東国ジャポニー」
所謂日本。ツヨシのいた世界の日本よりは技術が遅れているが、それでも世界の中で最も優れた
技術を誇る国。各国に存在する時計、風呂、キッチン周りの設備等々は全てジャポニーが作って
世界に広めた物。基本西洋ファンタジーな世界にないだろー的な物は全てジャポニーが一晩で
作って広めました。黒髪の人種は皆ジャポニー出身。




