Monster×blood
続きです。
ドクドク ドクドク ドクドク ドクドク
あぁ少しずつ彼女と私の血が交ざり合う音がする。
華として見守ってきたがとうとう完全なる我が薔薇の華になる日が近いのがわかるぞ。
けして誰にも邪魔はさせぬ‼
今度こそ、奪われることの無いように深ーくその身を深淵たるその闇のなかに落とすがいい。
著 地獄の公爵 薔薇姫の作り方 前編 第6章 深淵たる より
「いつ、読んでも素晴らしい作品だな我が叔父上の本は。」
そう言って美しい銀の髪を持つ青年がその毒々しいまでの赤色の本を閉じ側にいた少年に言葉を投げ掛ける。
少年はいかにも不満ですとばかりに顔に出しながら
「えー、長ったらしく死体(恋人)の作り方とのろけ話しか書いてないじゃん!それのどこが素晴らしいのさ!」
やっぱり理解できなーい!といいそのサファイヤブルーの瞳の視界からから本を外した。
「でも、やっとチェックメイトだ。それだけは叔父上に感謝してもいいと思ってる。」
じゃなきゃあんな変態の叔父上なんか誰が尊敬するかって~の!
そう言って銀の髪を持つ青年から離れて扉の前にまで歩き出す。
「ふっ、そうだな。お前の言うことにも一理あるな。」
そう言って銀の髪を持つ青年は窓の外をガラス越しに下を見下ろし柔らかい笑みを浮かべる。
「やっと来たね僕の「俺のルカ」華」
「さあ、ゲームを始めようか?」
いったいどちらの言葉だったのか。
どちらにしても関係ないもうゲームは止まらないのだから…。
最後まで読んでくださりありがとうございました!
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