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魔族を滅ぼせ(仮)  作者: 勇ちゃん
第二章
5/10

『チーム』

森の入り口に着いた。


「遠くから見ると、暗いけど案外明るいじゃん」


森の入り口は、見通しが良く魔物の気配すら感じない。

これなら楽に森を抜けれそうだ!

警戒しつつ、歩いて森の中を進む。


・・・・


数十分歩いた所で、池を発見した、池に到達するまで魔物は一切出なかった、池のほとりは、森の木が円を描くように、太陽が池の真ん中を照りつけている。

水筒に池の水を入れ、更に進む。


・・・・・・


森の出口が見えてきた、一日もかかってしまった、日も大分落ちてきた、だいたい夕方の六時くらいだろうか?

森から出ようとしたとき、魔物が現れた。

数は四匹、魔オオカミ、魔オーク、の二匹ずつだ。

魔オオカミは前に戦った時と同じで頭に鋭い角がはえており、今にも飛びかかって来そうなくらい、研ぎ澄まされた目付きをしている。

魔オークは、基本的に猪に近い、二足歩行で斧を両手に持っている、こいつらもこちらの様子を伺うかの用に、周りを囲みジリジリと近づいて来る。


『カシャン』


腰のナイフを抜き、構える。


『グルルッ』『ガッ』

『グシャ』

『グシャ』

『ボトトトッビシャー』

二匹の魔オオカミが、飛びかかって来たので、すかさず一匹目の腹にナイフを刺し、頭の方へ割く、二匹目はその一連の造作をしている間に、左腕に噛みついて、離れなかったので、首をへし折り、その首をオークめがけて、投げつける。

『ガシッ』

魔オークは、魔オオカミの頭を掴み、粉砕した。


こいつそこそこやるようだ。


『『ガー』』


二匹のオークが左右同時に、こっちに向かって、スタートした。

ギリギリまでひきつけ、二匹と真逆の方向にバックステップで交わすと、二匹は斧を同時に降り下ろし、勝手に二匹とも、真っ二つになった。

実に呆気ない幕引きだ、その場を後にし、森から出てすぐに、村の壁と思わしき、でかい壁がそびえ立っているのが、手に取るように分かった。


・・・・・・・・・・


何てでかいんだ、村の門の前に着いた。

「悪いが、名乗ってもらおう!」

門番の用な男が、壁にみとれていた俺に話しかけてきた。

「あぁすみません、コールドと言う街から魔族討伐任務を命じられ、やって来た『ジン・バルバロッサ』です」

門番らしき男は、懐から紙を出し、何かを確認し始めた。

「んーと何々、身長178㎝体重59㎏容姿無愛想な目付き特徴は、赤いマントと!

一応身分証はあるか?」

「ハイ持ってますよ、学校の生徒手帳ですが!」

「フムフム」

この人、堅いなぁ!もうちょっと緩くても良いような気がする。

「手帳を返そう!さぁ入りたまえ、勇者バルバロッサよ」

「ジンで良いですよ!」

バルバロッサって呼ばれたのって、今日が初めてだ!何か変な違和感を感じる。

「あぁすまない、さっ奥で皆が待ってる」

門番に軽く礼をして、門をくぐる。


門をくぐって目にしたのは、一軒の小屋だけであった。

周りには、畑、水車、風車しかなかった。


とりあえず、門番に言われた通り、小屋に入る。


「やっと来た」

「そうだね、やっと来たね」

「待ちくたびれましたわよ」

いきなり馴れ馴れしい奴等だ。

とりあえず名乗っとくか。


「ジン・バルバロッサだ、遅れてすまない。」

すると、いかにもお嬢様的な、髪がクルクルにとぐろを巻いている、つり目で巨乳、でもどこかおとなしそうな、女が前に出てきた、身長は165㎝くらいか?

「私は、ユキナ。ユキとお呼び下さい。」

すると、後に続いて後の二人も、名乗ってきた。

「僕は、テンガ」

「俺は、ティンガ」

「「「「よろしく」」」」


軽く一礼して、なぜ四人かを聞いたが、誰もここに来るまで、それは知らされて無かった。


「よう!集まったみたいだな!

これからお前らには、二人一組のチームになってもらう。

各々話し合って、パートナーを選べ」


チームって、俺は一人が好きなんだ、何でこんなかの誰か何だよ!

クソッ仕方ねぇ、誰にするか?

んー巨乳?ティンガ?テンガ?


「何を悩んでますの?」

巨乳が話しかけてきて、我にかえった。

「んー急に言われても、誰と組めば良いか分からないからなぁ!ユキは?」

「私は、バルバロッサ君は組みたいですわ。」

「なぜだ?」

「さっき、扉から入ってくるのを見て、ビビッと貴方に何かを感じましたの」

そんなに俺ってカッコいいのかな?

モテる男は辛いねぇ!

「テンガとティンガは、どうなんだ?ユキがこう言ってるけど?」

「俺達は、兄弟だから、他の奴とチームを、組む気は無い」


ティンガとテンガ確かに、似た名前だ。

てことは、巨乳が仲間?

ユキの方を見る

「嬉しいですわ、争い事も起きずに、バルバロッサ君とチームを組める何て!」


ユキは、自分の頬を両手で挟みながら、もじもじケツを振っている。


「ヨロシク、ユキナ!」

「ヨロシクお願いしますわ、じっじっジン君」

何かこっちまで緊張してきた。


さっき、いきなり出てきた、おっさんが、話しを再開した。


「あぁなんだ、チーム分けは決まったな!」

「ハイ」

巨乳を除いた、全員が答える。


「とりあえず、お前らには二手に別れて行動してもらう。

バルバロッサとユキナチームは、西から

。テンガティンガチームは、東から。

魔族の拠点、魔平原に向かってもらう。

片方から攻めて、同じくもう片方からも攻め、徐々に魔族を減らしてゆき、最後四人の力で、魔神王を倒す。

これが一連の流れだ!

とりあえず今日は、長旅だったろうから、休め。

では明日また、話しをする」


「ハイ」


ティンガとテンガは、自分達の寝室へと、入っていった。


「ユキナ?」

「ハイ!」

「話し聞いてた?」

「聞いてましたわ」

なら良かった。

それにしても、俺と喋るだけで死んでしまいそうになるくらい、動揺している。

少しからかってみるか?

と思い、胸を一揉み二揉み三揉み。


『バシッバシッパチン』


さすがに殴られた。

だが顔は怒っていない、それより若干嬉しそうだ!


「そろそろ、俺達も寝室へ行こう!」

「ハイ!分かりましたわ、そのちょっとだけ良いかしら?」

「どうした?」

「そっその、胸を揉みたい時は、一言下されたら、いくら揉んでも構いませんので」

かっ可愛い。

おっといかんいかん、鼻血が出てきた。


「じゃあ行こうか?」

「ハイ!ですわ」

手を差し出し、手を繋ぎ寝室へと向かう。


寝室で、寝巻きに着替え布団に潜り、意識を手放した。

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