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俺のモノ。  作者: 咲羅
3/4

〓3.最低だ俺。

保健室――

先生はいない。

「ったく…俺に感謝しろよ」

「急に泣きだしてごめんね。勝手に出てさ、止められなくて」

「俺こそ…ごめん」

「いや、頼んだあたしが悪いの!普通こういうのは女友達に話すもんだよね。でもあたし今女友達がいなくて。応援してくれたらうれしいな〜と思っただけだから」

「ごめんやっぱり無理」

「うん。そういうと思った。でもなんで無理なの?」

「それは…。じゃあ今から俺の質問に答えて。そしたら教える」

「いいよ。で質問は?」

「もう泣くんじゃねぇぞ」

「うん。泣かない」

「絶対だぞ」

「もうしつこいな〜。早く!」

「言うよ。お前いじめられてるだろ」

有紀奈はびっくりしてた。

どうせ“なんで知ってんの?直哉には言ってないのに。”とか思ってんだろ。

「い、いじめられてないよ」

「嘘はつけ。」

「う、嘘じゃない!」

「じゃあその手首にあるアザみたいなものは何?」

「ぶつけたの」「本当にぶつけたのかよ。本当のこと言え!」

「……嘘だよ。直哉には心配させたくないからさ。しかしよく見てるね〜」

当たり前じゃん。俺お前を好きだからよく見てるに決まってる。「当たり前じゃん。俺、お前を親友と思ってるし」

「うん!あたしもだよ☆」

「このことは将也には内緒にしとくよ」

「ありがとう。やさしいね」

「どーも」


「あ、そうそう。そっちこそ嫌な理由教えて」

俺は有紀奈の腕をつかんで近くに来させた。「な、何?」

ぐいっ

無理矢理有紀奈にキスをした。

「やだ!」

「ごめん…」

「っ…」

有紀奈は保健室から出ていった。

「あー何やってんの。俺」

ファーストキスは俺のモノ。なのに心は俺のモノじゃない。

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