〓1.好きなのに
新しい連載小説です!またまた恋愛もの…。と思うかもしれませんが、男の子が主人公の小説は初めてです。これからもよろしくお願いします!
キミのすべてを俺のモノにしたい。
その笑った顔、短い髪、小さな手―――。
でも無理。俺のモノにはできないんだ。
だってキミは俺の親友を好きなのだから。
こんな気持ち初めてだ。こんなにも本気になるとは思わなかった。
俺は加藤直哉。
中2。俺が好きな奴は同じクラスで、松原有紀奈。女子で1番小さくてカワイイ。
その松原有紀奈が好きな人が俺の親友。
矢野将也。顔、頭、スポーツすべて◎
俺はそのなかだとスポーツぐらいしかできない。しかも有紀奈と将也は両想いだし。でも諦められない俺はバカだ。今俺がいるのは教室。毎朝有紀奈が将也の情報集めのため俺のところへ来る。
「直哉!」
ほら、来た。
「何?」
「今日は情報集めのために来たんじゃないよ」
「は?」
「誕生日おめでとう!直哉!」
有紀奈はプレゼントを俺の前に差し出した。
「ありがとう…」
俺はそっと箱を開けた。
「ネ、ネックレス?!」
「あたしとおそろいだよ☆」
有紀奈は楽しそうに言った。俺達をつまんなそうに見ていたのは俺の親友、将也だ。
俺はそれに気づくとすぐに将也のところへ行き、勘違いをしないように話をした。
意味分かんね。俺。有紀奈が好きなのに。勘違いをしないように?本当にバカだ。俺。
「はっきり言ってくれよ…。怒らないからさ。お前ら付き合ってるだろ」
そりゃお前は俺が
「うん」
って言ったら諦めるだろうけど。
なんか嘘はついちゃいけない気がするから
「まだ付き合ってない」
って言っておいた。
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