表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。

嫌いな子

掲載日:2026/03/11

 貼り出されたクラス替えの同じクラス欄に彼女の名前を見つけ、私は大きなため息をついた。


「静かな女王様」――それが彼女のあだ名。


 男子は最初こそ色めき立つが、会話が弾まず気まずい微笑ばかり見せる彼女を、すぐにいない者として扱うようになる。


 しかし女子は違う。彼女はなりたかった少女の夢そのもの。

 ビスクドールのようなその美しさを、誰も無視できないからだ。


 彼女という存在が、カーストの頂点を問答無用で決める。


『頂点に嫌われないこと』それが今までのルール。だが内向きで人見知りな彼女の登場で、仲良しに選ばれなかった者は、その他大勢へというモブキャラに自動的に格下げされる。


 お世辞で白旗を上げても、小動物のようにピクリと驚き、困った顔をするだけ。だから、もうお手上げ。彼女に政治は通用しないのだ。


 彼女とその周囲だけ照らす見えないスポットライト。明るい方に、つい目がいってしまう。

 透明になった女子達はクラスに爪痕ひとつ残せず忘れられる。


 少女にとって、美しさは残酷だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ