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世界を終わらせる女神

作者: あかね

 かの女神はもう千年もここから世界の安寧を祈っております。

 頭部だけで生きているのか?

 意識があるという意味では生きてらっしゃいます。ほら、あの目はこちらを見ていますよ。さあ、私たちの祈りを女神様に捧げましょう。それが、この世のためになります。

 世界を守っていただくために、身を捧げた献身の女神なのですから。


 ああ、こちらには初めていらっしゃったと。巡礼が気軽になったとは言え、皆がいくものではありませんからね。


 女神に体はないのか? ございますよ。

 東の果てに腕が、西の果てに足が、という具合に。あちこちで世界の守りために祭られております。

 心臓は、どこにあるか秘密ですけどね。


 体がバラバラでも生きている? まあ、人ならざるものでございますのでそのようなことも可能なのでしょう。

 痛くないか? わかりませんね。それぞれ傷口はふさがっていて、でも、魔力的なつながりは残っているようです。

 でも、動かせはしない。


 かわいそう。

 確かにそうかもしれませんね。

 いつか、元に戻ることはあるのか。

 絶対にないとは言い難いでしょう。


 もし、体を取り戻したら?


 世界が終わると言われていますね。


 すべて巻き戻り、あの日に。何度でも何度でも戻る。

 という伝承があります。

 時が先に進まぬというならば、世界が終わったも同然でしょう? 繰り返しの中でのバリエーションの一つでしかないのだから。


 そういうなら、我々も、生きてるんでしょうかね?

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