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4 お勉強



 父から「1週間後から勉強だ!」と言われた後、詳しく話をした。


 結果。

 勉強と言っても学校に通うなどでは無く、家庭教師を呼んでの勉強らしい。

 流石に1歳から学校に通わせたりはしないか…いや、1歳から勉強もおかしいのだが、私が望んでいた事もあり否は無かった。

 これで文字の読み書きができれば魔族と人間の歴史を調べられる。っと私もニッコリである。

 私の内心なんか知らない父母は、私を変わり者を観るような目を向けていた。


 実の娘になんちゅう顔向けてんねん!!

 

 と、言いたかったが我慢した。

 後でわかったのだが基本魔族は勉強嫌いらしい。なぜ魔族は勉強嫌いなのだろう?


 あの食事から1週間が経った今日、初めて家庭教師とのご対面したのだが。


 「おぉぉぉ!これがわしのひ孫か!」


 家庭教師はひいじいちゃんだった。


 「かわいいのぉ〜、よしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよし」


 このクソジジ力が強すぎる。本当に曾祖父か?

 私を撫で繰り回すひいじいちゃん。私は逃げようとしてるのだがこの怪力ジジに手も足も出なかった。

 結局、私は五分程の間好き放題された後解放された。


 「コホンッ!わしがソフィアの家庭教師をするゴマンじゃ!気軽におおじいちゃんと呼んでくれ!」


 さっきの出来事が無かったかのように振る舞うおおじいちゃん。

 無かった事にはできねぇからな?

 こちとら頭がもげる勢いで撫で繰り回されてんだから!と、言いたいが気の弱い私は心の中だけで鬱憤をぶちまける。


 「おおじいさまこれからよろしくお願いします。」

 

 私はニッコリと笑顔で言った。


 

 やはりと言うか始めに教えられたのは読み書きだった。

 しばらくは読み書きを覚えてから他の事を教えるらしい。

 魔族の教育はほとんど人間の教育と変わらないことに驚いた。

 人間との違う点をあげるとすると、教師がいないことだろうか。

 疑問に思いおおじいさまに聞いたところ。


 『みんな頭使うより身体動かした方が楽しいからな!!』


 小学生みたいな返答だった。クソガキ!!

 身体を動かすと言っているが、スポーツなどをするのでは無く。戦争に行くことを指しているのだとか。

 現在人間と魔族は戦争中らしい。

 魔族側が基本優勢なのだとか。

 現在、屋敷から出れない私からすると貴重な外の情報を手に入れた。


 『なんで人間と戦争してるの?』

 

 さり気なく情報を集めようとしたのだが、


 『それはひみつじゃ!知りたかったら早く読み書きできるようになりなさい!』


 呆気なくあしらわれてしまった。

 おおじいさまって脳筋に見えて賢いのか?なんておもってしまった。

 次からは上目遣いしながら頼むことにしよう。



 読み書きを教えてもらって半年。

 私は読み書きをマスターしていた。

 自分でもおかしいと思う。前世はあまり勉強できる方では無かった。どちらかと言えばできない側だった。

 おおじいさまからも驚かれた。


 「これは凄いな!普通なら1年から2年はかかるはずが…たった半年で読み書きを覚えるなんて。流石わしのひ孫じゃ!!」

 

 最初は幼いからすぐに覚えれたのかと思ったが。おおじいさまの言葉からは私ぐらいの歳なら1年から2年かかるらしい。幼いから物覚えがいいと言うことではないらしい。

 なら結論は一つ。

 この身体のスペックがいい!!

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