表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
110/114

109 隠密(堂々)部隊 (準備終)



 ゴマン配下の魔族が空を見上げている事に気が付いた他の魔族達は同じ様に空を見上げた。


 鈍い音が鳴り勇気ある魔族が消えてから数十秒。


 空を見上げた魔族達は空から黒い何かが落ちて来るのに気がついた。


 逆光で良く見えないがそこそこな大きさで、人と同じ大きさぐらいはある事が分かった。


 空から落ちて来る物体が地上に近づくに連れて魔族達の表情が引き攣って行った。


 ドシャリ


 水気の含んだ物が地面へと叩き付けられた。


 「ひっ!」


 誰かの引き攣った悲鳴が魔族の集団の中で響いた。


 落ちて来た物。


 それは、ゴマンへと真正面から反対意見を言った勇気ある魔族だった。


 顔は潰れ、身体からは骨が露出している。四肢などは非ぬ方向へと曲がっていた。


 「「「……」」」


 そんな悲惨な死体を観た魔族達は緊張した様子でゴマンへと視線を向けた。


 「他に反対の者はいないか?」


 「「「…」」」


 ゴマンの言葉に誰も声を出せなかった。そんな魔族達様子を観たゴマンは機嫌良さそに頷く。


 「よし!では、今回の作戦を説明する!」


 ゴマンは誰も声を上げないのを見て了承したと解釈した。ゴマンの話す声を聞いている者達に物申したい様な表情を浮かべる者はいなかった。


 皆、ゴマンの機嫌を損ねる事を恐れているからである。その代わりに魔族達の顔には怯えた表情が浮かんでいた。


 そんな魔族達に気づく事無くゴマンは話を続けた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ