1 魔族転生
初投稿です。つたない文章ですが宜しければお読みください。
私は魔族に転生した。
何を言っているか分からないと思うがとりあえず聞いて欲しい。
前世は一般女子高生だった私だが、トラックに轢かれて死んだ。まぁそれはいい...
いや、良くはないな。
だが、今はそのまま何も考えず死ねればどれだけ良かったかと思う。
なぜ死んだ私がこれほどに死後の世界を望むのか疑問に思うだろう?
その答えを教えてあげよう。
私は魔族転生したからだ!
いや皆が言いたい事は分かる。
「死んだのに転生できてラッキーじゃん」って言いたいのだろぉ?
そんな事言う奴は魔族の生態を聞いたら土下座したくなるはずだ。
私が転生して一番最初に眼に入ったのは母と父が私を抱いて涙目になっている光景だった。
当時は親なんて思えなかったのは覚えている。
死んだら見覚えの無い美人とイケメンが私をみて泣いているのだ。正直ホラーだったね。
しかも、その人たちの頭には角が生えていたとなればギャン泣きしてもおかしくはない。
でも私の身体は親だと認識していたのか泣くことはなかった。
それから一ヶ月がたった頃に魔族はヤバい生物だとしった。
魔族早熟らしく一ヶ月ほどで人間の1歳ほどに成長した。
1歳ほどになると歩くことができる。だから、家を探索しようと母親に頼んだ。
「あらあら、まだ生後一ヶ月なのに屋敷を歩きたいなんて好奇心旺盛な子」
勿論私は上手く喋れないので、身振り手振りを駆使して伝えた。
結果は成功
母の言葉からわかる通り、私が住んでいるのはただの家ではない。
ファンタジー世界の貴族が住んでいる様な屋敷なのだ。
探索したくもなる。
私は母に支えられて初めて私の部屋をでた。扉が開き赤い絨毯が広がる廊下へと出た瞬間私の眼に入ったのは...
下半身だけをボロ布で隠している角の無い魔族ではない…
人間だ
次回からはもっと長く書きます。