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0.プロローグ

 レベルはついに100に達した。

 滅びの地に残された無数の遺体が、沈黙の中で私に物語る。

 かつての敵たち、奪ったすべてのスキルを持つ彼らの終焉。


 この世界の全ての障害を排除し、私の道を阻む者はもはや存在しない。今、運命の時が訪れた。復讐の刻は、今だ。


「それじゃあ、そろそろ出発しましょうか」


 賢者の声が響いた。


 漆黒の鎧を身に纏い、私は無言でうなずいた。目の前には帰還への扉、ポータルが開いている。私は一切の迷いを捨て、その扉へと飛び込んだ。


 ついに、この時が来た。お前を討つ時が。

 お前を、そしてお前たち全てを、絶対に許さない。


 復讐の怒りが、私を突き動かしていた。


挿絵(By みてみん)


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