光源
●いくらかは「目新しさ」はあるものの、やはり「いつも通り」の彼らの楽曲を聴けるアルバム。
【収録曲】
1.すべては君のせいで
2.逆バタフライ・エフェクト
3.Low way
4.(LIKE A) TRANSFER GIRL
5.寛解
6.SHINE
7.リアリティーズ
8.Darling
3人編成になってから初となるBase Ball Bearのアルバム。ギタリストが脱退してバンドサウンドにこだわりが無くなったのか、今作は全体的にシンセサイザーやホーン、キーボード等を用いたサウンドが目立つ印象がありました。『Low way』や『寛解』のように、これまでに無かったシティポップ調の曲もあり、「新体制での再出発作」という側面を強く感じ取ることができます。
ただ、相変わらず軸となるのは「爽やかな雰囲気のギターロック」といった感じで、そういう意味では『二十九歳』以前の作風に戻ったような印象も受けます。例えば、1曲目の『すべては君のせいで』はシンセサイザーを取り入れているものの、「BPM120前後の4つ打ちのリズムで進めていき、サビの冒頭でタイトルと同じフレーズを繰り出す」という構成自体は彼らの楽曲でよくあるパターンといったところ。全体的に見ると、いくらかは「目新しさ」はあるものの、やはり良くも悪くも「いつも通り」の彼らの楽曲を聴けるアルバムになっているのではないでしょうか。
評価:★★★★