DIARY KEY
●中堅バンドらしからぬ「若々しさ」も感じられるが、やはり「落ち着いていっている」印象も。
【収録曲】
1.DIARY KEY
2.プールサイダー
3.動くベロ
4.SYUUU
5.Henshin
6.A HAPPY NEW YEAR
7.悪い夏
8._touch
9.生活PRISM Feat. valknee
10.海へ
11.ドライブ
Base Ball Bearが2021年にリリースしたアルバム。今作は、彼らにしては4つ打ちのリズムがあまり強調されていないものの、「ファンキーなリズムやラップ等を取り入れつつ、端正でシンプルなロックサウンドを聴かせる」という点からは、前作と地続きになっていると言えるでしょう。
彼らの持ち味である「爽やかさ」に関しても相変わらずといった印象。今作には、『プールサイダー』という学生時代の風景を想起させる曲が収録されているのですが、全く違和感が無い辺り、良い意味でデビューから15年以上経過した中堅バンドらしからぬ「若々しさ」というものを受け取れます。
ただ、さすがに『十七歳』や『(WHAT IS THE) LOVE & POP?』の頃ほどの「弾けるようなインパクト」は感じられず、そういう意味では「落ち着いていっている」印象も受けます。まあ、好意的に捉えるならば「しっかりと地に足が着いている」ということになりますが、やはり、前作同様にどこか「マンネリ」というものを感じてしまったアルバムでした。
評価:★★★★




