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なろう作家ワイ、なろうテンプレを否定派(比較的)の視点で考えてみる。

作者: 千葉丸才



 初めまして!本エッセイの作者である前立腺快楽大神王です。


 ペンネームはひと昔前に流行った完璧な画数の名前をモロパクりしました。作者の前立腺は無関係です。


 さて、前置きはこのくらいにしておいて、本題ですが、皆さんはいわゆる“なろうテンプレ”に関してどう感じてらっしゃるでしょうか?


 肯定派否定派いらっしゃると思うのですが、私個人としては比較的否定派になります。


 “比較的”と付けたのは、なろうテンプレの中でも普通に楽しめる作品も多くあるからです。


 ですので一概に「なろうテンプレは駄目だ!」とは言えないのですが、肯定派と否定派が分かれる理由を否定派目線で考察してみました。


 1.主人公に魅力を感じれない。


 なろうテンプレで転生・転移して来るキャラクターは、ほぼ大半がうだつの上がらない人物だったりします。

 そしてチートを貰って無双して行く訳ですが、なんと言うか物事の捉え方が凄く表面的で、極端な行動に出る事が多い様に感じます。


 例えばギルドで絡まれたら半殺しとか、ヒロインに絡むと即殺とかです。


 そう言った主人公には、正直ちょっと落ち着いて欲しいです。

 確かに絡んで来るのは鬱陶しいですし、好きな子にちょっかい出す奴は殺したくなるかも知れませんが、流石に死刑は極端過ぎやしませんか?

 最悪殺すのは構わない(え?)のですが、もう少しスマートに殺して見所を作って欲しいです。


 これ以外でも主人公の行動は力押しが目立ち、力に溺れている様に見えてしまい、感情移入の妨げになっています。


 あと多いのはクールなキャラクタータイプの主人公ですが、イメージと違って本当に賢いと思えるキャラクターは殆ど居ません。“()()()”賢いだけで、賢さを感じる演出が無く、実際に賢い人物として表現出来ていない気がします。

 勿論例外もありますが。


 2.ヒロインが全員チョロイン。


 個人的にはこれがかなりキツいです。


 まぁ、筆者は当然ながら糞隠キャ非リア充で、ライバロリのポケモン動画が1日の中で最大の楽しみな訳なんですが、女性キャラクターにはもう少し人格が欲しいです。


 クーデレ、ツンデレ、ヤンデレ、ボクっ娘、美人系、可愛い系、色んな女性キャラクターが居ると思うのですが、なろうテンプレは大半が全員チョロインです。


 チョロインが嫌いな訳でも無いのですが、やはり主人公を巡って様々なエピソードや女性キャラクターとのやりとりが見たいのです。


 ツンデレが徐々にデレる所とか、ヤンデレが病的に献身する所とか、チョロインが主人公を甘やかす所とか、色々見たい訳です。


 しかしここまでチョロイン一強だと、キャラクターが口調以外もろ被りで誰が誰だか分かりません。


 やはり相応の人格を女性キャラクターには与えて欲しいです。じゃないと、見てくれ以外には何の魅力も感じる事が出来ません。


 そう、萌えれないのです。これは萌え豚の筆者にはキツいです。


 3.敵キャラクターが完全にゴミ。


 筆者は普通の少年漫画もかなり好きなので、敵キャラクターには魅力が欲しいです。

 寧ろ敵キャラクターにこそ魅力が必要だと思っています。


 だけどなろうテンプレで出て来る敵キャラクターは死んで当然のゴミばかりです。


 頭が悪く、力押しで、咬ませ犬な奴がその大半を占めます。


 確かに死んだらスッキリするかも知れませんが、全然カッコ良く無い敵しかいないと作品に花が無い様に感じてしまいます。


 4.持ち上げられ方が酷い。


 これは言うまでもないかも知れませんが、なろう主人公は持ち上げられ方が半端ではありません。


 まぁ、これ自体はそこまで気にならない(え?)のですが、持ち上げられる理由が酷過ぎると完全に白けてしまいます。


 極端な例で言えば、


「見て!主人公がハナクソをほじったわ!」


「なんて大きなハナクソなの!」


「オラワクワクして来たぞ!」


「なんという立派なハナクソだ……。私は王位を退き、彼に玉座を譲る……」


 こんな感じです。


 極端に酷い理由だと、その余りのあり得なさから完全に現実に引き戻されてしまいます。


 持ち上げるのは全然構いません。でも、持ち上げられるだけの理由が欲しいのです。


 5.そもそも肯定派と否定派で物語の感じ方に乖離がある。


 これが最後になると思うのですが、これが多分否定派と肯定派を分ける最大の理由になっていると感じます。


 肯定派は自己投影をして主観的に、否定派は物語を客観的に見ている人が多いです。


 否定派は自分を主人公に置き換えて捉えていないので、物語を見る時には相応の整合性が無いと現実に引き戻されてしまうのです。


 主人公が極端な行動に出る→んな訳ねぇだろ。


 ヒロインが大した理由も無く落ちる→んな訳ねぇだろ。


 敵キャラクターがゴミ→んな訳ねぇだろ。


 よいしょが酷い→んな訳ねぇだろ。


 こんな感じで現実に引き戻されます。


 物語を読む上で肯定派の方にとってはこれらは気になる事では無い様ですが、否定派にとってはかなりのダメージになってしまうのです。


 肯定派の方の意見の多くに、“フィクションに現実味は要らない”と言う物が有ると思うのですが、否定派は逆に“フィクションには相応の現実味が必要”で、ここでかなりの差が生まれている様に思います。


 そりゃあ、“フィクションに現実味があると白ける人間”と、“フィクションに現実味が無いと白ける人間”な訳です。どうやっても相容れないのは当たり前の事だと思います。


 以上が筆者の考える肯定派と否定派の違いです。


 ただ、これはどちらが悪いとか言う話では無いと思います。


 そもそも“小説家になろう”は素人の投稿サイトですし、SNSに近い側面も持つサイトです。

 好きな作風も有れば、嫌いな作風が有るのも当たり前の事なんだと思います。


 ですので、皆さんも自分が好きな作品を見つけたら、遠慮なく応援してあげましょう。


 取り留めの無い話でしたが、以上が筆者の考えでした。



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― 新着の感想 ―
[一言] ほぼ共感できますね。 ただ主人公の倫理観については、その物語の世界観にも寄りますから何とも言えません。 以前読んだ作品で、スラム街に住んでいた少年の傭兵が、スリにあって、その犯人を徹底的に追…
[良い点] 納得っす! 現実味が無いと白けますよね! ハァァァッァァァーーー....ザァアッンッゲェツゥッ‼︎‼︎
[良い点] 短編で読みやすくて面白かったです 極端な例えが秀逸でした [気になる点] 特に無いです いやあるわ じゃあ逆にどんな長編書いとるか興味出てきた →ファッ エターナル作家様やんけ (そっ…
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